狭小住宅とは?建てる前に知っておきたいメリットやデメリットを解説

狭小住宅 2024.07.03

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住宅を購入するとき、狭小住宅という選択肢を考慮した人も少なくないでしょう。特に、都心部で仕事をしている人や、利便性が良く賑やかな場所に住みたい、という方にとってはぴったりな選択でしょう。

とはいえ、その名前のとおり小さな家のことから、気になるものの選択肢に入れようかどうか悩んでいる人も多いはず。狭小住宅と聞いて、「狭い」という言葉はネガティブな印象を受けますが、狭小住宅ならではのメリットもたくさんあります。

本記事では、狭小住宅のメリット・デメリット、狭小住宅を建てる際に注意したいポイントについてご紹介します。狭小住宅に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

狭小住宅とはどんな家?

狭小住宅は一般的に、50㎡以下(15〜20坪以下)の土地に建てられた住宅を指します。
ただし土地の大きさを指す法的な定義はないため、狭小住宅と聞いて想像する大きさは、個人やハウスメーカーの感覚による部分も大きいでしょう。

狭小住宅が見られるのは地価が高い都心部が多いですが、都市部以外の変形地や狭い土地にも建てられています。
これは日本の土地事情が由来しています。日本で住むことができる土地はなんと国土の30%以下。そのため、住宅にあまり適さない土地にも家を建てることは珍しくありません。しかし、これらの土地は安く販売されているので都心部に住みたい人や、費用を抑えて家を建てたい人に人気を集めています。

狭小住宅のメリット

変形地や限られた土地に建てると聞くと、メリットがあまりないように感じるかもしれません。しかし、狭小住宅にももちろんメリットがあります。

土地代を抑えられる

狭小住宅は、家を建てる際の土地が小さくて済むため、土地のコストが抑えることができます。

都心部や駅近など、立地が良い場所で広い土地を購入すると、その土地代だけで莫大な費用が必要です。同じ予算であれば、土地に多く金額をかけてしまうと、建築に充てられる費用は限られてしまいます。

狭小住宅を選べば土地代をかけることなく、便利な立地に住むことが可能となります。

ローコストで建てられる 

予算を抑えて家を建てたい人にもおすすめです。狭小地は住宅にあまり適していない土地なので一般的な土地よりも安く設定されています。そのため、土地代を抑えられますし、小さな住宅なので建築費用も抑えられます。ローコストで注文住宅を建てたい人の選択肢の一つに入るのが狭小住宅なのです。

税金や生活費のコストカットが可能

住宅を建てると「固定資産税」や「都市計画税」がかかります。これらは自治体によって異なることに加えて、さらに一般住宅用地と小規模住宅用地で課税方法が変わります。狭小住宅は後者に該当するので、一般的な注文住宅よりも税金を抑えられるのです。

また狭小住宅でよく見られる、中2階などのスキップフロアは床面積に計上されないため、固定資産税の対象になりません。そのため、住宅を所有した後の税金が抑えられます。
スキップフロアを上手に活用することで、広い空間を確保することも可能です。

建築費用だけでなく、ランニングコストも抑えられます。小さな住宅なので光熱費も抑えられますし、修繕時にかかる費用も少なくなります。生活費、先々のメンテナンス費も抑えたい人にはピッタリと言えるでしょう。

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家事の時短が可能に

限られた広さだからこそ、効率の良い家事動線の間取りにすることができます。また、日々のお掃除もラクになるのがメリット。大きな家は部屋数が多かったり一部屋が広かったりして掃除するのが大変ですが、狭小住宅なら部屋数が少ないので掃除時間を減らせます。また、目が届きやすいのですぐに片付けられて美観を保てたり、不具合のある箇所を見つけやすかったりするので修繕の遅延リスクが低くなると言えます。

デザイン性の高い内装が魅力

狭小住宅は、狭い土地を最大限に活用する必要があるので、工夫が求められます。
一般的な住宅には無い、独特の空間デザインを取り入れているため、他とはちょっと違って見えます。

また、土地の価格を考えることで、それ以外の部分に予算を回すことも可能になります。
例えば、「キッチンに投資したい」「インテリアにこだわりたい」「収納空間を増やしたい」など、特定の箇所へのこだわりを実現しやすくなります。

狭小なスペースに様々な機能を盛り込むことで、要望に基づいた個性的な空間を創造することができます。

狭小住宅のデメリット

メリットがあればもちろんデメリットもあります。狭小住宅のデメリットとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。デメリットは次のとおりです。

場合によっては建築費が高くなるケースも

先ほどのメリットでも挙げた通り、一般的に狭小住宅はローコストで建てれることが魅力的ですが、場合によっては狭小住宅も建設費が高くなってしまうケースもあります。

高くなってしまうケースの一番の理由は、土地にあります。

例えば、周りに住宅が立ち並んで道路の道幅が狭い場合、重機を入れられなかったり足場が組みにくかったりする分、人力で頼ることが多く手間がかかり、人件費が多くかかってしまいます。特に地下室を設ける場合、これが当てはまります。

隣接する住宅との距離が近い

狭小住宅を建てる土地は、密集地で隣の住宅同士が近いことが多いです。そのため、音響問題や隣の家の窓の位置には注意が必要です。また、採光・風通しが良くないことも。

音に関しては、隣の家から漏れる音を遮断することと、自分の家の音を遮断する両方を考えなければなりません。

窓の位置を要注意しないと隣から丸見え…ということも起こりかねません。

階段での移動が増える

狭小住宅は土地の有効活用から3階建てになるケースが多いため、日常の移動は主に階段を使用することになります。

ベランダと洗濯置き場の階数が違う場合などは、家事での移動に負担がかかってしまうでしょう。さらに、狭小住宅では1階部分の日当たりが良くないため、リビングルームを2階に設けることが一般的です。そのため、外出や宅配物の受け取る際などに1階に降りなくてはなりません。

そのため、生活動線を考慮した間取り設計が重要となります。動線は家事効率とプライバシーを考えましょう。

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狭小住宅で後悔しないために工夫したいポイント

後悔しない狭小住宅にするためにはいくつか工夫したいポイントがあります。ここでは5つご紹介します。

隣家との距離を踏まえた設計をする

例えば、給湯器やエアコンの室外機のように、屋外に設置する設備がある場合、隣の家と間が狭すぎると設置できなかったり、メンテナンスに手間がかかったりします。
あらかじめ屋外に設置するものをリストアップし、隣家との適切な距離を確保できるよう、計画する必要があります。

また、隣家との距離が近いと足場が作れないため、外壁をメンテナンスできない可能性があります。汚れが目立たない色の外壁にしたり、メンテナンスが不要な外壁材を使うなど、狭小住宅ならではの工夫が必要です。

また、防音などの観点でも隣家との距離に余裕をも持たせるのが◯。先々の暮らしやすさやメンテナンスのしやすさを考慮して設計してみてください。

空間はなるべく区切らない

これは住宅全般に言えることですが、特に狭小住宅では気をつけたいポイントです。ドアや壁で仕切ってしまうと、空間に圧迫感が出てしまいます。できるだけ仕切りを少なくして解放感がある空間にしましょう。ここで注意なのが寝室などプライバシー空間。見られたくない空間以外はなるべく区切らないようにしましょう。

収納は工夫しよう

狭小地に建てるとなると難しいのが収納です。しかし、デッドスペースを活かした収納づくりをすると、限られた広さでも十分カバーできる収納になります。例えば階段下や小上がりの下部分に収納を設ける、壁にニッチやオープンタイプの収納を設けてみましょう。収納を工夫すれば家具を置かなくても済むのでスペースを広くとれます。

中庭をつくる

狭小住宅は周りの住宅と密集しているため、採光や風通しが悪くなります。それを回避するのにおすすめなのが中庭です。中庭から明るさを取り込めますし換気もできるのに加えて、諦めかけていたガーデニングを楽しめることも。とはいえ、広さは限られますが、ちょっとあるだけで広く見える視覚効果もあるのでおすすめです。

地下室をつくる

地下室は狭小住宅の強い味方です。部屋数を増やしたくてもできない場合は、地下室がおすすめ。書斎や趣味部屋、または収納スペースとして活用するといいでしょう。地下室は工数が多く費用が高くなりますが、長期間で考えれば暮らしやすくなりますよ。家族が多い方や物が多くて収納場所に悩まれている方はぜひ検討してみてください。

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窓は家具を置くスペースを配慮する

狭小住宅では、狭さを感じさせないようにするため、窓は重要な設備です。
しかし窓が多すぎると、本来壁際に置くべき家具が置けない、窓があるために家具を設置するスペースが邪魔されてしまうといったケースが発生します。

窓の位置を決める際には、どの家具をどこに配置するかしっかりと計画していきましょう。

希望の間取りプランが入る土地を選ぶ

土地にはさまざまな法規制があるため、希望の間取りプランが入る土地を選びましょう。
地域によっては3階建ての建物を建てられない可能性があります。

「土地を探しているけど、どこに相談すればいいかわからない」、「ネットで土地情報を調べてみたけど、なかなか良い土地が見つからない」という方には、希望の間取り、予算条件に合わせて指定地域の土地を探してもらえる「タウンライフ家づくり 土地探し特集」がおすすめです。

自分の要望にあった土地を、複数の不動産会社から提案してもらうことができて、「土地探しの悩み相談」や「いい土地の見極め方」など無料でアドバイスも受けられます。さらに、ネットに載っていない未公開の土地も紹介してもらえるのもメリット。
土地と併せて間取りや見積も提案してもらえるので、より具体的なプランがイメージできますよ。

資料請求は、大きく分けて以下の3ステップ。所要時間は10分ほど、スマホのみで完了できます!

  • ①希望する地域を選択
  • ②家族構成や希望の間取りを選択
  • ③家に関する要望を記入

③の要望に関しては、後から「イメージと違った…」ということを防ぐためにも、なるべく詳しく記入しましょう。

【要望の記入例】
所有している土地の有無や広さ、家族構成、駐車・駐輪スペースの要否、採光に関する要望、検討中の間取り、必要な部屋と位置(和室が欲しい・リビングは1階など)、その他重視したいこと(プライバシーを重視したいなど)

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狭小住宅の価格はどれくらい?

ここまでご紹介した上で、実際に狭小住宅を建てるのにどれくらいの費用がかかるのか気になる人も多いでしょう。そこで、アンケートで「15坪以下の狭小住宅を建てるのにかかった費用」について聞いてみると、下記の回答になりました。

最も多かったのは「1,000万円〜1,499万円」。次いで多かったのは「1,500万円〜1,999万円」、そして「2,000万円〜2,499万円」と続きます。なかには1,000万未満に収まった人もいました。その一方で「3,000万円以上」という人も。

この結果から、狭小住宅はローコストで建てられることがわかりますが、デザインや設備にこだわったり地下室をつくったりすると高くなると考えられるでしょう。狭小住宅は何をこだわるかによって価格も変動することがわかったアンケートでした。

狭小住宅の一括資料請求はLIFULL HOME’Sがおすすめ

「ネットで狭小住宅メーカーの情報を調べたけど、実際どこで問い合わせたらいいかわからない…」という人には、LIFULL HOME’Sのカタログ一括請求サービスがおすすめです。

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一社一社へ面倒な問い合わせをする必要もないですし、カタログ請求は全て無料です。ネットで見るよりも詳細なプランや間取りが記載されているので、住みたい家をより具体的にイメージできますよ。

カタログを6~7社取り寄せて比較し、その中から気になった住宅会社の展示場に行ったり、詳しい見積もりを出してもらうとスムーズです。

資料請求は3ステップのみ!5~10分ほどで請求が完了します。

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まとめ

今回は狭小住宅のメリット・デメリットや実際にかかった費用、そして後悔しないために工夫したいポイントをご紹介しました。

難しそうに思える狭小住宅も細分化して考えて、一つずつカバーすれば後悔しない家になりますよ。これから建てる人は今回ご紹介したことを参考にしてみてくださいね。