家のメンテナンスにかかる費用相場は?修繕が必要になる時期も解説

2024.05.07

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マイホームの費用を考えるときは、つい家を建てる費用にばかり気を取られてしまいますが、購入後のメンテナンス費用も忘れてはいけません。
住宅は買って終わりではありません。長く快適に住み続けるためには、建物の状態を保つための定期的なメンテナンスが必須です。

この記事では、家のメンテナンスにかかる費用と費用を工面するコツ、またメンテナンスが必要になる時期についてお伝えしていきます。
いざ必要になった時に慌てて準備したり、費用が用意できないといったことにならないよう参考にしてください。

家のメンテナンスにかかる費用は?

まずは、家のメンテナンスにかかる費用はどれくらいなのかについてです。

家の大規模メンテナンスを考える時期は築10年が目安です。その際にかかる費用相場は、一般的に150~300万円ほどと言われています。

またアットホーム(株)が行った2023年の一戸建て修繕の実態に関する調査(新築一戸建て購入者で30年以上住んでいる50歳以上の方を対象としたもの)によると、築年数平均38.0年、住宅修繕に欠けた合計費用の平均が615.1万円という結果が出ています。
これを元に年間平均費を計算すると約16万円、10年で約160万円となります。

一軒家で15~30年の間に発生する可能性のある修繕費用の参考金額はこちら。

屋根葺き替え100万~150万円
バスタブ交換100万~200万円
雨どい交換30万~40万円
便器交換20万~30万円
バルコニー交換30万円
クロス貼り換え20万円
サッシ交換10万円
シャッター交換15万円

この金額はあくまで目安の数値なので、住宅会社に補修にかかる費用の目安も確認してみてください。

建築の際にメンテナンスを考慮した建材を選んでおくことで、修理や交換の回数を抑えることができます。

特に交換費用が高いキッチン、バスタブなどの水回りや、窓やサッシは必ず修理・交換を行う日が来るので、耐久性を考慮して設備を選びましょう。ただし耐久性に優れた設備は、初期費用がかさむので、予算内におさまるかどうかも考えどころです。

家のメンテナンスが必要になる時期は?

どれくらいの期間でのメンテナンスが好ましいのかを見てみましょう。

築10年がメンテナンスの大きな基点

住宅の中でガスコンロやIHクッキングヒーター、トイレのパッキンなどは耐用年数が10年程度のものが多く、その時期にメンテナンスの起点がやってきます。

15年、20年が経過した頃に、外壁や屋根、バスタブやシステムキッチンといった高額な費用がかかりやすい箇所の補修時期が来るので、できる部分は早めにやっておく方が無難です。

5年ごとの定期メンテナンスが望ましい

大きなメンテナンスだけでなく、住宅には定期メンテナンスが必要となります。定期メンテナンスを行う期間は、5年毎がおすすめです。

その理由は、

  • ・壁や床のビニールクロスの寿命が5年と言われていること
  • ・シロアリ予防薬の効果が5年ほどで切れてしまうこと
  • ・5年ごとであればカビの浸食を抑えられること

などが挙げられます。

各所のダメージが小さいうちに手を入れることで、修繕費を抑えることも可能です。余力がある時に少しずつ交換や補修を行い、時期が重なるのを防ぎましょう。

家の外まわりのほうが寿命が短い

住宅の中で一番痛みが激しいのは直接風雨や直射日光を受ける外壁や屋根です。
環境や材質にも寄りますが、10~15年くらいで補修等を行うことが多いようです。

外壁の目地、シール材は細かく点検することをおすすめします。それらは防水の役割を担っており、破損していると屋内に湿気が侵入して、屋内の痛みも進行してしまいます。

外壁も汚れたままにしておくと、大気中にある酸性物質が雨でこびりついて劣化を早めます。時々清掃することで防止できます。

家のメンテナンス費用に関する工夫

家のメンテナンス費用は家全体の分を考えるとバカになりません。
準備せずにいきなりこうした出費があると、家計にも響きますよね。
以下では、家のメンテナンス費用を捻出したり、安くしたりする方法をまとめます。

毎月修繕費を積み立てておく

一軒家を買ったら、必ず発生することになる修繕費用に備え、毎月積立貯金をしておきましょう。

マンションの修繕費と異なり、一軒家では様々なメンテナンス費用が発生するものです。

外壁、屋根、システムキッチンなどひとつの補修で100万円を超えるような部位も複数存在します。

その時になって何百万円というお金を用意するのも大変ですから、マンションの修繕積立金(マンションの共有部分を修繕するために定期的に徴収、積み立てされるお金)にならって毎月積み立てを行うのがおすすめです。

メンテナンスはまとめて行うと費用が抑えられる

メンテナンスは、各所をまとめて行うことで費用を抑えることが可能です。

屋根や外壁の修繕を行う際は足場を組む必要があります。この足場の設置だけでも数十万円とかかるため、屋根や外壁などは一緒のタイミングで行うのが望ましいでしょう。

まとめて修繕を行うためにも、日ごろから「家のどの部分が傷んでいるか」をチェックしておくことが大事です。

メンテナンスのことも考えた家づくりが大切

家づくりではさまざまな建材や設備が使われます。注文住宅では自分で仕様を決めていきますが、何を選ぶかによって後々にかかる費用が上下します。
選ぶ際には購入後のメンテナンスの費用や頻度がどれだけかかるのかといった中長期的なことも考慮しながら、選んでいくことをおすすめします。

高価なものは初期費用はかかるものの、修繕費を抑えることができます。長期的にみると、定期的に修繕や交換が必要になるものより費用を抑えられます。
耐久性が高い、紫外線や雨風などに強い、といった高性能の素材でメンテナンスサイクルを伸ばした家づくりも可能です。

建築費用を抑えるためにローコスト住宅を検討する方も多いと思います。ローコスト住宅の場合、耐用年数の短い建材や設備が用いられていることが少なくありません。建てる際の費用は割安でもメンテナンス費用が高くなり、長期的にみると高い買い物になってしまうケースがあります。

住宅会社にしっかり相談して検討してみてください。

建築後も安心できる住宅会社を選ぶ

どの会社でどんなアフターサービスがあるのか、という点にも注目して会社選びをしていきましょう。

アフターサービスが良くない会社では、メンテナンス費用が一般的な金額より増額となってしまうかもしれません。

住宅の保証は法律によって定められているもののほか、住宅会社独自の保証を用意しているところも少なくありません。期間や内容はそれぞれ異なるため、アフターサービスには何があるかも確認してみてください。

住宅会社選びの第一歩として、LIFULL HOME’Sのカタログ請求がおすすめです。
カタログを請求して、どんな会社なのか、どんな家づくりができるのかチェックしていきましょう。

まとめ

家のメンテナンスにかかる費用相場や時期、費用を工面するコツなどをまとめました。

家のメンテナンス費用は必ずかかるものです。費用はメンテナンス箇所や何を行うかによって大きく異なりますが、安価に済ませられないものが多いです。

日ごろから傷み具合をチェックしたり、定期点検を受け劣化が軽いうちに修理するなど、適切なメンテナンスをしておけば、大規模な修繕費用を抑えることはできます。

またメンテナンスや修繕はコストをかける箇所やいつ行うかを調整できます。どこにいくらかかるのか、どのタイミングでできるようにしておけば良いのか、家庭のライフイベントと重ならないよう早めに計画を立てておきましょう。

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