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都心で注文住宅を検討している人が一度は耳にするだろう狭小住宅。「狭い」「小さい」という制約がある狭小地での家づくりは、ポイントを押さえて進めることが大切です。
今回は狭小住宅を検討している人に向けて、実際に後悔してしまいがちなポイントとその対策をご紹介します。
狭小住宅で後悔しがちなポイント9選
部屋・設備が狭い
入居後、暮らしていくうちに部屋・設備が狭いと後悔してしまう人は少なくないようです。特に、子どもが小さい時に建てると成長するにつれて狭く感じやすくなります。家族が増えた場合も同様です。
それなら将来のために部屋数を増やそうと考えるかもしれませんが、それはあまりお勧めしません。部屋数を増やした分、リビングなどの共有スペースが狭くなるからです。
単に部屋数を増やして解決しようとせず、空間を極力広くとったり、将来のことを見据えて家族全員が快適に暮らせる間取りにすることが大切です。
空調効率が悪い
狭小住宅は少しでも広く見えるようにと部屋の間仕切りをなくしたり、部屋数自体を減らしたりなどします。
結果、ゆったりとして空間を手に入れられますが、そのままでは空気効率を悪くしてしまう場合も。
壁は暖気・冷気をせき止める働きがあります。しかし壁がないとこれができなくなり、一定の温度を保てなくなってしまいます。エアコンの位置を工夫したり、家全体の断熱性を高めたりすることで空調効率対策をしていくことが必要になります。
隣家の音が気になる
面積が小さい狭小住宅は隣家との距離が近くなりがちです。お隣の音が響いてくることもあれば、自分たちの生活音・会話が漏れてしまうことも。
隣に家がなくても隣接している道路から人の話し声や車が通る音が響いてきます。
これらの理由から狭小住宅は防音対策が必須! 特に子どもが小さかったり子どもが多いご家庭は防音対策をしないとお隣に迷惑をかけてしまいます。打ち合わせで防音対策をしっかり立てましょう。
階の移動が大変
狭小住宅に限らず3階建てに言えることでもありますが、狭小住宅で大変と言われるのが階段移動です。
その中でも特に辛いのが洗濯。
3階建てはバルコニーが3階であることが多く、濡れて重くなった洗濯物を持っての移動は筋トレと言っても過言ではありません。
また、階段が急な場合はさらに移動が辛くなります。老後を考えると足腰にこたえるリスクも。
これらのことから、1階に水回り・3階にバルコニーは避けたほうがいいでしょう。
生活導線が悪い
狭小住宅は限られた土地で建っているという性質上、空間を縦に設けます。
そこで問題になるのが生活動線。
部屋の広さや部屋数を考えるあまり、動線を考慮していないために後悔したという人は少なくありません。
寝室や水回りをまとめるなどしなければ何度も行き来することに。
最初は「これくらい我慢しよう」と思っても、歳を重ねれば体が辛くなる一方です。
収納スぺースが不足する
部屋を広くした結果、収納スペースが少なくなったというケースは多々あります。
収納が少ないと物をしまえないため散らかったままになり、いつも片付かない状態に。収納が少ないことで使えるスペースが狭くなってしまいます。
小さな子どもがいるご家庭だとさらに大変なことに。子どもの成長につれて物が多くなるからです。しっかりとした収納がないといつまでも物が片付かないという事態が起こってしまいます。
日当たりが悪い
土地目一杯に建てる性質上、隣家との距離が近くなるため採光を確保するのが難しくなることもあります。そもそも、部屋が狭いだけで通常よりも暗く感じてしまいます。
設計時には窓のサイズや位置をしっかり考えることが必須。リビングやダイニングは優先して窓を設けるようにするのが理想的です。他にもまんべんなく光が行き届くような間取り・照明の位置・壁紙などで明るい色を使って広く見せるという工夫をするといいでしょう。
地震の揺れが大きい
狭小住宅についてよく耳にするのが地震の揺れの大きさです。縦に長い家なので地震が起きた時には揺れが大きくなります。
設計時には揺れを軽減するための耐震性を高められるかど対策をしっかりと確認するといいでしょう。
駐車スペースが狭い
駐車場が狭くなるのも狭小住宅のデメリットであり後悔しがちなところです。これは土地の広さに限りがあることに加えて部屋を広くしたために起こってしまいます。
部屋を優先して駐車場を借りようと思っても、住宅密集地ではちょうど良い場所に駐車場がなかったり、空きがなかったりする場合も。
また、賃料が高額であることも大いにあります。ここは割り切って多少高くても借りるか、家を狭くしても駐車場を作るのか決める必要があります。
狭小住宅で後悔しないための対策

ご紹介した後悔をしないためには事前の対策が必須です。後悔しないためにも上記を踏まえたうえで、これからご紹介する対策を行いましょう。少しの意識で狭小住宅も快適な住まいになりますよ。
生活導線を考えておく
動線を考える際には家族の行動を日頃から分析してみましょう。それを踏まえて快適に動ける動線を考えてみてください。
大切なのは朝から夜までの一連の動きを家族ごとに確認すること。
例えば、朝の支度をするにも最初に洗面室に行くのか、はたまたリビングに行くのか、何度も行き来するのかなど行動パターンはみんな違います。
また、各自の動き方だけでなく家族同士がぶつかるかなども考えておくのも大切です。
間取り図を見ながら何回もシミュレーションしてみましょう。
空間はなるべく区切らない
これは住宅全般に言えることですが、特に狭小住宅では気をつけたいポイントです。ドアや壁で仕切ってしまうと、空間に圧迫感が出てしまいます。できるだけ仕切りを少なくして解放感がある空間にしましょう。ここで注意なのが寝室などプライバシー空間。見られたくない空間以外はなるべく区切らないようにしましょう。
吹き抜けや大きな窓を作る
狭小住宅を広く見せるうえで欠かせないのが明るさと解放感です。大きな窓や窓の設置位置、吹き抜けがポイントになります。
大きな窓を設置すれば採光はもちろん、外の景色が見えることで通常よりも広く感じられますよ。さらに吹き抜けを設置すれば縦長の空間によってより広く見えます。吹き抜けは家全体の風通しも良くなるのもメリットです。
窓は家具を置くスペースを配慮する
狭小住宅では、狭さを感じさせないようにするため、窓は重要な設備です。
しかし窓が多すぎると、本来壁際に置くべき家具が置けない、窓があるために家具を設置するスペースが邪魔されてしまうといったケースが発生します。
窓の位置を決める際には、どの家具をどこに配置するかしっかりと計画していきましょう。
中庭をつくる
狭小住宅は周りの住宅と密集しているため、採光や風通しが悪くなります。それを回避するのにおすすめなのが中庭です。中庭から明るさを取り込めますし換気もできるのに加えて、諦めかけていたガーデニングを楽しめることも。とはいえ、広さは限られますが、ちょっとあるだけで広く見える視覚効果もあるのでおすすめです。
収納の工夫
狭小地に建てるとなると難しいのが収納です。しかし、デッドスペースを活かした収納づくりをすると、限られた広さでも十分カバーできる収納になります。
狭小住宅はデッドスペースになりそうな所を活用しましょう。例えば階段下や小上がりの下部分に収納を設ける、壁にニッチやオープンタイプの収納を設けてみましょう。ロフトをつくるのもおすすめです。収納を工夫すれば家具を置かなくても済むのでスペースを広くとれます。
階段収納は階段幅分の奥行きがあるので収納力としても十分。内部を空間にして扉をつけたり、階段下全体を引き出しにすることができますよ。
壁面収納は家の柱や梁の出っ張りを活用して作る方法です。
出っ張りの深さによってはテレビ台を作ることが可能。また、本棚や飾り棚をテレビの周りに作る事例もよく見られます。
奥行きがあればデスクを設置して、ワークスペースもできますよ。
天井裏を活用したロフトは、建築基準法では「小屋裏物置等」という扱いになるので法定床面積に含まれないので、税金面でのメリットがあるのも魅力です。
地下室を作る
地下室は狭小住宅の強い味方です。部屋数を増やしたくてもできない場合は、地下室がおすすめです。1〜3階で設けられなかったスペースを設けることができます。それだけでなく、地下室は容積率の緩和も受けられる点も魅力です。
書斎や趣味部屋、収納スペースとしても活用できます。空間を目一杯使って広々としたシアタールームにするのもいいですね。
地下室は工数が多く費用が高くなりますが、長期間で考えれば暮らしやすくなりますよ。家族が多い方や物が多くて収納場所に悩まれている方はぜひ検討してみてください。
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隣家との距離を踏まえた設計をする
狭小住宅は隣家との距離を考慮した間取りが必須です。一般的な住宅よりも隣との距離が近いため、音漏れだけでなくニオイの影響が大きくなります。
そこで気をつけたいのが騒音対策と窓の位置。特に窓は位置が悪いと家の中が隣から丸見えになってしまったり、日光が入らなくなってしまうこともあります。
また、給湯器やエアコンの室外機のように屋外に設置する設備は、隣の家と間が狭すぎると設置できなかったり、メンテナンスに手間がかかったりします。
あらかじめ屋外に設置するものをリストアップし、隣家との適切な距離を確保できるよう、計画する必要があります。
また、隣家との距離が近いと足場が作れないため、外壁のメンテナンスが難しくなる可能性もあります。汚れが目立たない色の外壁にしたり、メンテナンスが不要な外壁材を使うなど、狭小住宅ならではの工夫が必要です。
先々の暮らしやすさやメンテナンスのしやすさを考慮して設計することが大切です。これらを考慮しないと苦情問題に発展することも十分にありえますので、しっかりと対策を練ってください。
老後、苦にならない工夫をする
狭小住宅は2・3階建てになり階段の移動が頻繁になるため、ただでさえ老後の負担は大きくなります
そこで、建てる際には現在だけでなく老後に向けた間取りにしましょう。全面バリアフリー仕様にすると安心です。
具体的には、階段の段差を低くする・生活動線をスムーズにするためにまとめる・手すりを設置する・可能であれば寝室やリビングなどはどちらかは1階などするといいでしょう。
希望の間取りプランが入る土地を選ぶ
土地にはさまざまな法規制があるため、思った以上に住宅が狭くなってしまったり地域によっては3階建ての建物を建てられないことがあります。
希望の間取りプランが実現できるか、最低限の延床面積が確保できるかなどは事前に確認しておきたいところです。
「土地を探しているけど、どこに相談すればいいかわからない」、「ネットで土地情報を調べてみたけど、なかなか良い土地が見つからない」という方には、希望の間取り、予算条件に合わせて指定地域の土地を探してもらえる「タウンライフ家づくり 土地探し特集」がおすすめです。
自分の要望にあった土地を、複数の不動産会社から提案してもらうことができて、「土地探しの悩み相談」や「いい土地の見極め方」など無料でアドバイスも受けられます。さらに、ネットに載っていない未公開の土地も紹介してもらえるのもメリット。
土地と併せて間取りや見積も提案してもらえるので、より具体的なプランがイメージできますよ。
資料請求は、大きく分けて以下の3ステップ。所要時間は10分ほど、スマホのみで完了できます!
- ①希望する地域を選択
- ②家族構成や希望の間取りを選択
- ③家に関する要望を記入
③の要望に関しては、後から「イメージと違った…」ということを防ぐためにも、なるべく詳しく記入しましょう。
【要望の記入例】
所有している土地の有無や広さ、家族構成、駐車・駐輪スペースの要否、採光に関する要望、検討中の間取り、必要な部屋と位置(和室が欲しい・リビングは1階など)、その他重視したいこと(プライバシーを重視したいなど)
狭小住宅が得意なハウスメーカー・工務店に依頼する
狭小住宅は狭小地だけでなくいびつな変形地、道路から奥まった場所などに建てるため、一般的な注文住宅よりも建てるうえでの条件が厳しく、高度な設計力が求められます。ですので、狭小地の家づくりを得意とする施工会社に頼むと安心。
大手ハウスメーカーであれば都心部専用のプランがありますし、狭小住宅専門の住宅会社もあります。狭小地の特性を生かしたノウハウや知識があるので、最適なプランを提案してくれますよ。
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狭小住宅のいいところは?

ここまで見ると狭小住宅はデメリットばかりと思うかもしれませんが、そんなことはありません。限られた土地に建てたからこそのメリットも確実にあります。ここでは狭小住宅のいいところをご紹介します。
利便性が高い
狭小住宅を建てることが多いのは都市部です。都市部に建てるとなると集中して建てられることが多くなるのは必然と言えます。都市部だからこその利便性を享受できるのが最大のメリットと言えるでしょう。
電車・バスなどの交通アクセスはもちろん、商業施設が集結していたり行くまでの距離が短かかったりすることも。通勤・通学、買い物に苦労しないので暮らしやすい環境です。
土地代・税金が安く済む
当然ですが、土地が小さいので土地代を抑えられます。都心部や人気のある土地でも購入できる可能性が高く、憧れの街に住むのも夢ではないかもしれませんよ。
また、税金面のメリットも狭小住宅ならでは。固定資産税や都市計画税などは土地の広さに比例して課税されます。そのため、狭小住宅にすれば自然と税金の節約に。条件によっては、登記費用なども安くなることもあります。
掃除が楽
暮らしてから最大のメリットは掃除のしやすさです。
大きな家は部屋数があり、掃除をするのも一苦労。しかし狭小住宅なら部屋数が少ないので掃除時間を減らせますし、目が行き届きやすくなります。そのため、汚れにも気付きやすいので、すぐに掃除をしようと思えるのもメリットと言えるでしょう。
狭小住宅の一括資料請求はLIFULL HOME’Sがおすすめ
「ネットで狭小住宅メーカーの情報を調べたけど、実際どこで問い合わせたらいいかわからない…」という人には、LIFULL HOME’Sのカタログ一括請求サービスがおすすめです。
LIFULL HOME’Sなら、希望の地域で「3階建て住宅(狭小住宅)が得意なハウスメーカー」のみを絞り込んで、カタログを一括請求することが可能!「1000万円台」や「2,000万円~2,500万円」など、細かい希望価格帯も指定できます。
一社一社へ面倒な問い合わせをする必要もないですし、カタログ請求は全て無料です。ネットで見るよりも詳細なプランや間取りが記載されているので、住みたい家をより具体的にイメージできますよ。
カタログを6~7社取り寄せて比較し、その中から気になった住宅会社の展示場に行ったり、詳しい見積もりを出してもらうとスムーズです。
まとめ
いかがでしたか。限られた土地に建てる狭小住宅はメリット・デメリットどちらもあります。デメリットだらけと思って後悔しないためには、ポイントを押さえて考えていくことが大切です。今回ご紹介したことを踏まえて、後悔しない狭小住宅を建ててくださいね。
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