注文住宅の30坪の相場はどれくらい?平均費用と実際の間取りをご紹介

間取り 2023.09.14

今回ご紹介するのは30坪の注文住宅を建てるケースです。大きな買い物であるだけに、相場や30坪の間取り、ハウスメーカーや工務店の選ぶ基準など疑問は多いかと思います。

そこでこの記事では、30坪の注文住宅を建てる上で知っておきたい相場や間取りの実例、住宅会社を選ぶポイントなどをご紹介します。

30坪の注文住宅の費用相場は「2,790万円」

2020年度の住宅金融支援機構「フラット35利用調査」によると、注文住宅の建設費平均は約3,533万円、施工面積の全国平均は約38坪(124.4㎡)でした。

坪数平均は【3533万円÷38坪=93万円/坪】

これをもとに計算すると、30坪の注文住宅の平均坪単価は2,790万円になります。

【93万円×30坪=2,790万円】

しかし、これはあくまで平均額から算出した相場なので、ハウスメーカーや工務店によって異なります。

気になる住宅会社があればまずは概算見積りを出してもらいましょう。

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近年人気を集めているローコスト住宅なら費用を抑えて家を建てられます。1,000万円台から、エリアによっては1,000万円未満で建てることも可能です。
ローコスト住宅なら平均額よりも低い金額で注文住宅を建てることもできます。

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同じ30坪でもハウスメーカーや工務店によって相場は異なる

30坪でも住宅会社によって費用が異なってきます。
ここではローコスト住宅メーカー・高級住宅ハウスメーカー・工務店・建築事務所に4つに分けて、それぞれ30坪の注文住宅を建てた場合とメリット・デメリットをご紹介します。

会社種別坪単価と30坪の注文住宅を建てた場合の総額
ローコスト
住宅メーカー
【坪単価】30万円~50万円
【総額】900万円〜1,500万円
高級住宅
ハウスメーカー
【坪単価】70万円~100万円
【総額】2,100万円〜3,000万円
工務店【坪単価】50万円~60万円
【総額】1,500万円〜1,800万円
建築事務所【坪単価】70万円~90万円
【総額】2,100万円〜2,700万円

【ローコスト住宅メーカーのメリット・デメリット】

メリットデメリット
・費用を安く抑えられる
・住宅ローンを組みやすい
・工期が短い
・設計の自由度が低い
・オプションを付けると割高になる
・欠陥住宅になることも

【高級住宅ハウスメーカーのメリット・デメリット】

メリットデメリット
・安定した品質
・ローン審査が通りやすいことも
・アフターメンテナンスが万全
・広告費や人件費によって高い
・設計の自由度が低い場合あり
・モデルハウスとイメージが違うことも

【工務店のメリット・デメリット】

メリットデメリット
・設計の自由度が高い
・価格を安く抑えられる
・地域密着でエリアに精通しているところが多い
・モデルハウスを持っていないためイメージが掴みにくい
・アフターメンテナンスが体系化されていないところも
・少人数で行っているため最新設備やデザインの知識が乏しい可能性あり

【建築事務所のメリット・デメリット】

メリットデメリット
・工法やデザインを選べる
・設計の自由度が高い
・建築士による設計監理によって欠陥住宅になるリスクが低い
・モデルハウスを持っていないためイメージが掴みにくい
・割高になる
・完成までに時間がかかる

相場だけ見るとローコスト住宅メーカーがダントツで安いですが、メリットもあればデメリットもあります。
このように、安いから選べばいいというものではありません。自分が何を重視して家づくりをしたいのかを明確にして、メリット・デメリットと照らし合わせて選んでみてください。

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30坪の間取りを実例で紹介

ここでは30坪の注文住宅でどんな間取りができるのか、また採用されている工法や延床面積、どれくらいの費用になるのかを実例を交えながらご紹介します。

1,200万円(29.1坪)の注文住宅

29.1坪の注文住宅(2LDK)を1,200万円で建てた事例です。

1階
小屋裏

出典:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_165310/165310_0001_08/jitsurei/jc_0013/?ichiranIdx=17

外観にはメンテナンスの手間が少ないガルバリウム鋼板を採用。そこに味わい深い木調の玄関ドアが融合した飽きのこないデザインです。

内装は白とナチュラルカラーのウッドを基調にしています。それだけではシンプルになりがちですが、化粧梁・開口部・勾配天井・アクセントクロスを取り入れてリズムのあるこなれたデザインに仕上げています。

<概要>
本体価格:1,200万円
坪単価:41.2万円
延床面積:96.49㎡(29.1坪)
工法:木造軸組

1,590万円(35.5坪)の注文住宅

35.5坪の注文住宅(4LDK+小屋裏+屋上)を1,590万円で建てた事例です。

1階
2階
屋上

出典:https://suumo.jp/chumon/housemaker/rn_129404/129404_0000_13/jitsurei/jc_0030/?ichiranIdx=6

箱を2つ組み合わせたような外観はすっきりしたモダンな佇まい。実は屋上もあるとは一目ではわからない意外性も魅力です。

吹き抜け・縦長の大きな窓によって開放的で明るい空間となったリビングダイニング。内装はナチュラルカラーで統一したことで木の優しくあたたかみある風合いが際立ちますね。スケルトンのリビイングイン階段で全体の印象を軽やかに演出しています。

<概要>
本体価格:1,590万円
坪単価:44.8万円
延床面積:117.57㎡(35.5坪)
工法:木造軸組

1,880万円(約32.8坪)の注文住宅

32.8坪の注文住宅(2LDK)を1,880万円で建てた事例です。

1階
2階

出典:https://suumo.jp/chumon/housemaker/rn_fujijuken/102367_0000_11/jitsurei/jc_0075/?ichiranIdx=10

緩やかな傾斜屋根と2種類の外壁を使った外観はシックな佇まい。太陽光発電も搭載しているので環境にもお財布にも優しい住まいです。

キッチンは対面式にしてリビング・ダイニング全体を見渡せる空間に仕上げました。視界を妨げるものがないフラットな空間はより広く見せる視覚効果があります。

さりげなく格子状の柱でリビングとダイニングをゾーニングした憎い小ワザによって洗練された印象に。採光性抜群なので白さが際立っています。

濃いブラウンとのコントラストで落ち着きある雰囲気を演出しています。

<概要>
本体価格:1,880万円
坪単価:32.8万円
延床面積:108.68㎡(32.8坪)
工法:木造軸組

2,269万円(約31.3坪)の注文住宅

31.3坪の注文住宅(3LDK+小屋裏収納)を2,269万円で建てた事例です。

1階
2階
小屋裏収納

出典:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_seigak/023930_0001_13/jitsurei/jc_0028/?ichiranIdx=13

マットな質感がクールな外観はサイディングを採用。耐久性や断熱性に優れています。所々に白を取り入れた白がオシャレ度を上げていますね。

LDKは帰ってきたら家族それぞれが家事に専念したり自分の時間を楽しめたりしながらもコミュニケーションがとれるつながりがある空間に。今流行りの小上がりを和室しました。

対面キッチンの目の前が小上がりなので、和風ダイニングバーのように晩酌を楽しむこともできますね。

<概要>
本体価格:2,269万円
坪単価:72.4万円
延床面積:103.68㎡(31.3坪)
工法:木造軸組

2,740万円(約36.8坪)の注文住宅

36.8坪の注文住宅(2LDK)を2,740万円で建てた事例です。

1階
2階

出典:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_homestyling/128183_0002_14/jitsurei/jc_0030/?ichiranIdx=7

白一色・キューブ型と究極のシンプルな外観は目を引きます。

これぞザ・シンプルモダンなリビング。縦長の窓によって採光・通風ともに抜群。陽光が空間を輝かせるアクセントになります。

モデルルームのように見せているのが段差です。ちょっとした高低差をつけることで格上げされた空間に演出できます。
シンプルが好みの方だけでなく、インテリアで自分仕様にしたい方にもぴったりです。

<概要>
本体価格:2,740万円
坪単価:74.5万円
延床面積:121.74㎡(36.8坪)
工法:木造軸組

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ハウスメーカー、工務店を選ぶ際のポイントは?

注文住宅を建てる際、ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶのが良いのでしょうか。選び方のポイントを紹介します。

坪単価だけを比較しない

30坪台と言っても坪単価の基準はハウスメーカーや工務店によって異なります。なぜなら坪単価の定義が曖昧だからです。

肝心なのは坪単価に含まれているもの。住宅会社によっては少しでもお得に見せようと手数料を除外して坪単価と謳っているところもあります。また、初期コストが安くても後々メンテナンス費用が高くなることがあり、その逆も然りです。

注文住宅を建てる際には後々かかるコストも踏まえて考えてみるのがいいでしょう。

費用を抑えたいならローコスト住宅メーカー

とはいえ、予算が限られているために本体価格をなるべく抑えたい方には坪単価30~50万円で建てられるローコスト住宅メーカーがおすすめです。

ローコスト住宅は建材・設備を一括仕入れや同じ業者から取り入れたり、またシンプルなデザインで無駄のない工程にすることで価格を抑えています。
仮に同じ家を大手ハウスメーカーで建てるとなると、2〜3割高くなると言われています。

デザインや建材にこだわりがなければローコスト住宅メーカーにすると希望に沿って建てられるでしょう。

自由度が高いほうがいいなら工務店、建築事務所

「画一的な家はイヤ」「設計やデザインはこだわりたい!」、そんな方は自由度が高い工務店や建築事務所がおすすめです。

大手ハウスメーカーやローコスト住宅メーカーは一定水準を保つために商品を規格化していることが多く、建材やデザインの自由度が低いことが多いからです。そのため「思っていたよりも制約があった」ということは珍しくありません。

しかし工務店や建築事務所はそのようなことがないので徹底して自分好みの家にしたい方は高くなったり時間がかかったりしても工務店・建築事務所のほうが合っているでしょう。

30坪の注文住宅の費用相場|まとめ

いかがでしたか?
このように30坪で注文住宅を建てるといっても、選ぶ住宅会社によって坪単価・間取り・デザインは変わってきます。

また、たとえ最初は安く抑えてもランニングコストがかかってしまうことも。坪単価だけでなく後々かかる費用やデザインなどを見比べて、自分に合う住宅会社で注文住宅を建ててくださいね。

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