注文住宅が予算オーバーしてしまう原因とコスト削減のコツまとめ!

2023.03.30

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一生の中で最も大きい買い物であろうマイホーム。「せっかくなら注文住宅にしたいけど金額が気になる」と不安を抱いている人も多いでしょう。

設計や設備を自由に決められる注文住宅は、予算オーバーになりやすいです。
住宅会社から見積りをもらったものの、思っていた以上の額になってしまった!という方も少なくありません。

気を付けていても予算オーバーになってしまうのはなぜなのか、その原因とオーバーしてしまった際の対策についてまとめました。

注文住宅で予算オーバーしてしまう主な原因

注文住宅は家のつくりを自由に決めることができるため、良いものをつくろうとするほど費用が上がっていきます。
そのため予算のことをしっかり考えて家づくりをしないと、あっという間に予算オーバーになります。

予算オーバーの主な原因となるのは以下のものです。

  • 設備や設計の要望が多すぎる
  • 床面積を広くしすぎ
  • 地盤改良にコストがかかった

設備や設計の要望が多すぎる

せっかくの注文住宅ですから、間取りや内装・設備などこだわってつくりたいものです。
ただ、こだわりが多く・強くなるほど予算オーバーの大きな原因となります。

既存の規格にさまざまな変更を加えたり、オプションとして高グレードの設備や材料を導入したりと、全てのものに対してこだわりを反映させようとすると金額は増える一方です。
外観・外構にもこだわると、さらに費用がかさむことに。

注文住宅だからとよくばりすぎず、自分たちの要望に優先順位をつけて整理するなど、予算を守る工夫を試みましょう。

床面積を広くしすぎる

建築費用の算出方法は住宅会社によって異なりますが、多くの場合は延床面積に比例して金額が高くなっていきます。

延床面積とは、すべての階の面積の合計です。

例えば、1階の面積が50㎡で2階が30㎡の家なら、延床面積は80㎡になります。
廊下や階段は延床面積に含まれますが、吹き抜け・ロフトなどは延床面積に入りません。

2階建て・3階建てというように延床面積を広くしていくと、その分の費用も高くなります。

地盤改良にコストがかかった

予算オーバーの定番原因となっているのが「地盤改良費」です。
地盤改良とは、家を建てる土地の地盤が弱かった場合に地盤補強を行い、適切な状態にする工事のことです。専門会社が地盤調査を行い、そのデータをもとに改良が必要かを判断します。

改良が必要だと判断された弱い地盤では住宅の倒壊や傾きの恐れがあります。それを防ぐためにも、地盤改良は必要不可欠なものになります。

地盤改良の方法にもよりますが、改良工事費用は一坪あたりの相場が約3〜5万円、総額は60〜120万円となっているので、決して安い金額ではありません。

この費用を失念していると、後から追加費用としてかなりの額が増えることになるため予算オーバーとなってしまやすいのです。

土地取得と同時に地盤改良工事が必要なのか、必要ならどれだけの費用がかかるのか確認しておきましょう。

予算オーバーした時のために優先順位を決めておく

予算オーバーしてしまったら調整しなければなりません。そのために考えておきたいのが、家づくりにおける「優先順位」です。

間取り・設備・内装・外観などに対し、あらかじめ「どうしてもゆずれないもの」、「代替またはなくてもいいもの」というように優先順位をつけておくと、予算オーバーした時に調整しやすいです。

住宅会社に相談すれば「予算内でどうすればいいか」ということを提案してくれます。そのおかげで余った部分を別のこだわり部分に当てることもできます。
そのためにも自分たちの優先順位がはっきりしていることが重要です。

【実際に建てた方の体験談】

予算内で希望を叶えるために、節約できるところも提案してくれたので助かりました。
例えば、外壁や壁紙などの面積が大きい部分の材質は単価を下げたものを提案してくれたり、棚も造作ではなく可動棚に。おかげでグッと抑えられました。その分、キッチンなどにお金をかけました。

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トミオさんは私たちの希望を理解した上で、予算内で可能ですと言ってくれました。もちろん難しい部分もあったのですが、「ではこういう方法はどうですか?」など、できるだけ実現するための提案もしてくれたんです。
最初は予算額よりも低く抑えられるに越したことはないと思っていたのですが、プランニングを進めるうちにどうしても欲が出てきてしまって(笑)試行錯誤した結果、ギリギリでなんとか収まった感じです。
でもオーバーすることなく希望どおりの家ができあがったので、本当に満足しています。

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自分たちにとって「何が必要か、大切か」を前もって家族で相談しておきましょう。
何が必要かがわかると、どこを削減していけばいいか取捨選択がしやすくなります。

キャンペーンやモニター制度を利用して費用を抑える

住宅会社によってはキャンペーンやモニター制度があります。これを活用すると通常価格よりも安く家を建てることができます。
キャンペーンによる値引きは家の品質を損なうようなことはないので、適正価格よりも安くなりながらも品質を保つことができて安心です。

契約前、営業さんに勧められてトヨタホームの住宅新築資金キャンペーンに応募したんです。当選することはそうそうないし「もし当選したらうちで建ててください」と冗談混じりに話していたら、なんと当選。

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ハウスメーカーで家を建てようか考えていた時に、ちょうどセキスイハイム東海が580万円ドリームキャンペーンをしていたんです。2ヶ月に1度くらいにしている企画で、展示場の家具を580万円で全部譲るというもの。

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決算前にキャンペーンを行う住宅会社もあります。気になる会社の決算期を見てその時期にキャンペーンが行われているか確認し、行っていれば再度キャンペーンが行われそうなタイミングを見計らってチェックするのも一つの利用方法です。

友達からの紹介など期間関係なく安くなるキャンペーンもあります。

応募型キャンペーンやキャンペーンプラン住宅など、各社さまざまなキャンペーンを用意しているので、気になる会社はぜひこういった情報がないか調べてみましょう。

モニター制度は、施工中の家の写真を営業資料として提供したり、完成見学会に協力したりなど、住宅会社の広告宣伝に活用することを了承した場合に活用できます。
上記を行うために一定の期間を有するため、入居までの期間に余裕が持てる人が向いていると言えるでしょう。

設計プランやオプションを見直してコストを削減する

予算をオーバーさせずに希望どおりの家を建てるには、上手なコスト削減が不可欠です。見た目や機能性を追求しすぎるあまり、つい余計な工事を追加していないか見直してみてください。

  • 床面積を小さくする
  • 部屋数を少なくする
  • 和室は作らない
  • シンプルなデザインにする
  • 優先順位の低い設備は既製品にする
  • 水回りの位置をまとめる
  • 収納スペースを減らす
  • 窓の数を減らす
  • 仕上げ材を見直す
  • 照明やエアコンは自分たちで用意する

コストを抑えるには間取りや設計を工夫することが欠かせません。シンプルなデザインにしたり、部屋数を少なくするといったことも検討する必要があります。

部屋数や収納スペースを増やすとで壁材やドア、クロスなどのコストがかかってしまいます。必要以上のものを作らないことがコストダウンの鉄則です。

注文住宅の見積もりは項目がとても多いですが、面倒でも細かくチェックしてしましょう。
不要なものを省くだけで十数万円単位で安くすることも可能です。ただし、やみくもに削って後悔しなように、必要なものやどうしてもやりたいことは明確にしておきましょう。

床面積を小さくする

建築費用は延床面積に比例して高くなるため、延床面積を小さくすればその分の費用が削減できます。

家事動線やライフスタイルなどをふまえ、自分たちが生活する上でどれだけの広さが必要なのかを見直してみましょう。

また、延床面積が同じ100㎡の家でも、1階が70㎡で2階が30㎡の家より、1・2階とも50㎡の家のほうが割安になります。

これは1階を広くすると基礎工事面積が広くなるのに加え、上下階の床面積が違うと屋根工事などが複雑になるからです。
どうしても1階を広くしたい!という強い要望でなければこの点も考慮しましょう。

付けたいオプションがたくさんあって、値段が上がっていくのを見てハラハラしましたが、最終的には家の階数を下げたり、屋根裏収納を諦めて調整しました。

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部屋数を少なくする

部屋数が多くなると、その分クロスなどの壁材・ドアなどの建材が増えるため費用がかさみます。

そのため部屋数をなるべく少なくしたり、間仕切りなどをなくしてシンプルでオープンな構造にするのもコスト削減のひとつです。

例えば子どもが複数いるご家庭の場合、人数分の部屋をつくらず、本棚などの家具を仕切りに一つの大きめの部屋にすればその分部屋数を少なくできます。
子ども部屋は将来的に空き部屋になる可能性があるため、建築費を抑えつつ部屋を有効に使う一つの方法です。

和室は作らない

実は、洋室より和室のほうがつくる際の費用が高い傾向にあります。
和室は洋室に比べて造作が多く、畳やふすまといったもののほかに、特殊な建材を必要とする場合があるからです。

また洋室よりメンテナンスの手間と費用がかかるため、ランニングコストの面でも割高となります。

どうしても和室が欲しいというこだわりがないのであれば、和室をやめるだけでかなりの費用が削減でき、予算オーバーを回避できるケースも少なくありません。

用途や全体のバランスをみて、和室をつくるかどうか検討しましょう。

シンプルなデザインにする

家は凝ったデザインよりシンプルなつくりのほうが、建築費用を抑えられます。
構造的にも、凸凹が多い家だとその分施工面積が多くなったり補強が必要になったりするので、シンプルな四角いつくりのほうが低コストで建てられるのです。

住んでからのメンテナンス費用を考えてもシンプルなデザインの方がコストを抑えることができます。

1階と2階の面積や形状を統一させる「総二階」で建てると、基礎や柱などの構造部と屋根の工事が最小限で済むため、大幅なコストダウンにつながります。
総二階の家は凹凸の多い家より耐震性にも優れているため、防災の面で見てもお得です。

優先順位の低い設備は規格を見直す

せっかくの注文住宅だからと、設備にこだわってハイグレードのものを揃えたり、住宅会社の標準仕様以外のものを導入すると、予算オーバーになりやすいです。

コスト削減を考えるのであれば、設備品の見直しも視野に入れましょう。

たとえばお風呂やキッチンなどは、同じメーカーやシリーズのものでも、タイプや機能などによって価格が変わります。

どうしてもゆずれない、こだわりたいという部分以外では、グレードを落としたり規格を変えたりして調整してみるといいでしょう。

水回りの位置をまとめる

1階にお風呂、2階にキッチン、各階にトイレというように水回りを分散すると、その分配管が伸びて工事費がかさみます。

各階に設備をつくるなら上下の位置を揃える、水回り設備を隣接させるなど、まとめておくとコスト削減になります。また、隣接していることで家事動線が楽になります。

ただし水回りを1か所に集めるデメリットとして、朝の時間帯など家族の出かける準備で混雑しやすいことがあげられます。
なるべくスムーズに動けるよう、トイレや洗面脱衣所など各設備間をぐるりと回れる回遊動線にしておくのがおすすめです。

収納スペースを減らす

家の中をスッキリ見せたいからと各部屋に収納をつくると、その分だけ棚や扉を取り付ける必要があり、コスト高となります。

収納をあちこちにつくるより、ウォークインクローゼットのように大型の収納をつくって1か所に集約したほうが、部屋が広々と使えて費用も抑えられます。
足りない分をタンスや収納ボックスなどで補うといいでしょう。

ただし、大型収納は間取りと同じように後から調整するのが難しいので、なるべく設計の初期段階から検討する必要があると覚えておきましょう。

窓の数を減らす

窓の数を減らす、または小さくするのも、コスト削減の有効な方法です。窓の数が多いと設置費がかかり、サイズが大きければその分コストもかかります。

また窓は冷暖房の効率にも影響するので、気密性・断熱性を上げて光熱費を抑えるためにも、数やサイズを慎重に考える必要があります。

日差しの強すぎる西側やあまり日の当たらない北側は、窓の数を減らしたり換気用の窓として小さくしたりすると、それだけで十分なコスト削減になります。
日当たりや通風を考慮して配置するといいでしょう。

仕上げ材を見直す

天井や壁、床の仕上げ材は部屋ごとに変えずに統一し、種類を少なくすることがコスト削減の定石です。

「ここは塗り壁、ここはクロス」というように仕上げを統一していない場合、それぞれに専門の職人が必要になり、人件費がかさんでコスト高になってしまいます。

また、素材の種類が増えれば半端材が多く出ることになるので、無駄な費用が増えてしまうことにもなります。

天井と壁の仕上げ材で安いのはクロス仕上げです。クロスだと工期も短く済みますし、経年劣化した場合のリフォームも、安価で手軽になります。

照明やエアコンは自分たちで用意する(施主支給の活用)

家を新しくするにあたって家具や家電も新調するという場合、エアコンや照明などは住宅会社に依頼するのではなく、自分たちで手配するとコストが抑えられます。

家電量販店などでまとめて購入すれば、その分のポイントも付与されるので、コスト削減+お得になるといえるでしょう。

ただしエアコンは夏の繁忙期と重なると、設置手配が間に合わなくなる可能性があります。また気に入った商品の在庫がない場合、取り寄せで時間ががかることも…。
入居と同時に設置できるよう、なるべく余裕を持って手配しましょう。

住宅会社によって異なりますが、エアコンや照明の他にも施主支給が可能なものはあります。自分たちで用意できそうなものなら検討してコスト削減していきましょう。

金額は施主支給などで抑えられたので、概ね想定内に収まりました。
施主支給したのはコンセントやスイッチ、照明や室内窓の窓ガラスです。自分たちで壁の一部を塗装したのも施主支給に入りました。

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その他費用を抑えるために、補助金や給付金・減税制度の利用も有効です。
すまい給付金や補助金・減税制度をわかりやすく解説

予算オーバーでも削らない方がいいところ

費用を抑えるためにあれもこれもと削ってしまうと、住宅の性能や住み心地に影響を与えてしまう恐れがあります。
予算オーバーになった時に、削らないほうがいいところ、慎重に検討すべきところをご紹介します。

安価な外壁はメンテナンスで割高になることもあり

毎日雨風や直射日光、気温差にさらされる外壁は劣化が早いため、安価な外壁材でつくると色褪せやひび割れ、シロアリ被害などであっという間に傷んでしまいます。

メンテナンスの頻度が上がると、それだけ修繕費用もかかることになるので、コスト削減のためとはいえ外壁の質は安易に下げないほうが賢明です。

最初に丈夫で機能性の高い材質でつくっておいたほうが、長い目で見たときにコストダウンとなります。

また外壁・外観は家の第一印象ともなるので、なるべく美しく保てるようにしておきましょう。

安心して暮らすためのセキュリティ

安心して暮らすためには、セキュリティ機能を充実させることも重要です。

外構に費用をかけたくないからと、フェンスや門を作らなかったり安価なもので済ませたりすると、部外者の侵入を容易くしてしまう原因になります。

外構費用は最初にしっかり予算配分し、あまり削りすぎないようにしましょう。加えて窓を防犯ガラスにする、外から目につきにくい部分の窓には面格子を付けるなど、防犯対策も講じておくと安心です。訪問者がわかる画面付きインターフォンの設置も検討してください。

家の快適さを左右する断熱材

高い断熱性能は家の快適さを保つために必要不可欠であり、優先順位の高い機能といえます。

断熱材を安価なものにすると、夏暑く・冬寒い家になってしまうため、ここでコスト削減を図るのは得策といえません。

断熱性能が低いと光熱費がかかるだけでなく、結露やカビによる健康被害の恐れや、家自体の傷みがひどくなる可能性もあります。

また安価な断熱材は耐久性も低いため、メンテナンス費用のことを考えても、最初にしっかりとした品質のものを選んだほうが確実です。

いざという時の安全に欠かせない耐震性

地震の多い日本で耐震性に関わる部分を削るのは、災害時に大きな被害をもたらす可能性があるためとても危険です。耐震性を高めることは、住まいと家族の安全のために欠かせない最優先事項といえます。

建築基準法により、どの住宅会社も耐震規定を満たした家を提案していますが、最低限の備えで災害時にどれだけ耐えられるかは未確定です。

耐震性に関する部分は削らないだけでなく、なるべく高水準の備えをしておくようにしましょう。

あまり性能の良くないものを選んだ場合や本当は必要だったものを削減した場合、建てた時には安く済みます。ですが、後から結局追加することになった、メンテナンスで費用が多くかかってしまった…ということもあります。
「住んだ後にかかる費用」のことも考慮しながら仕様を考えてみてください。

【関連記事】

注文住宅の値引きは可能!だが難しい

注文住宅でも値引きはできるものの、簡単にできるものではありません。

値引きは売れ残っているものを売り切るために行います。そのため建売住宅であれば、売れ残り期間が長ければ値引きされやすくなります。

【関連記事】注文住宅と建売住宅の違いは?それぞれのメリット・デメリットや向いている人

注文住宅は完全オーダーメイドでゼロから設計するため、それに合わせて建材・設備を用意します。そのため「売れ残る」ということがありません。
売れ残るリスクのない注文住宅は値引きをする理由がないのです。

それでも値引きに応じる場合もあるのは、何かしらの理由があるからです。その理由をちゃんと把握しましょう。

住宅会社によって「値引きはしない」と決められているところがあります。有名なところでは一条工務店や富士住建などがあげられます。
値引きを期待したい場合は、その会社が値引きに応じてくれるか口コミなどをチェックしてみてください。

注文住宅の値引き率の相場は?

工務店の値引き率の相場は最大でも3%と言われています。広告費などを少なくし、最初から原価に近い金額を提示されていることが多いため、大きく値引きすることは難しいのです。
また地域密着型の場合、人によって値引率を変えると悪評になる可能性があります。
値引きは端数を引く程度に終わることが多く、3%値引きできれば成功と言えるでしょう。

対してハウスメーカーの値引き率の相場は3〜8%。広告宣伝費等をかけている会社であれば特に、その費用が上乗せされているので余裕があります。ハウスメーカーによっては最大10%のところもあります。

値引き交渉を成功させるコツ・注意点

値引き交渉はコツや注意点を踏まえて進めていきましょう。

  • ・値引き交渉は契約直前に
  • ・複数の会社から見積もりを取っておく
  • ・無理な値引き交渉はしない

値引き交渉のタイミングは契約直前

値引き交渉は「契約直前」のタイミングに行うのがポイントです。

早い段階でしてしまうと、その金額に見合った品質の設備・建材にされてしまうことがあります。
契約直前であれば、既に間取り・仕様・設備が具体的になっているので、品質を大きく下げられてしまうリスクを避けられます。

また、プランが具体的に決まっていない段階で行っても、値引き後の金額に追加費用がかかるリスクもあります。

あらかじめ予算を伝え、おおよそのプランを決めて購入の意思があることを示すと、値引きしてもらえる可能性は上がります。
細かい部分の見積もりまで出ていれば、値引き交渉をしたからといって品質が大きく下がってしまう心配もなくなります。

当初から絶対的な予算を提示していたこともあり、紹介割とか関係なく値引きしてもらえました。打ち合わせ中にはみ出た400万円についてどうにかならないとお話ししたら値引きしてくれました。話したタイミングは成約前でしたね。

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複数のハウスメーカーに見積もりを依頼する

見積もりは必ず複数社に依頼しましょう。注文住宅は同じ条件を提示しても、会社によって大きく差が出ることがあります。
競合他社の存在を知らせることで、値引き交渉に応じてくれる可能性は高まります。

自分たちの希望の家の相場がどのくらいなのか、ということを知るにも複数社からの見積もりがおすすめです。

見積もり段階で的を絞ることも値引き交渉には欠かせない要素です。住宅会社は次のように絞っていきます。

  1. 1.資料取り寄せやモデルハウスに行って気になる住宅会社を6,8社を検討
  2. 2.気に入った3,4社に見積もり依頼(同じ条件でも最大で1割ほど価格に差が出ます)
  3. 3.第一希望、第二希望を決める

この会社にしようかな…と思っている場合でも、あえて競合がいることを伝えることで値引き交渉しやすくなります。

無理な値引き交渉はしない

安易に無理な値引きをすると、家そのものの品質が下がるかもしれません。
まず、大前提に値引き交渉は絶対に成功するとは限らないことを覚えておいてください。
成功すると思って高圧的な態度で交渉すると関係性悪化だけでなく、最悪の場合には契約打ち切りになることも。
値引きした分、建材や設備の品質を下げたり、工期を短くして人件費を削減するなどといった対応になる可能性があります。

そうは言っても品質を変えず、条件によって値引きをしてくれる住宅会社はたくさんあります。

値引きが受け入れらたら、なぜその金額が値引かれるのか、値引きによる仕様変更がないかなど確認しましょう。

値引きは床面積の大きさやオプション、設備によって金額が変わってきます。
例えば、友人が同じ住宅会社で100万円値引きできたからといって自分も同じだけできるとは限らないので注意しましょう。

値段だけでハウスメーカーを決めない

最も重要なのは値引き価格だけで住宅会社を決めないことです。金額だけでなくプランや設備の内容もよく見るようにしましょう。

入居してからの住み心地や品質、メーカー対応などトータルで判断してください。

直接やりとりする営業担当者との相性もとても大切です。相性が良くなければスムーズに話が進まなかったり、イメージが伝わらなくて時間を要するなど苦労が絶えなくなったりすることがあります。

家づくりに取り掛かるなら、まずは家族の中で費用、機能、暮らしやすさなど、家に対する優先順位をハッキリさせておくといいと思います。
住宅会社によっては時期ごとにお得なキャンペーンなどを展開しているところもありますが、値引きや特典などに踊らされず、自分たちにとって何が一番大切なのかを基準に考えて進めることが重要です。

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まとめ

注文住宅のプランニングは、誰もがわくわくすると同時に、予算との兼ね合いで悩むところでもあります。

コスト削減は予算を守るために必要な方法ではありますが、あまり意識しすぎて希望の住宅が建てられなかったり、家づくりが楽しくなくなってしまったら本末転倒です。
自分たちの理想と現実の金額を照らし合わせながら、上手に調整してみてください。

値引きも可能ではありますが、交渉方法を間違えて結局高いものになってしまったり、せっかくのマイホームが欠陥住宅になることも。
値引き交渉が難しい場合はそれ以外の方法でコストダウンできないかを検討していきましょう。

注文住宅の家づくりは、予算内で理想の家を建てることが大切です。同じ希望を出したとしても住宅会社によって金額が変わります。値引きにあまりとらわれず、自分に合った住宅会社を見つけて良い家づくりをしてください。