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環境共生住宅とは?メリットやデメリット、実際の事例などを紹介

省エネ 2022.08.23

環境保護の意識が高まりつつある昨今、住宅のあり方も例外ではありません。
今回は環境共生住宅をテーマに、その特徴メリット・デメリット、そして環境共生住宅を扱うハウスメーカーをご紹介します。
環境に優しい家づくりに関心がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

環境共生住宅とは

環境共生住宅とは、自然環境と調和しつつ快適な生活ができる住宅を指します。環境問題を考え、資源・廃棄物処理などに配慮しながら、その地域特有の環境も大事にしていくことを重視した次世代の家づくりです

自然、環境、地域に融合した上で、快適性も犠牲にしないという考え方であり、環境問題の解決のカギとしても注目されています。

環境共生住宅の3つの理念

今までの住宅は人間にとって暮らしやすい環境を作る方向に考えられたものが多かったのですが、環境共生住宅は環境問題の解決にアプローチして、以下のようなことを追求しています。
環境共生住宅の理念は、主に以下の3つです。

  • ロー・インパクト:地球環境への負担が少ない
  • ハイ・コンタクト:周辺環境を無視しない
  • ヘルス&アメニティ:住む人たちが健康で快適に暮らせる

人と環境の双方を大切にする。こういった考えからつくられた住まいが環境共生住宅です。

周辺の自然環境によって住み心地が大きく変化

環境共生住宅は、その地域ごとに既に存在する環境に馴染むことを重要視しています。
その地域の「生態系」「循環性」「文化」などに調和していくことが大きなコンセプトといえるでしょう。

その土地の自然環境にできるだけ人間が合わせていくということですので、場所ごとに住み心地が変わります。

自然環境に配慮し、省エネを行いつつ、生物多様性や地域の風土とのバランスを取りながらも快適に暮らすというのが環境共生住宅の目的なので、人間の住環境の快適性のみに特化して作られてきた家とは違いがあります。

環境共生住宅のメリットとデメリット

環境共生住宅のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

メリット

環境共生住宅のメリットは、自然環境に優しく省エネ効果も期待できる点です。

環境共生住宅のコンセプトの1つに「長期にわたって持続可能であること」があります。
そのため環境共生住宅では太陽光発電システムや高断熱構造を積極的に採用し、資源消費を抑え省エネルギーを目指しています。それは地球環境にやさしいだけでなく、住む人のお財布にも優しいという大きなメリットにもなります。

自治体によっては補助金が支給される

環境共生住宅を建てると、自治体による公的支援制度を受けられます。その制度は建築基準のようなものではなく、下記の項目によって分けられています。

  • ・環境に配慮した住宅づくり
  • ・省エネ・断熱性の向上
  • ・自然エネルギーの利用

環境共生住宅は建てる地域によって保全する自然環境や風土などに違いがあるため、補助金の額は自治体ごとに異なっています。

補助金の内容を確認したい場合は「環境共生住宅推進協議会」に問い合わせたり、地域行政に確認したりしてみましょう。
建築を依頼するハウスメーカーが決まっていれば、制度に関してサポートしてくれるはずです。

低い金利で融資を受けられることも

また、住宅金融支援機構では、省エネルギーを考慮した住宅建築に対して比較的低い金利での融資を行っています。主な融資制度は以下の通りです。

  • ・基準金利適用住宅に対する基本融資
  • ・環境共生住宅割り増し融資制度
  • ・地方公共団体施策住宅特別加算制度

これらは住まいの環境共生を推奨するための制度ですから、積極的に活用して賢く家を建てましょう。

デメリット

デメリットとして、環境共生住宅は制度の範囲内でつくるものであるため、性能に限界があることが挙げられます。ほかにも、環境共生住宅はハウスメーカーの規格をベースにしているので、単独の住宅会社や建築家の設計には採用しにくいという点もデメリットです。

また「環境共生」は「バリアフリー」とは矛盾することがあり、完全に思想として統一できていないという面もあります。

ハウスメーカーとしては、家づくりに際して「バリアフリー」に配慮した設計を行うことはすでに外せない要素になっています。
一方、環境共生を追求すれば昔の日本家屋のような建物に近づいていきますから、バリアフリーの観点からは外れていきます。

この矛盾に対しては、基本的に快適性、安全性を優先した設計が行われています。

環境に調和して省エネの恩恵も

環境共生住宅は省エネ効果が高いというメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。

自然エネルギーで発電

環境共生住宅はエネルギー消費の削減や有効利用を目的として、自然エネルギーの利用に積極的に取り組んでいます。

代表的なものは太陽光発電です。
化石燃料は限りがあるだけでなく、それを電気に変換する際に大量の熱を発生します。また物体としての輸送の必要から環境負荷がありますが、太陽光発電はその負荷が少ないという特徴があります。

高断熱構造で冷暖房を効率よく利用

環境共生住宅は日本の四季で生じる寒暖差を踏まえ、高断熱構造を取り入れています。
最近までは家の中に高出力の冷暖房器具を置く方向に世の中が進んでいましたが、それは際限なく電気を使い、地球に負荷をかけることです。
環境共生住宅は、できるだけ少ない冷暖房器具の使用で快適に過ごせるよう設計されています。

経済負担軽減と地球環境の保全

環境共生住宅は、建築の際に窓ガラスを断熱性の高いものにする、壁の断熱材を厚くするなどの配慮が必要なため、それなりの初期費用がかかります。

しかし、それによって冷暖房の使用を減らすことができ、省エネ効果が得られれば、経済的負担は結果的に少なくできます。
さらに不要な熱廃棄、二酸化炭素排出を押さえられれば地球環境の保全にも貢献できます。

実際に見学できる環境共生住宅の事例

ここからは、実際の環境共生住宅の事例を2つ抜粋してご紹介します。(参考:環境共生住宅推進協議会

積水ハウス:風の家

積水ハウスの環境共生住宅「風の家」のコンセプトは、「まちなかで、光や風を感じながら、自然と調和した暮らしを楽しむ」です。

2006年に建設された「風の家」は、日本の伝統的家屋の良さと、当時の最新技術を組み合わせた住まい。冬は太陽光を、夏は風を取り入れることで、エネルギー消費を最小に抑え季節に合わせた快適な暮らしを実現しました。

積水ハウス「風の家」の概要

環境共生要素技術省エネ:通気天窓、螺旋階段、輻射型冷暖房
親和性:雪見障子
健康快適:通気天窓、輻射型冷暖房
環境共生要素技術を導入した効果・環境大臣認定の「エコ・ファースト」を建物内に組み込んだ日本初の一般公開施設
※エコ・ファースト:「地球温暖化防止」「生物多様性保全」「資源循環」の3つの取り組み
所在地茨城県古河市北利根 8
「積水ハウス エコ・ファースト パーク」内

ミサワホーム:Green Infrastructure Model

ミサワホームの「Green Infrastructure Model 」のテーマは、「ヒト×モノ×まちを柔軟につなぐ 社会的機能を備えた住まい」。

さまざまな環境共生要素技術を取り入れ環境と地球に貢献するとともに、家を持続可能な社会と暮らしを支えるインフラのひとつとしてデザインしました。住宅内に採用された技術が地域の生き物の生育や雨水循環系の改善に貢献するなど、単なる「家」以上の役割を果たしています。

ミサワホーム「Green Infrastructure Model 」の概要

環境共生要素技術省エネ:構造・耐久性能の向上、雨水タンク、蒸発冷却ルーバー、雨水ろ過システム、涼風制御システム、三電池、V2Hシステム
省資源:構造・耐久性能の向上、雨水の浸透・貯留
親和性:雨水の浸透・貯留、大開口調光ガラスのパーテーション、ABW設計とバイオフィリックデザイン
健康快適:潅水システム、蒸発冷却ルーバー、雨水ろ過システム、涼風制御システム
環境共生要素技術を導入した効果・雨水の利用や防災外構、三電池の採用で平常時の省エネ性・快適性と非常時の備えを両立
・1 階多目的スペースが利用方法に合わせた間取り変更を可能に
・ABW 設計とバイオフィリックデザインを合わせたオフィス空間が生産性の向上に寄与
所在地東京都杉並区高井戸東2丁目4番地5

環境共生住宅に認定されているハウスメーカー

国土交通省が主導で設立した「環境共生住宅推進協議会」では、環境共生の基準を満たしたハウスメーカーの住宅を認定住宅としています。
環境共生住宅に認定されている住宅名と、施工したハウスメーカーを以下にまとめました。(2022年8月時点)

ハウスメーカー名住宅名
積水ハウス・積水ハウス 環境共生型(ECO21)
・積水ハウス 環境共生型(ECO21SW)
ミサワホーム・ミサワホームFC「エコ・エネルギー住宅」
・ミサワホームMJ「エコ・エネルギー住宅」
大和ハウスダイワハウスGE型
細田工務店細田工務店 環境共生ver.07
住友林業住友林業の家 環境共生型
アキュラホームジャーブネット型 環境共生住宅
ハウジングオペレーションアーキテクツHOPシステム
サンヨーホームズサンヨーホームズ環境共生型住宅
参考:https://www.ibec.or.jp/nintei/nintei.html

環境共生住宅に認定されると、認定取得の旨をカタログや広告に表示することができます。

環境共生住宅で希望が叶うか把握する

環境共生住宅は「自然環境、省エネルギーなどを考慮しつつ快適性を求める」というコンセプトを大前提としています。そのため従来の人間中心の快適性を求める家とは少し異なります。

また、ハウスメーカーの「商品」の枠内で作られるので、完全に環境共生に特化した家というわけにもいかず、バリアフリーなどの設計思想が優先されます。

コンセプトと設計枠の制限の範囲内で満足できる方にとっては、補助金が給付される場合もあり、良い選択となります。

しかし、単純に名前の響きの良さや補助金目当てで決めてしまうと、建ててしまってから「通常の住宅の方が良かった」と後悔することもあり得ます。

しっかりと内容を理解して購入を検討しましょう。

まとめ

環境共生住宅は、人間が自然環境と調和して快適に暮らすことを目的とした、次世代の住まいです。
各住宅会社のホームページなどで環境共生住宅に関する情報を公開しており、それぞれの設計コンセプトや仕様を見ることも出来ます。

またモデルハウスに訪れれば、実際にどの程度環境に配慮しているのか、快適性がどの程度得られるのか、ということを実感することができます。

ナチュラル思考の方にとっては環境共生にもっと踏み込んだ設計を期待する、ということもあるでしょう。
情報を集めてしっかりとモデルハウスを見学し、ハウスメーカーの担当者や設計者と話して自分が欲しい家なのかを見極めることが大切です。

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