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高気密・高断熱の家について知ろう

2022.01.09

現代の住宅にとって「断熱」という機能は、「夏涼しくて冬暖かい」住まいを実現する上で必要不可欠なものと言えます。

しっかりと断熱・気密した高断熱高気密住宅は、冬も夏も少しの冷暖房エネルギーで快適な室温を維持。また、冬場のヒートショックや夏場の熱中症といったリスクを低減し、住む人の健康を守る役割も果たします。

高気密・高断熱とは

外の空気は壁や窓から伝わって家の中に入ってきます。断熱性能が十分に備わっていない家だと、外の環境と同じように夏には暑く、冬は寒い家になってしまいます。

どんなに腕のいい職人さんでも1mmの隙間もなく家を建てることは難しいものですが、外と中の差をできる限り無くそうと気密性と断熱性を高めた住宅が高気密・高断熱住宅です。

省エネ効果もある高気密・高断熱ですが、注意したい点もあります。
しっかり性能について理解して検討しましょう。

気密と断熱はワンセットで考える

断熱化の効果を上げるには気密化が欠かせません。気密化がなされていない場合、隙間風で熱が移動してしまうからです。

また、床下から入る湿気を帯びた空気や室内の蒸気が壁内部に入ると、断熱されていない部分で住まいの大敵である「結露」を起こす原因に。
これらを防ぐためにも、断熱化と気密化はセットで考えるべきといえます。

高断熱な省エネ住宅は地球にも家計にもやさしい

CO2排出を抑えて省エネ&コスト削減

国の省エネ対策によって産業部門のCO2排出量は削減されていますが、一方で一般家庭から排出されるCO2排出量は増加しています。

今や家庭の省エネは、環境を考える上での重要課題といっても過言ではありません。

高断熱・高気密によって省エネが見込めるだけでなく冷暖房のコストも減らせるので、環境にも家計にもやさしい家といえるのです。

見逃しがちな重要ポイント「換気」

2003年の建築基準法改正ですべての新築住宅に導入が義務づけられたのが、「24時間換気システム」です。
換気システムが計画通りに機能する家は、空気の入れ替えが効果的に行われるため、家の中に汚れた空気を残しません。

必要な部屋に、目的に合った換気扇を適切に設置すれば、住まいや健康への影響を軽減させることができます。

見えない箇所だからこそしっかり検討を

家の断熱加工や高気密化などは、住んでいても普段は目に見えません。多くの人はこういった部分をよく検討せずに決めてしまい、家を建ててから後悔したり、気になる部分を見つけたりしています。

断熱施工は間取りや内装と違って「建てたら見えなくなる」ことを忘れてはいけません。
万が一施工不良などがあった場合でもやり直しが効かないため、不備に対しては「追加補修」となってしまいます。

余計な工期や費用を発生させないためにも、設計・建築の段階からきちんと断熱施工について確認しておくこと。

見えない箇所は「縁の下の力持ち」。家の性能を大きく左右する重要なポイントとして、間取りやデザインと同じようにしっかり検討しましょう。

高気密・高断熱が不向きな場合もある

高気密・高断熱の利点は、家の中の温度を常に一定に保てるということ。

しかし、風通しの良さを重視したい、窓を大きく作りたいなど、ライフスタイルにこだわりのある方や、地域の気候や環境によっては不向きな場合があります。

工務店やハウスメーカーによっても推奨しているところとそうでないところがあるので、導入の際は施工会社に相談してみましょう。

等級・工法・遮熱の違い

断熱性能を表す「断熱等性能等級」

「断熱等性能等級」は品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に規定された基準です。
※断熱以外の性能の記載もあるため「断熱等性能等級」と言われてます。

国は住宅の断熱性能について、段階的に基準を引き上げてきました。
現在では2013年に改定された「断熱等性能等級」に基づき「等級4」が推奨されています。

2022年4月にはさらに「等級5」が新設予定です。(現在は等級4まで)

現在推奨となっている等級4は、実はそれほど高い断熱性能ではなく(現在の技術レベルから見て)、まだまだ断熱性向上の余地がある状態です。(新設される等級5も完璧とはいえないものですが…)

これから家を建てるなら、この等級の違いは抑えておきましょう。

「充填断熱」と「外張断熱」の二つの工法

木造住宅の断熱方法には大きく分けて二つの工法があります。

  • 【充填断熱】
    柱など構造材の間に断熱材を充填する
  • 【外張断熱】
    構造材の外側を断熱材でくるむ

どちらの工法にするかは加工性やコスト、使用する断熱材の種類などにもかかわるので、施工会社とよく相談してから決めましょう。

断熱と遮熱は別モノ!まずは断熱を優先

断熱と混同されやすいのが「遮熱」です。

断熱が壁の内部を伝わる熱量を小さくする仕組みなのに対し、遮熱は太陽熱を反射するような仕組みになっています。

遮熱は夏場の暑さには効果を発揮しますが、熱を跳ね返す分、冬場の寒さには逆効果となります。沖縄など高温地域以外では、優先すべきは断熱と覚えておきましょう。

断熱トラブルの2トップ

断熱施工をめぐるトラブルに多いのが、「施工したはずなのに寒い」というものと「暖房を使うと結露が起こる」というものです。

「高断熱なはずなのに寒い」

このうち寒さに関しては、ほとんどの場合は断熱材の隙間や施工忘れが原因といわれています。

トラブルを避けるためにも施工会社に任せきりにせず、建築現場を自分で確認することも大切です。

「結露が起こりやすい」

建物の内外の温度差が引き起こす結露も、断熱材の隙間や建物の気密・防湿化が不十分なために起こるトラブルです。

結露は部屋の湿度を上げて不快にするだけでなく、柱や土台を腐敗させるなど、建物自体に大きなダメージを与えます。家の寿命を大幅に縮めることになるので、発生させないためにも精確な断熱施工が必要です。

施工をしっかり確認しよう

住宅の断熱性能の重要性に注目が集まるのに伴い、断熱材にもさまざまな種類が増えました。しかしどんなに高性能な断熱材でも、扱う施工会社の知識や技量が未熟では本来の効果を発揮できません。

断熱性能を上げるのにもっとも重要なのは、断熱材の質ではなく職人の腕です。信頼できる施工会社を見つけることが一番確かな方法と言えるでしょう。

また、建築過程を確認できる注文住宅に対し、建売住宅はすでに建物ができあがっている場合がほとんどなため、断熱施工のトラブルも数多く見られます。

施工の状態を確認するには、図面上だけでなく天井点検口から屋根裏をのぞいてみるなど、実際に目でチェックする方法が確実です。不安な場合は専門家への点検依頼も検討してみましょう。

断熱性能の良し悪しは施工会社の質で決まる

最近ではさまざまな断熱材が使用されるようになり、工務店やハウスメーカーでも効果の高い断熱材を導入しているところが増えました。

しかし断熱性能においてもっとも重要なのは、断熱材の質ではなくそれを施工する職人の腕、ひいては施工会社そのものの質です。誠実な会社と出会えるかどうかが、住まいの満足度を左右すると覚えておきましょう。

目に見えない箇所だからこそ会社選びが肝心。セミナーや相談会といった住宅イベントを活用して断熱の基本を学び、見学会で断熱の性能や構造を見てみましょう。

見学会には完成した家を見学するものと、建築途中の状態を見学するものがあります。
断熱性能を実感するなら完成見学会、工程を確認するなら構造見学会に参加しましょう。

わかりやすさ、丁寧さを心がけている会社に注目

断熱施工に限らず、家づくりにおいて誠実な仕事をする会社は、自分たちの知識や技術を積極的に開示しています。

説明会や見学会などでわかりやすい資料を用意したり、質問に丁寧に答えたりしている会社に注目し、信頼できるかどうかをチェックしてみるといいでしょう。いくつかの会社で対応を比較してみるのも有効な方法です。

施工会社の見極めポイント「気密性能」

実は高断熱の施工は技術的に難しいものではありません。一方、気密性を上げるための施工には現場の職人の技術力や、高い施工精度が必要となります。

気密性能に自信のある施工会社は、工事中に気密測定を数回行い、その結果をきちんと提示してくれます。逆に、この測定をやりたがらない会社は施工に自信がない可能性があります。

建売住宅の場合は過去の施工例を調べよう

建売住宅の購入を考えている場合は、施工会社の過去の建築例を調べ、不具合の報告などがないかを確認しておきましょう。大きな問題がなく建築例も豊富であれば、安心材料にもなります。

ただしインターネットなどを使用する場合、記載されている情報がすべて真実とは限りません。鵜呑みにせず、自分の感覚を大切に判断してください。

自分たちの暮らしに合う「断熱」を選択

断熱施工は快適な住まいを作るうえで欠かせないものとなっています。
しかし、多くの人はその専門性の高さや施工箇所の目立たなさを理由に、断熱をきちんと理解しないまま住宅購入を決めてしまいがちです。

日本は縦に長い地形のため、同じ国土でも地域によって気候や環境が異なります。北海道と沖縄では家に求める性能が異なるでしょう。

断熱性能も、暮らす場所や生活スタイルに合わせて柔軟に考えるのがベストな選択。まずは工務店やハウスメーカーの提案する性能を基準に、自分たちの求める断熱について考えてみてください。