土地

公開日 2019/10/23

更新日 2019/10/23

埼玉で土地探しをする前にエリアごとの地盤を知っておこう

家を建てる前に強い地盤の土地を探すことは、家づくりの重要ポイントの一つです。
首都直下型地震の被害予想からも現時点での地盤の強さを測ることができます。
家を建てる際にその場所に建てても災害に備えられるか、家族を守ることができるか、しっかり自分でも確認してみましょう。

理想の地盤

弱い地盤の上にいくらいい家を建てても、災害などで家ごと倒れては意味がありません。それでは、強い地盤の土地はどう探したらよいのでしょうか。
理想の地盤は「高い場所にあり、歴史があり、土地そのものが固い」ことです。

高地

強い地盤条件のまず1つ目は「高い」こと。低地は、かつて池や水田だった可能性がありますので、地図などを参考に「高い」土地を探しましょう。地名に水や川の漢字が含まれる、水辺の生き物の名前が入っている場合も低地である可能性が高いので、調べてみましょう。

埼玉県の地形はこちら
地形と歴史 – 埼玉県

埼玉県の場合、西側は高地が大半ですが、東側の大半は低地になっています。
ただ、都心へのアクセスや利便性は東側のエリアになるため、家を建てる人も東側エリアで検討する人が多いかと思います。土地選びの際には地盤もしっかり調査することを心がけてください。

歴史ある土地

2つ目に「古くから人が住んでいる土地」です。
古くから人が住んでいたところは、水害などの影響が少なく住みやすかった土地だと考えられます。例えば、縄文時代や弥生などの遺跡は、台地に多く残されており、有力者の古墳は高台に建てられていますので、遺跡の地図情報を参考にするのも一つの手です。

固い土地

最後は土地そのものが「固い」土地であることです。これは、家を建てる前に行う地盤調査で分かります。一般住宅の敷地面積であれば調査費用は5~10万円程です。事前にしっかり調査を行い、後悔のないように吟味しましょう。

埼玉のエリア別地盤の強さ

埼玉県は西部が強く、南東部は不安のある地形です。
ただ、地盤が不安だからといって問題が必ずある、ということもありません。不安のある南東部でも、しっかりしている場所もあり、逆に強い地盤が多い西部でも不安要素のある地形の場所もあります。
それぞれ住みたい地域を見つけたら、そこでどのように対応するべきかを知り、家づくりを進めることが大切です。

県西部は山地や丘陵地が分布しており、高くて地盤も固い

埼玉県内で地盤が強いと言われているのは、大宮台地に位置するさいたま市一帯(浦和、大宮など)、武蔵野台地に位置する所沢市や朝霞市、和光市、志木市などです。

ただ、該当する地域のすべての箇所の地盤が良いというわけでなく、地形や歴史、土壌などによっても異なります。不動産屋に確認したり、ご自分で調べたり、さらには地盤調査を行うのなど、納得できる方法で地盤の良し悪しを確認するのが良いでしょう。

東部・南東部の荒川低地や中川低地は液状化のリスクあり

「平成24・25年度埼玉県地震被害想定調査報告書」(※)内の「相対的な液状化のしやすさ」の結果から、中川低地、荒川低地は、地震の際、液状化しやすいというデータが得られています。

中川低地と荒川低地は埼玉県東部、南東部に位置しており、該当する市町村は春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、川口市などがあります。

該当する市町村、すべての場所の地盤が弱く、住みにくいというわけではありません。もし該当の市町村へ家を建てることを考えている場合は、事前に地盤の強さの確認や、川の氾濫の危険性などを調べ、納得したうえで進めていきましょう。

※参考リンク:埼玉県「液状化の被害予測」

首都直下地震の被害予想からも地盤の強さが分かる

30年以内に70%以上の確率で起こると言われている、「東京湾北部地震」「茨城県南部地震」(※)を例に挙げ、2つの地震の際の、埼玉県の想定被害状況を見てみましょう。

東京湾北部地震

東京湾北部地震は、マグニチュード7.3と予想されており、埼玉県内で液状化の可能性が高いとされている地域は、東部地域と南部地域です。最大震度が大きいと予想されているのが、震度6強:戸田市、川口市、震度6弱:川口市、さいたま市、八潮市、三郷市、草加市、越谷市、朝霞市などです。

茨城県南部地震

茨城県南部地震は、同じくマグニチュード7.3と予想されており、埼玉県内で液状化の可能性が高いとされている地域は東部地域です。最大深度が大きいと予想されているのが、震度6弱:越谷市、春日部市、川口市などで、震度5強:久喜市、さいたま市、蕨市、川越市などです。

この予想からも、中川低地と荒川低地に位置する埼玉県東部、南部は、地盤が弱い地域で、地震の際は大きく揺れ、液状化してしまう可能性が高いと言えます。

※参考リンク:内閣府(防災担当)「これまでの首都直下地震対策について」

合わせて知っておきたい豆知識

地盤が弱いと改修工事が割高?!

どれだけ軟弱な地盤が続いているか

地盤改良工事とは、地盤が軟弱な場合に行われます。地盤が弱いと家が固定されないので、それを補うために、地中にある強固な地盤に家を固定させる工法です。地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要になります。同じ地盤の弱さでも「どれだけ弱いか」によって改良する範囲も変わります。

軟弱な地盤が表層から2m以内であれば、地盤の表層の土とセメント系固化材を混ぜて固めることで、地盤の強度を増し、家が沈下するのを防ぎます。
さらに軟弱な地盤が2~8m程度の場合は、地盤内にセメント系固化材などを注入したうえ、円柱状の改良体を形成することで、地盤を強化します。
そして、軟弱な地盤が8m以上続く場合には、複数本の鋼管杭を強固な地盤まで回転貫入して打ち込み、その上に家を建てて安定させるという工法です。

工費は30~40坪程度の1戸建て場合、50~300万円ほどで、地表から固い地盤までの距離が長いほど費用が掛かります

より詳しく知る

確かな実績の施工会社へ依頼しよう

地盤は、表面からではもちろん、専門家ではない限り実際に弱いか強いかを確認することは難しいことです。そのため何か問題があっても表面化しにくく、工事業者によっては施工不良も起こりやすいのが現実問題としてあります。

しっかりした土地を探し、しっかりした建物を建てている実績のある施工会社へ依頼することが、一番の家づくり成功の道です。

地盤について熟知している工務店・ハウスメーカーを選ぼう

地盤について熟知している工務店・ハウスメーカーを選ぼう

多くの工務店やハウスメーカーは地盤についてきちんと理解し、住宅購入者にも丁寧な説明と提案を行います。しかし中には勉強不足な会社や、調査や改良工事を専門業者に任せきりという会社もないわけではありません。

担当者と直接話せるセミナーや説明会は、会社の理解度や誠実さを確かめるいい機会。いろいろと質問してみるといいでしょう。

地盤についての説明会やセミナーの数に対して、見学会の実施はあまり多くありません。だからこそ実施されるときはなるべく参加を検討してみましょう。

地盤の調査や改良工事がどのように行われるかを実際に見ることで、期間や費用など具体的な計画が立てやすくなるだけでなく、座学だけではわかりにくい疑問点なども質問しやすくなります。

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