注文住宅の40坪の相場はどれくらい?平均費用と実際の間取りをご紹介

間取り 2024.02.08

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マイホームは人生において大きな買い物。せっかく注文住宅を建てるのなら、納得のいく家づくりをしたいですよね。

注文住宅は自分たちで決められることが多く自由度が高いため、同じ坪数でもかかる費用はさまざまです。それでも平均相場を知ることで家づくりの予算を考えたり、土地や住宅会社を選ぶときの判断材料として参考になります。
例えば住宅会社を選ぶ際に、費用相場より高ければ、何にコストがかかっているのか、それは他の会社なら費用が変わるのかなど考えることができます。

そこで今回は40坪の注文住宅の相場や間取り実例、そしてハウスメーカーや工務店の選ぶ際のポイントなどをご紹介します。

40坪の家はどれくらいの広さか

40坪は約132㎡(畳数では約80畳)です。間取りは3LDK〜5LDKが目安です。

全国の注文住宅の平均延床面積は、2022年度の住宅金融支援機構「フラット35利用調査」によると、122.8㎡で約37坪。40坪は平均的な広さより少し広めです。

※延床面積…各階の床面積の合計

また国土交通省が発表している「多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」というものがあります。

  • 都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅「25㎡×世帯人数+25㎡」
  • 都市の中心及びその周辺における共同住宅居住「20㎡×世帯人数+15㎡」

【参照】国土交通省「住生活基本計画」

この式に当てはめると40坪の住宅は、一般地域なら4人家族、都市周辺なら6人家族が当てはまります。

25㎡ × 4人 + 25㎡ = 125(約37.8坪)

20㎡ × 6人 + 15㎡ = 135(約41坪)

こういったデータは、自分たちにどのくらいの広さが必要なのかが定まっていない場合、考える参考になるかと思います。

40坪あれば、さまざまなライフスタイルやニーズに合わせてカスタマイズすることができます。4LDKや5LDKといった部屋数を多くした間取りで4〜5人各自の部屋を持つようにしたり、2LDKや3LDKにして1部屋のサイズを広くしたりと、自由に間取りが決めやすい広さです。

40坪といっても、その広さが土地であれば建てられる家は変わります。

建物は必ずしも土地の広さいっぱいに建てられるわけではありません。建築基準法の建ぺい率や容積率に沿って建てないといけないからです。

40坪の土地で建ぺい率50%・容積率100%の場合、建てられる家の面積は20坪になります。

こういった規則があるため、40坪の土地があっても平屋で40坪の家を建てることは難しいことが多いでしょう。しかし2階建てや3階建てにすれば、延床面積は40坪以上にできることもあります。

【参考】40坪の土地に家を建てる場合の費用の目安【間取りの取り方も併せて解説】

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40坪の注文住宅の費用相場

費用相場は平均延床面積と建築費の平均をもとに算出できます。

注文住宅施工面積の全国平均は約37坪、建設費の平均は3,717万円。
【参照】2022年度の住宅金融支援機構「フラット35利用調査」

これを計算式に当てはめると全国の平均坪単価は約100万円、40坪の建設費用平均は約4,000万円となります。

3717万円 ÷ 37坪 = 約100万円/坪

100万円 × 40坪 = 4,000万円

住宅会社や住宅商品によって金額は変わるため、あくまで目安となります。後述する間取り例でも1,000万円台〜3,000万円台で家を建てられた方の実例があります。

注文住宅を建てる際には建築費以外にも土地代や諸経費などもかかります。予算はこれらの費用も合わせて検討するようにしましょう。

ハウスメーカーや工務店によって相場は異なる

坪単価は住宅メーカーや住宅商品によって異なるため、40坪の建築費用も変わります。坪単価の算出方法も各会社で異なるため、気になる会社があればどういった計算方法で坪単価を出しているか確認してみてください。

住宅を大きく分けるとローコスト住宅メーカー・高級住宅ハウスメーカー・工務店・建築事務所の4つに分けられます。それぞれの相場・メリットデメリットは下記のとおりです。

会社種別坪単価と40坪の注文住宅を建てた場合の総額
ローコスト
住宅メーカー
【坪単価】30万円~50万円
【総額】1,200万円〜2,000万円
高級住宅
ハウスメーカー
【坪単価】70万円~100万円
【総額】2,800万円〜4,000万円
工務店【坪単価】50万円~60万円
【総額】2,000万円〜2,400万円
建築事務所【坪単価】70万円~90万円
【総額】2,800万円〜3,600万円

【ローコスト住宅メーカーのメリット・デメリット】

メリットデメリット
・費用が安い(1,000万円台も可能)
・住宅ローンが組みやすい傾向あり
・工期が短い
・企画住宅が多いため設計の自由度が低い
・オプションを付けると割高
・欠陥住宅であることも

【高級住宅ハウスメーカーのメリット・デメリット】

メリットデメリット
・品質が安定している
・ローン審査が通りやすい
・万全なアフターメンテナンス
・広告費(CMやモデルハウス)や人件費(大人数)によって高い
・設計の自由度が低いことも
・モデルハウスとイメージが違うこともある

【工務店のメリット・デメリット】

メリットデメリット
・パック商品ではないので設計の自由度が高い
・価格を抑えられる
・地域密着型はエリアに精通している 
・モデルハウスがないためイメージが掴みにくい
・アフターメンテナンスが万全でないところも
・少人数、小規模なので最新設備やデザインの知識が乏しいところもある

【建築事務所のメリット・デメリット】

メリットデメリット
・デザインだけでなく工法も選べる
・設計の自由度が高い
・建築士によるしっかりとした設計監理で欠陥住宅になる可能性が低い
・モデルハウスがないためイメージが掴みにくい
・費用、時間がかかる
・建築士のこだわりが強いこともある

ローコスト住宅なら1,000万円台から建てることが可能で、エリアによっては1,000万円未満で建てることもできます。費用だけ見るとローコスト住宅メーカーが安いのでつい目が行きがちですが、自分たちの希望が叶う家づくりができるかどうか、住宅会社選びに気をつけてください。

逆に、高級ハウスメーカーは高くても先々のアフターメンテナンスが万全というメリットがあります。ミニークの口コミでも、費用は高いと感じたものの、性能の良さ、ランニングコストやアフターメンテナンスといった建てた後にかかる費用を考えると妥当だと感じる、といった口コミも多くありました

家は建てた後にもコストが発生するものであり、高額な費用を払って住みづらいと感じてしまっては後悔が残ります。後々にかかる費用や住宅の性能や仕様が自分たちに合うかどうかを考えて選ぶことが大切です。

40坪の間取りを実例で紹介

ここからは40坪の注文住宅の実例を紹介します。外観や内装のデザインから間取り・工法・延床面積、そして最も気になる費用がわかります。これから建てる人はぜひ参考にしてみてください。

1,526万円(40.8坪)の注文住宅

1階
2階

<概要>
本体価格:1,526万円
坪単価:37.4万円
延床面積:134.97m2(40.8坪)
工法:木造軸組

出典:SUUMO

真四角に近い形状によって40坪の広さが実現できました。外観は白が基調のシンプルな佇まい。片流れの屋根には太陽光パネルを搭載しています。

内装も白を基調にした清潔感ある空間。そこにナチュラルカラーの床を取り入れたことで柔らかさが出ていますね。

対面式キッチンなのでリビングダイニングにいる家族ともコミュニケーションがとりやすく、つながりを感じられます。リビングの隣に設けた和室は客間や家族が泊まる部屋としても活用できます。

1,900万円(43坪)の注文住宅

1階
2階

<概要>
本体価格:1,900万円
坪単価:44.1万円
延床面積:142.43m2(43.0坪)
工法:木造軸組

出典:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_tochigihouse/115927_0006_09/jitsurei/jc_0009/?ichiranIdx=22

間接照明や白に映えるブラウン系の外壁材によって気品ある佇まいになりました。

LDKは白にブラウンを効かせて上質な雰囲気に。キッチンは扉ではなく大きな開口部にして、鋸歯(きょし)状の壁にしたことでリッチなしつらえにしました。

シンプルなデザインのペンダントライトを3つ並べるとスタイリッシュなアクセントになります。スケルトン階段なら陽光を遮りません。外観・内装共にワンランク上のシンプルモダンな住まいとなりました。

2,163万円(約41.8坪の注文住宅)

1階
2階

<概要>
本体価格:2,163万円
坪単価:51.7万円
延床面積:138.45m2(41.8坪)
工法:2×4、2×6

出典:SUUMO

マットブラック&グレーでまとめたガレージハウスの外観は2つのボックスをくっつけたような形。ガレージと居住棟によるものです。室内からそのままガレージに行ける車好きにはたまらない設計になっています。

LDKは白・黒のモノトーンでまとめ、扉の木材もダークブラウンに統一しています。

より広く感じさせるのがスキップフロア。上部はワークスペース、下部は蔵収納にしてスペースを有効活用しています。

色を多用せずとも変化をつけたいなら天井に一工夫すると◯。こちらでは折り上げ天井で高級感を演出しています。

2,300万円(41.8坪の注文住宅)

1階
2階
小屋裏収納

<概要>
本体価格:2,300万円
坪単価:55.0万円
延床面積:138.39m2(41.8坪)
工法:木造軸組

出典:SUUMO

吹き抜けによって開放的な大空間が完成。ダウンライトの光・スタイリッシュな階段・ニュアンスカラーのエコカラット壁で洗練された雰囲気に仕上げました。縦長の窓によって天から光が降り注いでいるようですね。

2枚目の写真はリビングからダイニング・キッチンを見た一枚。右手前の白いロールスクリーンはトレーニングルームとの仕切りです。

開放的に見せるテクニックとして取り入れられるのがハイドア。縦長に見せることで空間にゆとりを持たせます。

3,050万円(43.6坪)の注文住宅

1階
2階

<概要>
本体価格:3,050万円
坪単価:70.0万円
延床面積:144.20m2(43.6坪)
工法:木造軸組

出典:SUUMO

グレーでまとめて黒で引き締めたモダンな邸宅です。さりげなく軒天などには木を取り入れたことで無機質すぎない佇まいとなっています。

リビングダイニングは上質なアーバンスタイル。キッチン・リビングはカーペットやフローリングなどの床材で緩やかに切り替えられています。

キッチンはグラフテクト、テレビ背面にはエコカラットでグレーをイン。ブラックウォールナットの床材でシックに仕上げました。

間取りの決め方

アイランドキッチンや吹き抜け、ビルトインガレージなど広さがないと難しい間取りも40坪あれば実現可能です。

建てる際には自分たちにとって欠かせないものを優先度をつけて洗い出していきましょう。まずは耐震性や快適さを重視していきましょう。

日本はいつどこで大きな地震が起きてもおかしくない国です。大きな地震がきてもできる限り被害を抑えられるような家づくりにしておきたいというのは誰もが思うはず。
断熱性や気密性、全館空調や床暖房など新築時でなければ難しい設備も考えておきたい部分です。

空気循環のよい間取りや家事導線の良い間取りなど、地域や生活スタイルに合わせて間取りを考えてみてください。

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ハウスメーカー、工務店を選ぶ際のポイントは?

では、自分に合ったハウスメーカーや工務店を選ぶポイントを見ていきましょう。

坪単価だけを比較しない

実例を見ておわかりのとおり、40坪台といってもその幅は広くデザインや機能性も異なります。

そもそも坪単価とは1坪当たりの建築費のこと。建物本体価格を延べ床面積で割って計算されますが、工事・設備や手数料を本体価格に含む基準は施工会社によって違います。

例えば、メンテナンス代や手数料が含まれているところもあれば、少しでも安く見せようと含まれていないところも。後者の場合、初期費用が安くてもランニングコストが高くなる可能性があります。

坪単価が安いから施工費が安いというわけではないのです。

複数の住宅メーカーを比較する

このように坪単価ひとつをとってもハウスメーカーや工務店によって大きく変わります。ですので、1社だけの見積もりで決めてしまうと後で後悔してしまう可能性は高いです。

住宅会社は必ず複数の施工会社から見積もりをとって比較・検討してみましょう。

高いと思った見積もりが、実はメンテナンスなど先々のランニングコストを含んでいるためトータルで考えれば安い場合はありますし、同じような金額でも提案が変わってきます。

これらを踏まえた上でしっかり見極めてみてください。

40坪の注文住宅の費用相場|まとめ

40坪の家は約132㎡。間取りは3LDK〜5LDKで作られることが多く、4人家族以上でもさまざまなライフスタイルに合わせた間取りにしやすい広さです。

40坪の注文住宅の平均費用は総額4,000万円、坪単価は100万円。しかし性能や仕様によって費用は大きく変わってきます。今回ご紹介した実例でも1,000万円台で建てられた家もあります。

ローコスト住宅なのか高級仕様の住宅なのか、また大手ハウスメーカーか工務店かなど、住宅商品・会社によっても異なってきます。内訳や提案全体を見た上で住宅会社を決めることが不可欠です。

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