地震に強い家の特徴を徹底解説!揺れても安全な家に住もう
2024.12.17本ページはプロモーションが含まれています。
「地震が起きてしまったとき、建物が潰れてしまったらどうしよう…」このような心配を抱えている人もいるでしょう。地震大国といわれる日本では、年々地震に強い家への関心が高まっています。
地震に強い家を建てるには、具体的にどうしたら良いのでしょうか。
今回は「住宅の耐震性」をテーマに、地震に強い家の特徴をさまざまな角度からご紹介します。
注文住宅の耐震性に関心をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
地震に強い家は「強固な地盤」と「頑丈な建物」が必要
耐震性を高めるために重要なポイントは、建物の基礎・構造と地盤です。
地震に強い家とは、「強固な地盤」の上に「耐震性能に優れた建物」がある家です。このどちらが欠けても耐震性の高い家は建ちません。
いくら建物が強固でも、地盤が弱いと建物が新耐震基準を満たしていても、震度6強~7程度の揺れで崩壊・倒壊してしまう可能性があるのです。
地盤には、建物の荷重をしっかり支えられる強度だけでなく、その土地が大規模地震の揺れに耐えられるかといった耐力も求められます。
地盤が弱い土地でも、建物に耐震補強工事を施すのと同じように地盤改良工事を行えば、建築に適したレベルに強度を上げられます。工事の要否は事前調査で判断できます
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耐震性は安心・安全に暮らすために欠かせない要素
日本は大小さまざまではありますが、地震が頻繁に起こる国のひとつです。そのため日本では地震に強い家が重視されています。 地震はいつどこで起こるかわからないため、地震に強い家は日本で生活するための重要な安全対策となっています。
耐震性は、自分や家族の命を守るという最も基本的で最も重要な欠かせない要素です。
耐震強度を法律で定めた「新耐震基準」
もともと、日本では1950年に住宅の耐震基準が設けられていました。
しかし、1978年に起きた宮城県沖地震の被害を受け、その基準は見直され、新たな耐震基準が適用されることとなりました。これら二つの基準は以下のような違いを持っています。
- 旧耐震基準:震度5強程度の揺れで建物が倒壊しない。損傷しても補修すれば再び住める
- 新耐震基準:震度5程度の揺れではほとんど損傷しない。震度6強から7程度の揺れでも倒壊しない
阪神淡路大震災以降、上記の新耐震基準に
- ・木造住宅の基礎を地盤の強度に応じて設計する
- ・住宅の骨組みである建材の接合部分を強化する
- ・壁面を耐震化する
といった対策が加えられました。
3つのランクで表す耐震性能
新耐震基準は「震度6~7程度の地震で建物が崩壊・倒壊しない耐震強度」を最低ラインとしていて、「耐震等級」によって3段階にランク分けしています。
数字が大きくなるほど耐震強度が高くなり、耐震等級3が最高ランクで、もっとも強度に優れます。各等級の強度は以下のように設定されています。
耐震等級 | 強度の目安 |
---|---|
耐震等級1 | 建築基準法で定められた最低限の耐震強度 震度5強の地震に耐え、震度6~7で損傷を受けても人命が損なわれないレベル |
耐震等級2 | 耐震等級1の1.25倍の耐震強度。 学校や避難所と同じレベル。 |
耐震等級3 | 耐震等級1の1.5倍の耐震強度。 病院や消防署と同じレベル |
地震に強いハウスメーカーでは耐震等級3の家づくりを行うところも少なくありません。
また、「長期優良住宅」の認定には耐震等級2以上が必要です。
耐震等級1では、倒壊はしないものの地震発生後にある程度の損傷を受けるリスク、建て替えが必要になるリスクが高まります。災害後のことを考えると耐震等級2以上が安心できそうです。
ただし、地盤強度や地域によってリスクが異なるため、自分が住みたい場所がどれだけの地震リスクがあるかによっても家の地震対策は変わります。どの程度のレベルが必要なのか地震エリアや地盤情報と照らし合わせて考えていきましょう。
耐震構造には「耐震、制震、免震」の3種類がある
地震に強い家を建てる上で大切な耐震構造には、「耐震、制震、免震」の3つの種類があります。
耐震
耐震とは、建物の構造を地震の揺れに耐えられるよう強化することです。
具体的には、太く頑丈な柱や梁で建物自体を支えるような構造が耐震にあたります。
近年では柱を筋交いにつなぐ建材を入れたり、柱と柱をつなぐ壁を強度の高い素材に変えたりして、壁自体が揺れを吸収するような横揺れに強い構造が主流です。
制震
制震とは、地震の揺れを吸収する構造のことです。
制震構造の特徴として、壁の内部に地震エネルギーを吸収するダンパー(振動軽減装置)を設置する点が挙げられます。
揺れによって建物に生じる歪みをダンパーが吸収し、柱や梁、壁の損傷を最小限に抑えられます。また、制震構造の建物の中では地震の揺れを実際のものより小さく感じるので、安心感を得られる点もメリットです。
免震
免震とは、建物自体の揺れを軽減する構造のことです。
建物と土台(基礎)の間に積層ゴムやダンパーなどでできた免震装置を設置し、建物に伝わる揺れを抑えます。具体的には、地震時の揺れを通常の3分の1から5分の1にまで軽減することが可能です。
冷蔵庫やタンスといった重い家具が建物内で移動・転倒するリスクも少なく、もっとも安全で耐震効果が高いといわれています。
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シンプルな形の家は地震に強い
地震に強い家の特徴として、建物の形と高さがあります。
上から見たときに正方形や長方形になっているような、シンプルな形の家は地震に強いといわれています。
正方形や長方形の家は、家を囲む6つの面すべてが一体になっているため、揺れが発生した際に踏ん張って耐えることができます。
一方で壁面に凹凸があったり家の形がL字型だったりすると、地震の揺れが一点に集中しやすくなり、家が歪みやすくなってしまうのです。
また、3階建てのような縦に長い家は地震の際揺れやすいというデメリットも。平屋や2階建てなど低い高さの建物の方が地震に強い傾向があります。
地震に強い建物の構造はどれ?それぞれのメリット・デメリット
形と高さのほかに、建物の構造も耐震性に大きく関わってきます。
ここからは、鉄骨、鉄筋コンクリート(RC造)、木造のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
鉄骨
鉄骨構造は、鉄骨の厚みが6mm未満の「軽量鉄骨」と鉄骨の厚みが6mm以上の「重量鉄骨」の2種類に分けられます。
どちらも揺れに強く倒壊しにくいのが特徴で、地震に強い構造といえるでしょう。鉄骨構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。
鉄骨構造のメリット
【重量鉄骨】
・部材が工場で生産されるため品質にばらつきがない
・少ない柱で建てられ間取りの自由度が高い
・優れた耐火性・耐震性・耐久性を持つ
【軽量鉄骨】
・部材が工場で生産されるため品質にばらつきがない
・部材を工場で大量生産するため工期が短く済む
・軽いのに耐久性が高く、耐震性に優れている
鉄骨構造のデメリット
【重量鉄骨】
・気密性が高い分防錆処理をしないと鉄骨が錆びる
・通気性や断熱性が木造に劣る分夏は暑く冬は寒い
・強固な地盤が必要なため基礎工事や地盤改良のコストがかかる
・部材を大量生産できないので建築コストがかかる
【軽量鉄骨】
・気密性が高い分防錆処理をしないと鉄骨が錆びる
・通気性や断熱性が木造に劣る分夏は暑く冬は寒い
・熱に弱く、耐火性が高くないため耐火被覆の処理が必要
重量鉄骨も軽量鉄骨も耐震性は高いですが、錆びに弱く通気性が悪いというデメリットがあります。
鉄筋コンクリート(RC造)
鉄筋コンクリート(RC造)は、柱などの骨組みを鉄筋で組み上げて周囲を型枠で囲み、中にコンクリートを流し込む構法です。
耐久性の高さからマンションやビルなどに用いられる構造ですが、近年ではRC造の戸建て住宅も増えてきています。
鉄筋コンクリート(RC造)構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。
鉄筋コンクリート(RC造)のメリット
- ・すべての重量を面で支え、高い耐震性を誇る
- ・耐火性が高く1000度の炎に数時間さらされても崩れない
- ・断熱性に優れていて空調効率が高い
- ・気密性に優れているので遮音性が高い
- ・耐用年数が長く、長持ちする(法定耐用年数は47年)
- ・曲線や円形も再現できてデザインの自由度が高い
鉄筋コンクリート(RC造)のデメリット
- ・強固な地盤が必要で、基礎工事や地盤改良のコストがかかる
- ・建築費用が高い(木造住宅の1.5倍~2倍ほど)
- ・水分を吸収する分結露やカビが発生しやすい
- ・外壁に経年による汚れが目立ちやすい
- ・増改築や取り壊しがしにくい
鉄筋コンクリート(RC造)は、もっとも地震に強い構造な一方、建築コストが3つの中で一番高いという特徴があります。
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木造
木造は、戸建て住宅にもっとも採用される構造です。柱と梁によって建物を支えるのが特徴で、耐力壁を設けたり、各部材の接合部に金物を使ったりして耐震性や耐久性を上げることができます。木造構造のメリットとデメリットを以下にまとめました。
木造のメリット
- ・さまざまな間取りに対応できて自由度が高い
- ・壁を抜いたり部屋をつなげたりなど、増改築やリフォームがしやすい
- ・枠で建物を支えているので、窓口を大きくとれる
木造のデメリット
- ・職人の知識・技術・経験によって品質にばらつきがある
- ・現場での作業が多い分工期が長い
木造の住宅は3つの中では比較的建築コストが安く済みますが、耐震性は劣ります。耐力壁や接合金物の使用など、耐震性を上げるための工夫が必要です。
地震の影響を受けやすい家
壁や柱を抜いた形になる以下のような家づくりを行う場合は、耐震性をしっかりと考える必要があります。
ビルトインガレージのある家
ビルトインガレージのある家は、1階部分の道路側に壁がほとんどありません。開口部を広くとると、その分建物を支える壁や柱の部分が減ってしまいます。
そのため家全体のバランスが崩れやすくなり、耐震性が弱くなりやすいのです。
ビルトインガレージのある家を建てる場合、地震に強い鉄骨住宅やRC造にするか、壁が少なくても強度を確保できる設計にすることをおすすめします。
吹き抜けのある家
リビングや玄関に大きな吹き抜けがある家は、柱や壁の量が少なくなる分、耐震性が弱くなります。
吹き抜けをつくる際は、重量鉄骨や鉄筋コンクリート(RC造)の家にする、耐力壁を用いるなど、耐震設計を考える必要があります。
地震に強いハウスメーカーを選ぶ
耐震等級を上げていけば地震に強い家が建てられますが、予算の都合上難しくなってしまうこともあるでしょう。
また構造・間取りの制約がかかってしまうことがあります。耐震性に重きを置くのであれば自分の希望がどこまで組み込めるかよく確認しなければなりません。
予算と希望によって取捨選択
一般的に、耐震等級が上がるほど工事費用も高くなるといわれています。
耐震性能を高めるには壁や柱を増やし、枠組みを補強するなど構造を強固にする必要があるため、その分建築コストが増すのです。
等級1の建物に対して等級2では2.5%、等級3では5%の上昇が目安です。加えて工事費用とは別に構造計算費や耐震等級の申請費・その他手数料などがプラスされるなど、全体にかかるコストが高くなる傾向にあります。
安心を最優先して費用が高くなっても等級を上げようと決めた方もいます。予算内でどこに費用をかけるべきかしっかり検討して選択しましょう。
そのハウスメーカーならではの耐震・免震技術を確認
ハウスメーカーの中には、独自の耐震・免震技術を開発しているところがあります。さまざまな技術が研究・開発され、日々住宅の耐震性能を底上げしています。
独自の耐震・免震技術を持つハウスメーカーは、住宅の耐震性に注力している会社ともいえます。独自技術の内容を確認すると同時に、地震に強いハウスメーカー選びのひとつの指標として覚えておきましょう。
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万が一、震災が起きた場合に備えておく
火災保険は、火災だけでなく風災などの自然災害による住宅の損害に対する保障を提供しています。
保険金を受け取るためには、被害箇所を報告し、必要な申請手続きを行う必要があります。
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地震保険も同時に調査・申請可能なので、是非お問い合わせだけでもしてみてくださいね。(火災保険とダブルで受給できるケースもあります。)
火災・震災が起きないのは一番ですが、自然災害なのでどうしても完全になくすことはできません。
災害が起きてから泣き寝入りしないよう、しっかりと備えておきましょう。
地震の影響について考えるとき、建物が倒壊することへの関心が集中することが多いですが、重要なのは被災したらどれだけ早く日常生活に戻れるかです。
家族の命を守ってくれる強さを持つ住宅を建てることはもちろん大切ですが、万が一に備え準備をしておくことは必須項目となっています。
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まとめ
地震に強い家の特徴や、耐震構造についてご紹介しました。
耐震性について改まって学ぶのに抵抗がある、なかなか時間がとれないという場合、もっと身近な感覚で情報を得ることができます。
必ずしも自分たちの条件にそのまま当てはまるわけではなかったり、今では改善されている可能性もあるので、体験談をチェックした後は住宅会社に改めて確認しましょう。
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