地震に強い家の特徴と地震に強いハウスメーカーの選び方

2023.03.16

日本はいつ大規模な揺れが発生してもおかしくない地震大国です。そのため注文住宅を建てる際に地震に強い家・耐震性の高さを特に重視したいという方は多いのではないでしょうか。

地震に強い家はどのような家か、そして地震に強い家が建てられるハウスメーカーもご紹介します。実際にハウスメーカーで家を建てた方の口コミも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

耐震性は安心・安全に暮らすために欠かせない要素

1995年に発生した阪神淡路大震災や2011年に発生した東日本大震災など、日本はこれまでに大きな地震によって甚大な被害を受けてきました。古い家だけでなく、比較的新しい住宅も耐震性が弱いものは倒壊しました。

その明暗を分けたのは、住宅の耐震構造です。いつ巨大地震が起こるかわからない日本において、地震に強い家は安心安全に暮らすために欠かせない要素なのです。

また土地を選ぶ際に、地盤強度を知っておくことも安全を守るためには重要なポイントです。
東日本大震災では津波が大きな被害を引き起こしましたが、基礎構造が強固な住宅は津波の激流にも流されず耐えたという報告があります。

耐震強度を法律で定めた耐震基準

命を守るために、地震に対して安全な建物であることの基準を定めているのが耐震基準です。
耐震基準は大きな地震が発生するたびに見直され改定されてきています。新しいものほど耐震基準が高くなっています。

  • 旧耐震基準:1950年に設けられた耐震基準。震度5強程度の揺れで建物が大きな被害がなく、損傷しても補修すれば再び住めるよう定められたもの。
  • 新耐震基準:1981年に制定された耐震基準。震度6強から7程度の揺れでも倒壊しないように定められたもの。壁にひびが入るといった被害はあり得るものの大規模な被害はない。
  • 現行耐震基準:2000年に制定された耐震基準。新耐震基準に地盤の仕様も追加。(事実上の地盤調査義務化)

これから一から注文住宅を建てられる方は現行耐震基準に則って建てられるため、気にしすぎる必要はありませんが、中古物件やリノベーションなども検討される方は、住宅が震度6〜7の地震にも耐えられるかどうか再度確認しましょう。

シンプルな形の家は地震に強い

地震に強い家の特徴として、建物の形と高さがあります。

上から見たときに正方形や長方形になっているような、シンプルな形の家は地震に強いといわれています。
正方形や長方形の家は、家を囲む6つの面すべてが一体になっているため、揺れが発生した際に踏ん張って耐えることができます。
一方で壁面に凹凸があったり家の形がL字型だったりすると、地震の揺れが一点に集中しやすくなり、家が歪みやすくなってしまうのです。

また、3階建てのような縦に長い家は地震の際揺れやすいというデメリットも。平屋や2階建てなど低い高さの建物の方が地震に強い傾向があります。

地震に強い建物の構造はどれ?それぞれのメリット・デメリット

形と高さのほかに、建物の構造も耐震性に大きく関わってきます。
ここからは、鉄骨、鉄筋コンクリート(RC造)、木造のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

鉄骨

鉄骨構造は、鉄骨の厚みが6mm未満の「軽量鉄骨」と鉄骨の厚みが6mm以上の「重量鉄骨」の2種類に分けられます。
どちらも揺れに強く倒壊しにくいのが特徴で、地震に強い構造といえるでしょう。鉄骨構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。

鉄骨構造のメリット

【重量鉄骨】
・部材が工場で生産されるため品質にばらつきがない
・少ない柱で建てられ間取りの自由度が高い
・優れた耐火性・耐震性・耐久性を持つ
【軽量鉄骨】
・部材が工場で生産されるため品質にばらつきがない
・部材を工場で大量生産するため工期が短く済む
・軽いのに耐久性が高く、耐震性に優れている

鉄骨構造のデメリット

【重量鉄骨】
・気密性が高い分防錆処理をしないと鉄骨が錆びる
・通気性や断熱性が木造に劣る分夏は暑く冬は寒い
・強固な地盤が必要なため基礎工事や地盤改良のコストがかかる
・部材を大量生産できないので建築コストがかかる
【軽量鉄骨】
・気密性が高い分防錆処理をしないと鉄骨が錆びる
・通気性や断熱性が木造に劣る分夏は暑く冬は寒い
・熱に弱く、耐火性が高くないため耐火被覆の処理が必要

重量鉄骨も軽量鉄骨も耐震性は高いですが、錆びに弱く通気性が悪いというデメリットがあります。

鉄筋コンクリート(RC造)

鉄筋コンクリート(RC造)は、柱などの骨組みを鉄筋で組み上げて周囲を型枠で囲み、中にコンクリートを流し込む構法です。
耐久性の高さからマンションやビルなどに用いられる構造ですが、近年ではRC造の戸建て住宅も増えてきています。
鉄筋コンクリート(RC造)構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。

鉄筋コンクリート(RC造)のメリット

  • ・すべての重量を面で支え、高い耐震性を誇る
  • ・耐火性が高く1000度の炎に数時間さらされても崩れない
  • ・断熱性に優れていて空調効率が高い
  • ・気密性に優れているので遮音性が高い
  • ・耐用年数が長く、長持ちする(法定耐用年数は47年)
  • ・曲線や円形も再現できてデザインの自由度が高い

鉄筋コンクリート(RC造)のデメリット

  • ・強固な地盤が必要で、基礎工事や地盤改良のコストがかかる
  • ・建築費用が高い(木造住宅の1.5倍~2倍ほど)
  • ・水分を吸収する分結露やカビが発生しやすい
  • ・外壁に経年による汚れが目立ちやすい
  • ・増改築や取り壊しがしにくい

鉄筋コンクリート(RC造)は、もっとも地震に強い構造な一方、建築コストが3つの中で一番高いという特徴があります。

木造

木造は、戸建て住宅にもっとも採用される構造です。柱と梁によって建物を支えるのが特徴で、耐力壁を設けたり、各部材の接合部に金物を使ったりして耐震性や耐久性を上げることができます。木造構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。

木造のメリット

  • ・さまざまな間取りに対応できて自由度が高い
  • ・壁を抜いたり部屋をつなげたりなど、増改築やリフォームがしやすい
  • ・枠で建物を支えているので、窓口を大きくとれる

木造のデメリット

  • ・職人の知識・技術・経験によって品質にばらつきがある
  • ・現場での作業が多い分工期が長い

木造の住宅は3つの中では比較的建築コストが安く済みますが、耐震性は劣ります。耐力壁や接合金物の使用など、耐震性を上げるための工夫が必要です。

地震に強いハウスメーカーを選ぶ指標

地震に強いハウスメーカーを選ぶ際には、どのようなポイントを見ればよいか解説していきます。

3つのランクで表す耐震性能

耐震等級3が最高ランクで、もっとも強度に優れます。地震に強いハウスメーカーでは耐震等級3の住まいを扱うところも少なくありません。また、「長期優良住宅」の認定には耐震等級2以上が必要です。

耐震性能は「震度6~7程度の地震で建物が崩壊・倒壊しない耐震強度」を最低ラインとし、さらに地震に対する建物の強さを「耐震等級」によって3段階にランク分けしています。
数字が大きくなるほど耐震強度が高くなり、各等級の強度は以下のように設定されています。

耐震等級強度の目安
耐震等級1建築基準法で定められた最低限の耐震強度
震度5強の地震に耐え、震度6~7で損傷を受けても人命が損なわれないレベル
耐震等級2耐震等級1の1.25倍の耐震強度。
学校や避難所と同じレベル。
耐震等級3耐震等級1の1.5倍の耐震強度。
病院や消防署と同じレベル

現在多くの住宅で耐震等級3が採用されています。注文住宅を建てる際には、耐震等級の数字がいくつのものなのか、1や2なら問題ないのか住宅会社に確認しましょう。
耐震等級1では、倒壊はしないものの地震発生後にある程度の損傷を受けるリスクがあり、建て替えが必要となることも。災害後のことを考えると耐震等級2以上が安心できそうです。
ただし、地盤強度や地域によってリスクが異なるため、自分が住みたい場所がどれだけの地震リスクがあるかによっても家の地震対策は変わります。どの程度のレベルが必要なのか地震エリアや地盤情報と照らし合わせて考えていきましょう。

耐震等級は間取りや費用にも影響する

地震に強い家は丈夫なつくりにする必要がある以上、構造の制約がかかります。間取りにこだわりがある場合、自分の希望がどこまで組み込めるかよく確認しなければなりません。

一般的に、耐震等級が上がるほど工事費用も高くなるといわれています。
耐震性能を高めるには壁や柱を増やし、枠組みを補強するなど構造を強固にする必要があるため、その分建築コストが増すのです。

等級1の建物に対して等級2では2.5%、等級3では5%の上昇が目安です。加えて工事費用とは別に構造計算費や耐震等級の申請費・その他手数料などがプラスされるなど、全体にかかるコストが高くなる傾向にあります。

耐震等級別の費用例「耐震等級1:1000万円」「耐震等級2:1025万円」「耐震等級3:1050万円」

安心を最優先して費用が高くなっても等級を上げようと決めた方もいます。予算内でどこに費用をかけるべきかしっかり検討して選択しましょう。

セキスイハイムさんでは耐震等級「3」と等級の中ではもっとも頑丈なレベルの家が建てられるので、しっかりした地盤の上に丈夫な家を建てる、という私たちの希望がかなったかたちです。等級を上げると費用も増えてしまうのですが、安心には代えられないのでその点は納得して決めました。(ohagi26_さん)

https://minique.info/rev/1356/

実大耐震実験の有無

地震に強いハウスメーカーかは、「実大耐震実験」を行っているかどうかでも判断できます。

実大耐震実験とは、過去に起きた地震の揺れを再現し、建物の耐久性を調べるテストのこと。実験の結果は耐震性の高さを示す根拠となるので、地震に強い家を建てるハウスメーカーのなかには実験結果を公表しているところも多いです。

そのため、地震に強いハウスメーカーを選ぶ指標として、実大耐震実験の有無は確認しておきたいところ。
実験結果の情報には実験の内容や様子も含まれているので、チェックしてみましょう。

そのハウスメーカーならではの耐震・免震技術

大手ハウスメーカーの中には、独自の耐震・免震技術を開発しているところがあります。
住宅の基礎や構造部分から素材まで、さまざまな技術が研究・開発され、日々住宅の耐震性能を底上げしています。

独自の耐震・免震技術を持つハウスメーカーは、住宅の耐震性に注力している会社ともいえます。独自技術の内容を確認すると同時に、地震に強いハウスメーカー選びのひとつの指標として覚えておきましょう。

地震に強いハウスメーカー

ここから地震に強い住宅を手がけるハウスメーカーをご紹介します。耐震等級や実大耐震実験の結果、地震に強い構造を採用しているかなどのポイントをもとに7社ピックアップしました。
また、実際にMINIQUEに寄せられた耐震性の高いハウスメーカーの口コミも参考にしています。

積水ハウス

積水ハウスは、木造住宅と鉄骨住宅の両方で独自の耐震システムを採用しています。

鉄骨住宅に導入された制震構造「シーカス」は、積水ハウスの10年間の研究開発によって生まれたシステムです。シーカスの中心部に組み込まれたダンパーが地震動エネルギーを熱エネルギーに変換して、揺れを吸収。地震時の住宅の変形量を2分の1以下に抑えるなど、震度7クラスの地震や繰り返す余震にも効果を発揮します。
国土交通省に優れた制震システムとして認定されました。

耐震等級3
実大耐震実験「シーカス」で245回の耐震実験を実施。阪神淡路大震災の約10倍の揺れでも倒壊せず。
耐震・免震技術軽量鉄骨用制震システム「シーカス」
重量鉄骨用耐震構造「フレキシブルβシステム」
木造用耐震構造「MJ(メタルジョイント)接合システム」「基礎ダイレクトジョイント」

積水ハウスを耐震性で選んだ人の口コミ

うちは耐震等級も高度ですし、基本性能が良く安全性の高い家なので、地震警報や台風が来るニュースを見ても、「この家だったら大丈夫」と思えるんです。そういう点でも、ちゃんとしたところで家を作っておいてよかったなと思います。(t_home117さん)

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しっかり比較した結果、外壁と耐震性がいいと思い決めました。耐震性でもう1社と最後まで悩みましたが、大手で実績豊富、もし地震等の災害が起こっても安心できると思って決めました。(minitlatteさん)

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耐震性も決め手となった点。どの会社でも最上ランクの耐震等級3を謳っていますが、積水ハウスはさらにワンランク上の耐震等級でした。また、工場見学で構造体を見ることができたので安心しました。東日本大震災後のサービスの良さも聞いていたので、お任せできました。(chiyachiyan21さん)

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決め手は垂れ壁や耐力壁が少なくても対応できる技術力と高い天井です。積水ハウスは大きな図面変更の度に構造計算をしてくれたので耐震性に対する不安もなし。他社は似たような構造でも耐震等級を取得していないところもあったので、なおさら積水ハウスの対応は好印象でした。(mocat.sekisuiさん)

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セキスイハイム

セキスイハイムの住宅は、独自開発の「ボックスラーメン構造」と「複合型・地震吸収システムGAIASS」の2つの技術によって高い耐震性を誇ります。

「ボックスラーメン構造」は柱と梁を溶接で接合し一体化し、高強度のユニットを作成。この高強度ユニットを上下左右に組み上げてさらに一体化させることで、強い揺れが加わっても安定する構造を実現しました。

「GAIASS」は粘り抵抗型と強度抵抗型の2種類の構造を組み合わせた耐震システムです。粘り抵抗型の構造が揺れを吸収し、強度抵抗型の耐力壁でさらに揺れを軽減します。

セキスイハイムはこうした高い耐震技術により、地震に強いハウスメーカーの中では珍しく制震装置を設置していません。制震装置が必要ないくらいの耐震性能は魅力ですね。

耐震等級3
実大耐震実験過去の大地震の振動周期を再現し250回以上実施。2階建て、3階建てともに倒壊なし。
耐震・免震技術ボックスラーメン構造
複合型・地震吸収システムGAIASS

セキスイハイムを耐震性で選んだ人の口コミ

セキスイハイムにした一番の決め手は災害に強いことと60年保証です。特に構造躯体については地震が起こっても過ごせるくらい頑丈な家にしたかったので魅力的でした。太陽光もあるので被災しても自給自足できるというのも大きな安心感に。(nyarumamさん)

https://minique.info/rev/1271/

中でもセキスイハイムにした決め手は地震に強い構造躯体。気密性はある程度重視していましたが、最後まで検討していた一社の工場見学で体験した部屋の気密性が高すぎて、息苦しいと感じてしまいました。その経験から、機密性はそこまで必要なく、耐震性に優れているほうがいいと思いました。営業さんはこちらの細かい要望を叶えるため、何度も間取りを書き直してくれました。(keimyhomeさん)

https://minique.info/rev/885/

へーベルハウス

ヘーベルハウスは、商品プランに合わせた独自の耐震・制震システムで地震に強い住宅を実現しています。

へーベルハウスの鉄骨住宅に採用されているダンパー「サイレス」は、高層ビルに使われているオイルダンパーを住宅用にカスタマイズしたもの。大地震から中小規模の地震まで対応し、躯体にかかる負担を軽減します。

また構造では、商品プランに合わせて「ハイパワード制震ALC構造」と「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」の2種類を導入。強固な構造に制震システムを搭載することで、巨大地震波を12回連続で加えても持ちこたえる耐震性の強さを実現しました。

耐震等級3
実大耐震実験2002年より巨大地震波を加える実験を開始。大きな破損や倒壊なし。
耐震・免震技術制震ダンパー「サイレス」
ハイパワード制震ALC構造
重鉄制震・デュアルテックラーメン構造

へーベルハウスを耐震性で選んだ人の口コミ

私たちの希望は「丈夫で安心できる家」。ここ広島県では、数年前に豪雨による大規模な土砂災害が発生し、私たちもその被害を目の当たりにしました。そのため家を建てるなら災害に強い造りにしたいと思っていたんです。その点へーベルハウスさんの家は、自由設計かつ鉄骨造で耐久性が高いのが特徴なので、自分たちの好みを反映させつつ丈夫な家が建てられると感じました。(ohii1781さん)

https://minique.info/rev/1928/

一条工務店

一条工務店は地震だけでなく、台風などあらゆる自然災害に負けない優れた耐久性が強みでもあります。

一条工務店の家は、壁・床・天井を結びつけた箱型の「ツインモノコック構造」で建てられています。ツインモノコック構造は、地震の揺れを軸(点)ではなく面で受け止めるので歪みにくいというメリットがあります。

さらに一条工務店は、面と面をつなぐ「釘」は耐震性能に直結すると考え、通常より1.5倍長い釘を基準の2倍の量打ち、強固な耐震構造を実現。
また、自社グループ工場で建材の80%を生産し、安定した品質の住まいを提供しています。

耐震等級3
実大耐震実験2年間で253回の実験を実施。(全モデル対象)実験後も住宅性能の維持を確認。
耐震・免震技術ツインモノコック構造

一条工務店を耐震性で選んだ人の口コミ

宿泊体験に訪れた一条工務店さんの家で、まさかの大地震に遭遇! しかし震度6弱の大きな揺れにもかかわらず、3歳の娘が平然と家の中で立っていられた姿を見て、一条工務店さんの家の性能を実感しました。(raggapieroさん)

https://minique.info/rev/2388/

パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、4種類の強固な構造とシステムで耐震性の高さを実現するハウスメーカーです。

パナソニックホームズの「制震鉄骨軸組構造(HS構法)」は、高層ビルに採用されている制震技術を住宅用に開発したもの。高耐力フレームを搭載し、阪神・淡路大震災の4.3倍のエネルギー量でも耐える強さを誇ります。

また「大型パネル構造」は床・外壁・屋根の面を一体化させ強固なブロック体にする、いわゆるモノコック構造です。地震や台風といった自然災害にも負けない頑丈さで、新幹線や飛行機にも使われています。

耐震等級3
実大耐震実験阪神・淡路大震災の4.3倍の揺れを140回実施。倒壊や大きな破損なし。
耐震・免震技術制震鉄骨軸組構造(HS構法)
重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
大型パネル構造(F構法)
制震重鉄ハイブリッド構造(HS構法)

パナソニックホームズを耐震性で選んだ人の口コミ

パナソニックホームズさんの家は性能面を重視したつくりなので、耐震性の高さや気密性・断熱性など、本当にしっかりしているなあと実感しています。(匿名さん)

https://minique.info/rev/3007/

パナソニックさんは耐震性や断熱性、日光と雨で汚れを落とす外壁材「キラテックタイル」など、どれをとっても高性能かつ耐久性があることが魅力的でした。(pana_tanukiさん)

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三井ホーム

三井ホームは、さまざまな独自技術で高い耐震性を実現するハウスメーカーです。

三井ホームの家は、通常のベタ基礎よりも鉄筋量を2倍に増やした超剛性ベタ基礎「マットスラブ」を採用。さらに床は三角形を組み合わせたトラス構造で地震の負荷による変形を防ぎます。

また外壁は、下地にモルタルよりも頑丈な「スーパーファインクリート」を使用した「BSウォール」を導入。ハイレベルな耐衝撃性を実現しました。

ほかにも独自の屋根パネルなど、数々の耐震技術で地震に負けない家づくりを行っています。

耐震等級3
実大耐震実験2階建てでは震度7の揺れを連続60回加振。3階建てでは震度7を連続29回加振。倒壊や大きな破損なし。
耐震・免震技術基礎「マットスラブ」
床「トラスフロア」
屋根「ダブルシールドパネル」
壁「ブロック・アンド・シームレスウォール」

三井ホームを耐震性で選んだ人の口コミ

家づくりで重視していたのは耐震性。いつきてもおかしくない首都直下地震が怖くて、耐震性に不安がある家だけは住みたくなかったんです。三井ホームさんは、震度7の揺れに60回耐えたというCMを見たことがあったので安心しました。(yk_moon526さん)

https://minique.info/rev/573/

設計の自由度が高そうな工務店がいいかなと思っていましたが、主人が耐震性を重視していたのでハウスメーカーで検討することに。三井ホームさんは「震度7に60回耐えた」というCMを見たこともあり、安心できると思ってお願いしました。(poporasu.sanさん)

https://minique.info/rev/564/

決め手は設計の提案力と耐震性です。私の住むエリアは数年以内に地震が起こる可能性があるので、震度7に耐えた頑丈な躯体はとても魅力的でした。(cheru_no_ieさん)

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ミサワホーム

ミサワホームは、独自開発の制震装置「MGEO」が有名です。

「MGEO」は、壁の内部にテコの原理を応用した独自システムと制震ダンパーを組み合わせ、建物全体の変形を防ぐ装置です。一度地震エネルギーをテコの原理で増大させることで、効果的に制震ダンパーを作動させるというユニークな仕組みが話題になりました。
「MGEO」は揺れを効率良く減衰させ、地震エネルギーを約50%軽減させることがわかっています。

実大耐震実験では、阪神・淡路大震災の2倍レベルの揺れを13回連続で与えても、構造や内装に目立った破損はありませんでした。「MGEO」の制震効果は、東日本大震災でも立証されています。

耐震等級3
実大耐震実験巨大地震の揺れを合計39回加振。構造や内装に大きな破損なし。
耐震・免震技術制震装置「MGEO」

ミサワホームを耐震性で選んだ人の口コミ

住宅性能の一つである「MGEO-N」という制震装置が気に入りました。家の揺れを大幅にカットするので地震・台風どちらにも強いことは安心できるなと。ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅を建てられて補助金を受給できるのもいいなと思いました。

https://minique.info/rev/1418/

他の大手ハウスメーカーも見ましたが、どこも耐震性など災害時に強い構造躯体で魅力的でしたが、ミサワホームにした一番の決め手は営業さんの押しすぎない接客です。
受け答えにも満足で、専門的なことからマニアックなことまでいろいろ質問してもいつも明確にわかりやすく回答してくれました。

https://minique.info/rev/1417/

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地震に強い家は「強固な地盤」と「頑丈な建物」が必要

地震に強い家を建てるには、技術力のあるハウスメーカーを選び性能の良い住宅にすることも重要ですが、地盤の強さも大切です。

地震に強い家とは、強固な地盤の上に耐震性能に優れた建物がある家です。このどちらが欠けても耐震性の高い家は建ちません。

MINIQUEがインタビューしたオーナーの中には、実際に地盤の弱さによって家が倒壊したという方もいらっしゃいました。

実は私、災害で家が倒壊した経験があるんです。それもあって丈夫な家がいいと考えていたので、建物はもちろんですが、まず地盤のしっかりした土地を選びたいと考えていました。(hf.mtcn.homeさん)

https://minique.info/rev/1674/

「地盤」には、建物の荷重をしっかり支えられる強度だけでなく、その土地が大規模地震の揺れに耐えられるかといった耐力も求められます。
いくら建物が強固でも、地盤が弱いと震度6強~7程の大きな揺れで崩れてしまう可能性があるのです。

耐震技術と同じくらい、地盤強度にも注視するハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

脆弱な地盤は災害時に沈下や液状化する危険性がある

地盤が弱い土地は大規模地震が起こった際、沈下や液状化が起こる危険性があります。

どんなに建物の耐震性が高くても、土地自体が脆弱では意味がありません。地震に強い家を建てるには、地盤の補強も重要なステップなのです。

弱い地盤の場合は改良工事が必要になります。工事の要否は事前調査で判断でき、元々地盤が強い土地ならば工事をする必要はありません。

地盤が弱い土地でも、建物に耐震補強工事を施すのと同じように地盤改良工事を行えば、建築に適したレベルに強度を上げられます。ただしその際は建物の費用とは別に「地盤改良費用」がかかることを覚えておきましょう。

地盤改良工事は土地の特徴に適したものを選ぶ

地盤改良の工法にはいくつか種類があります。中でも多くの現場で採用されているのが、「表層改良工法」「柱状改良工法」「鋼管杭工法」の3つです。

どの工法を採用するかは土地の性質や使える重機の種類、建てる家の重量などに合わせて異なり、費用や工期もそれに伴い変動します。施工会社と相談して、土地の特徴に適した工法を選びましょう。

【関連記事】

ビルトインガレージや吹き抜けのある家は注意

ビルトインガレージのある家は、1階部分の道路側に壁がほとんどありません。開口部を広くとると、その分建物を支える壁や柱の部分が減ってしまいます。
そのため家全体のバランスが崩れやすくなり、耐震性が弱くなりやすいのです。

またリビングや玄関に大きな吹き抜けがある家は、柱や壁の量が少なくなる分、耐震性が弱くなります。

ビルトインガレージや吹き抜けのある家を建てる場合、地震に強い鉄骨住宅やRC造にする、耐力壁を用いるなど、壁が少なくても強度を確保できる耐震設計を考える必要があります。

最低基準の耐震性に問題がないよう設計士の方が考えてくれますが、耐震性が多少なりとも下がってしまったり、性能を下げられない場合は間取りやデザインなど妥協が必要になる可能性もあることは覚えておきましょう。

「耐震・制震・免震」3種類の地震対策構造の違い

地震に備える構造として、耐震・制震・免震と3つの種類があります。

耐震

耐震とは、建物の構造を地震の揺れに耐えられるよう強化することです。

太く頑丈な柱や梁で建物自体を支えるような構造が耐震にあたります。
近年では柱を筋交いにつなぐ建材を入れたり、柱と柱をつなぐ壁を強度の高い素材に変えたりして、壁自体が揺れを吸収するような横揺れに強い構造が主流です。

制震

制震とは、地震の揺れを吸収する構造のことです。

制震構造の特徴として、壁の内部に地震エネルギーを吸収するダンパー(振動軽減装置)を設置する点が挙げられます。
揺れによって建物に生じる歪みをダンパーが吸収し、柱や梁、壁の損傷を最小限に抑えられます。また、制震構造の建物の中では地震の揺れを実際のものより小さく感じるので、安心感を得られる点もメリットです。

免震

免震とは、建物自体の揺れを軽減する構造のことで、地震時の揺れを通常の3分の1から5分の1にまで軽減することが可能です。

建物と土台(基礎)の間に積層ゴムやダンパーなどでできた免震装置を設置し、建物に伝わる揺れを抑えます。
冷蔵庫やタンスといった重い家具が建物内で移動・転倒するリスクも少なく、もっとも安全で耐震効果が高いといわれています。

まとめ

「地震に強い家」をうたうハウスメーカーや工務店は多くあります。なにをもって地震に強いというのか、その耐震性の根拠となる技術や等級、実大実験の有無をしっかり確認しておくと、建てた後のミスマッチが少なく済みます。

耐震性について改まって学ぶのに抵抗がある、なかなか時間がとれないという場合、口コミやインスタなどを活用すると身近な感覚で情報を得ることができます。
その場合必ずしも自分たちの条件にそのまま当てはまるわけではなかったり、今では改善されている可能性もあるので、体験談をチェックした後は住宅会社に改めて確認しましょう。

「さまざまなケースを知って情報を集める体験談」「今現在の正確な情報は住宅会社」というように、それぞれをうまく活用すると見解が広がります。

ミニークでは口コミを元にして住宅会社を紹介しています。ぜひ家づくりに活用してください。

【参考】

新旧耐震基準はどう違う?築年数との関係・耐震基準適合証明書とは?耐震等級などとの違い

耐震等級 │ Geo-Seismo Blog

地震に強い家づくりには、耐震等級1〜3のどれが必要? – フィックスホーム

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