注文住宅を建てる流れや期間、注意点などを徹底解説!

2023.03.30

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注文住宅を建てる際には事前の下調べが必要です。どんな流れでどれくらいの期間がかかるのか、何に気をつければいいのかを把握しないと家づくりが面倒になってしまいます。ゼロから造るので時間はかかりますし、完成するまでの流れもやや複雑です。

スムーズに注文住宅を建てるためには家づくりの全体像を把握しておく必要があります。そこでこの記事では、注文住宅が完成するまでの流れや準備しておくことなどを解説していきます。

注文住宅を建てるまでの流れ・期間の目安は9ヶ月~1年ほど

【注文住宅を建てる流れ・期間】「契約前(2〜3ヶ月)」家のイメージ作り、予算の検討→住宅会社・土地探し→設計プラン・見積もりの依頼「契約時(3〜4ヶ月)」住宅ローン借入先の選定・審査→住宅会社と請負契約「契約後(4〜6ヶ月)」→住宅ローンの本審査→着工→竣工・引き渡し

注文住宅を建てるまでの流れは、大きく分けて契約前・契約時・契約後の3つ。土地から購入する場合、土地探しから引き渡しまでの目安は9ヶ月~1年ほどです。

ここでは土地探しの期間を2~3ヶ月としていますが、場合によっては10ヶ月〜1年半ほど時間がかかる場合も。また、間取りやデザインなど設計にこだわると打ち合わせ期間も当然長くなります。

入居時期を入園・入学・入社や転勤などと合わせたい場合には早めに動くことが必須です。

1.予算の検討・家のイメージ作り

予算は次のことを考えて算出していきます。

  • ・今の家賃と比べる
  • ・貯金や親からの支援金など持ち出し資金(頭金)を確認する
  • ・注文住宅の費用(建物費用+土地購入の場合は土地費用+その他工事費用+諸費用)を確認
  • ・住宅ローン借入可能額

賃貸にお住まいの人は現在の家賃と比較検討すると毎月の支払い額が設定しやすくなるでしょう。金融機関のHPにある住宅ローンシミュレーションも支払いイメージが掴みやすいですよ。

家のイメージを考える際には次の3つを考えてみましょう。

  • ・家族構成やライフスタイルを踏まえて間取りを考える
  • ・外観、内装デザイン
  • ・こだわりを明確にする(収納を多くしたい、吹き抜けにしたい、万全な耐震性など)

間取りやデザインは、住宅会社の事例集やInstagram、PinterestなどのSNSを参考にする人が多いです。

2.住宅会社選び・土地探し

土地探しから始める場合にも住宅会社から選ぶのがおすすめです。土地探しから手伝ってくれれば手間も省けますし、住宅ローンは施工会社が決まっていないと借りられない場合が多いからです。その他、住宅会社選びでは次のことを意識してみてください。

  • ・建築条件付き土地を紹介してくれる可能性があるか
  • ・資料請求をしてから住宅展示場、モデルハウスへ

建築条件付き土地は住宅会社を選べませんが、一般的に土地を購入するよりも安くなるので予算を抑えたい人にはおすすめです。

住宅展示場やモデルハウスに行く前に資料請求をするのも大切です。あらかじめ集めた情報をもとに見に行く住宅会社の優先順位や聞きたいことをまとめておくとスムーズに見学ができますよ。
情報収集をして住宅会社を選ぶまでの期間は大体9ヶ月ほどです。

3.設計・間取りプラン・見積もりの依頼

いくつか住宅会社を絞ったら間取りプランと見積もり依頼をしましょう。会社によっては見積もり・間取りプラン作成で申込金が必要な場合もあるので確認は必須です。住宅会社に作成してもらうのは下記になります。

  • ・見積もりの概算
  • ・資金計画書
  • ・間取り図(簡易なもの)

作成依頼の際には希望の間取りや設備を伝えておくと住宅会社もスムーズに作成しやすいですし、大幅に金額が変わることもありません。

提示された間取りプランは下記の項目を比較検討してみてください。

  • ・設計力(間取りの提案・デザイン)
  • ・住宅性能(耐震性・断熱性・遮音性等)

見積もり書においては単に安さだけで判断するのはNG。住宅会社によって項目は異なるため、後から追加料金が発生する可能性があるからです。諸経費が含まれているかの確認と、建築後にかかるメンテナンス費なども聞いておきましょう。

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4.住宅ローン借入先の選定・事前審査

住宅会社が決まったら住宅ローンの借入先を検討します。住宅ローンの借入先を決める際には、「金利」や「審査基準」に注意してください。

金融機関によって金利や審査基準が異なるため、必ず複数の金融機関・公的機関を比較してみてください。住宅ローンにも自分に合う・合わないがあります。借入先の検討時に不安がある場合は住宅会社と相談しながら進めましょう。

住宅ローンの借入先候補が決まったら、事前審査(仮審査)を申し込みます。

5.住宅会社と工事請負契約

依頼する住宅会社が決まったら工事請負契約を結びます。ここでのポイントは下記になります。

  • ・契約内容を確認
  • ・キャンセルした場合の住宅会社の対応

工事請負契約を結ぶ際には希望の設備や仕様になっているのかを確認しましょう。後から契約内容を変更すると追加費用がかかってしまうので、必ず漏れがないかをしっかり確認してください。工事請負契約を結んだ時点で手付金が必要なケースもあります。金額は最高で建築費の10%になることも。

キャンセルした場合のことを確認しておくのも大切です。手付金の扱い等はどうなるのかを聞いておきましょう。

6.住宅ローンの本審査

住宅ローンの本審査の流れは下記のとおりです。

  • ・市区町村に建築確認申請をする
  • ・建築確認が済んだら住宅ローン本審査を受け、金融機関と契約を結ぶ

住宅ローンの本審査は建築確認申請が済んでから行います。建築確認申請とは新築住宅を建てる前や改修工事・リノベーションを行う前に地盤・建物が建築基準法に適合しているのかなどを指定検査機関などに確認してもらうことです。

住宅ローンの本審査は事前審査が通過した金融機関や公的機関に本申込をします。ここで注意なのは、審査によって金利が異なること。住宅会社主催の相談会や住宅関連イベントで受けた説明と差が出ることを覚えておきましょう。

7.着工

住宅ローンの本審査が通ったら工事に着工します。着工前、工事中に行うことは下記になります。

  • 着工前:近隣住民への挨拶、地鎮祭
  • 着工中:上棟式

着工前には工事中に起こる騒音や重機の通過に配慮して近隣住宅への挨拶を行います。現場監督に任せることもできますが、できれば自身で行くと印象が良くなりますよ。

安全祈願として行う地鎮祭や骨組み完成後に行う上棟式は施主の希望で実施するかどうかを選べます。

工事が始まったら自宅から現場が近い場合は時々見に行くのがおすすめです。大工さんたちとコミュニケーションをとると、工事ミスを見つけられたり不具合を直してもらったりすることができるからです。

8.竣工~引き渡し

竣工してから施主への引き渡しまでの流れは下記になります。

  • ・市区町村あるいは民間評価機関による完了審査を受ける
  • ・引き渡しの前に施主、住宅会社の担当者、工事監理者の立会いのもと内装外装や設備などに傷がないかを確認
  • ・不具合がある場合、修正をしてもらって引き渡し

完了審査では建築確認のとおりに建てられているかを確認します。特に問題がなければ検査済証が発行されます。引き渡し前の立ち会い確認で不具合が見つかったら、しっかり対応してもらうように修正箇所と対応期日を書面に残しましょう。

引き渡し当日に受け取るのは鍵や保証書など。また、設備の使用方法などを説明されます。ここで入居後のアフターメンテナンスについて確認することも大切。定期点検の時期や無料保証期間などを聞いておきましょう。

注文住宅の流れで注意すべき点

このように、注文住宅を建てるまでには実に多くのことがあり、何ステップもあるためうっかり忘れてしまうこともあります。やることが多くどれも大切ですが、一連の流れの中で特に注意すべき点は3つ。それらについて解説します。

住宅会社は複数検討する

住宅会社は1社だけで決めるのではなく、必ず複数社を比較検討しましょう。同じ条件で依頼すれば割安な住宅会社を見つけられますし、違う他社を見ていることを伝えれば値引きしてくれる可能性があるからです。

ミニークで注文住宅を建てた350組にアンケートを行ったところ、複数社検討した人が大半と判明しました。

【住宅会社の検討数(回答数350組)】1社:62組、2〜3社:137組、4〜5社:77組

最多だったのが2~3社を比較した人(137組)で、次いで多かったのは4~5社(77組)、そして1社のみ(62組)という結果でした。

80%近くの人たちは2社以上を比較しています。注文住宅で後悔しないためにも、住宅会社は複数社を比較検討することがおすすめです。

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スケジュールは余裕を持って決めておく

注文住宅は着工までに決めることが多いため、検討してから完成まで1年〜1年半かかります。そのうち工事は4ヶ月〜6ヶ月かかるため、その前の住宅会社選びの期間は意識したほうが◯。あまり時間をかけすぎずに1ヶ月程度で決めるようにするといいでしょう。入居時期から逆算してタイトにならないスケジュールを組むことが必須です。

また、忘れたくないのが工事の進捗です。工事中に悪天候になると工事が止まってしまい予定通りに進まないことも。悪天候になることも加味した上で余裕を持ったスケジュールにしましょう。

ローンの申し込みは早めにする

住宅会社や土地探しがスムーズに進んでも、住宅ローン審査が済まないことには着工できません。間取りやデザインばかり考えがちですが、金融機関への申し込みを忘れずに同時並行で進めていきましょう。

住宅ローンを申込むタイミングは設計図と見積額が完成した段階です。これらができていないと住宅ローンの申込ができません。また、申込の際には住宅の構造(木造・軽量鉄骨・RC等)を決めておくのがおすすめです。後から手間取らないように早めに準備を進めておきましょう。

まとめ

このように注文住宅を建てるまでにはやることが多く、またそれぞれ期間を要します。あらかじめ何にどれくらい期間がかかり、同時にしておいたほうがいいことを整理して進めていくことがスムーズな家づくりにつながります。今回の記事を参考に、余裕を持ったスケジュールで納得のいく家づくりをしてくださいね。