お金と制度

公開日 2019/11/10

更新日 2019/11/10

住宅購入後にかかる費用と住宅メンテナンス

マイホームを手に入れたら、それで終わりではありません。購入後は住み続けるわけですから、「住宅を維持するためのお金」も必要になってきます。
維持費の把握と計画性はとても大切なことです。
購入後の費用を抑えるポイントは修繕維持費と建材選びなどにあります。

修繕費、税金や保険料などの維持費

住宅購入後も修繕費、税金や保険料などの維持費がかかります。
住宅ローンの返済だけでなく、それらを考慮した支払い計画をはじめに立てておきましょう。
特に修繕費については意識的にためておく必要があります。窓ガラス1枚程度なら数万円程度でしょうが、屋根の葺き替え、水回りの大掛かりな交換となれば100万円を超えることも少なくありません。

修繕維持費

一軒家であれば購入後すぐに必要ということはありませんが、10年くらい経つといろいろな部分の修理が発生しますから、毎月貯蓄しておく方が無難です。

一軒家で15~30年の間に発生する可能性のある修繕費用(金額は参考値)

・屋根葺き替え:100~150万円
・バスタブ交換:100~200万円
・雨どい交換:30~40万円
・便器交換:20~30万円
・バルコニー交換:30万円
・クロス張替え:20万円
・サッシ交換:10万円
・シャッター交換:15万円

建築の際にメンテナンスを考慮した建材を選んでおくことで、修理や交換の回数を抑えることができます。特に交換費用が高いキッチン、バスタブなどの水回りや、窓やサッシは必ずと言って良いほど修理・交換を行う日が来ますから耐久性を考慮した選定を心がけましょう。
ただし耐久性向上は初期費用アップにつながるのでその点はバランスを考えましょう。

火災保険料と地震保険料

住宅ローンを利用した場合は金融機関から火災保険への加入を求められます。毎月1~2万円が相場ですから、年間12~24万円と比較的大きな金額です。

地震保険は必須では無いですが、火災保険と合わせて加入することも出来ます。地震のリスクは地域差がありますが日本で被災しないと言い切れる場所はありませんから、加入しておいた方が無難です。

固定資産税と都市計画税

これらは住宅を購入すれば必ず支払う必要があるものです。
新築物件ならマンションは購入から5年、戸建てなら3年間は半額が免除されます。これは所定の年数後にそれまで支払っていた分の倍になるということですから、きちんとした計画を立てておく必要があります。

毎年1月1日の時点の所有者に4月ごろ納税通知書が送られてくるのが慣例です。

最適なメンテナンスを

いつまでも快適な生活を送るためにも住宅のメンテナンスは必須です。
10年〜20年程でさまざまな箇所が保証対象になります。
劣化は急に起こるわけではありませんから、まめに定期メンテナンスを行うことで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

外まわりと内部は寿命が違う

住宅の中で一番痛みが激しいのは直接風雨や直射日光を受ける外壁です。
環境や材質にも寄りますが、10~15年くらいで補修等を行うことが多いようです。また外壁の目地、シール材はもっと細かく点検することをおすすめします。それらは防水の役割を担っており、破損していると屋内に湿気が侵入して、屋内の痛みも進行してしまいます。

外壁も汚れたままにしておくと大気中にある酸性の物質が雨でこびりついて劣化を早めますが、時々清掃することでこれをかなり防止できます。

築10年目がメンテナンスの大きな基点

住宅の中でガスコンロやIHクッキングヒーター、トイレのパッキンなどは耐用年数が10年程度のものが多く、その時期に最初のメンテナンスの起点がやってきます。15年、20年が経過した頃に、外壁や屋根、バスタブやシステムキッチンといった費用がかさむ部位の補修時期が来るので、早いものは早めにやっておく方が無難です。

長期優良住宅のメンテナンスは義務

住宅の中でも「長期優良住宅」と呼ばれる認定を受けたものは、定期的なメンテナンスを行いながら長く使っていくことを前提に作られています。
「維持保全」の義務が法律で制定されており、定期的に点検・補修を行わなければ認定取り消し・補助金返還が求められるものなので、最低でも約10年おきのメンテナンスを怠らないように気を付けましょう。

合わせて知っておきたい豆知識

マンションの修繕積立金を一軒家でも採用

トラブルに備える

一戸建ての住宅はさまざまなメンテナンス要素を持っています。

外壁、屋根、システムキッチンなどひとつの補修で100万円を超えるような部位も複数存在しますから、費用も掛かります。その時になって何百万円というお金を用意するのも大変ですから、マンションの修繕積立金にならって毎月積み立てを行いましょう。

定期メンテナンスを5年ごとに

定期メンテナンスは5年毎をおすすめします。大きな補修を分散する、ダメージが小さいうちに手を入れることができるなどのメリットがあります。外壁はコツコツ清掃しておくだけでも耐久性が向上しますから、定期メンテナンスは非常に重要です。

水回りであればこまめにパッキンを変えたり、水垢やカビを除去しておいたりすることで、全体の耐久性が上がります。窓ガラスなどは半永久的なものと思われている人も多いでしょうが、紫外線による劣化で割れやすくなるということもあります。ですから余力がある時に少しずつ交換やメンテを行い、補修の時期が重なるのを防ぎましょう。

行うべき補修を知っておく

屋根の葺き替えや外壁の塗装メンテナンスは足場を組む必要があります。この足場の設置でも数十万掛かることもありますから、それぞれを一緒のタイミングで行うのが望ましいでしょう。このようにまとめて行うことで全体の費用を削減できるケースもありますから、行うべき補修がどんなものか事前に知り、合理的な計画を組むことが重要です。

より詳しく知る

必要な費用を知って、効率的なお金の積立を

住宅は購入後も定期的に修繕費用がかかったり、固定資産税や都市計画税を納めたりする必要があります。また、火災保険や地震保険への加入も必要です。
これらを行き当たりばったりに処理しようとすると住宅ローンの返済に支障をきたしたりする恐れもあります。購入の時点でかかる費用をきちんとチェックし、計画的な積み立てを行いましょう。

住宅の急なトラブルも、知識があれば想定できる

住宅の設備などは毎日なんとなく使っているという方もおられると思いますが、水回りのパッキンをマメに交換するなど、普段から触れることで知識が付きます。それによって急なダメージを防いだり、故障の見当がついたりもします。特にIHクッキングヒーターや給湯器など故障の要素が多い機器については、取扱説明書をまとめておきましょう。

必要経費を知る

漠然と住んでいると、10~20年後に突然数百万の修理費を払うことになります。
代表的なものとしては、屋根葺き替え(100~150万)、バスタブ交換(100~200万)、雨どい交換(30~40万)、便器交換(20~30万)、などです。ただし、これらはあくまで目安の数値ですから、ハウスメーカーや建築会社に補修にかかる金額はきちんと聞いておきましょう。

深い知識はイベントで収集

web上では深い情報が得られなかったり、ピンポイントに知りたいことが分からなかったりもします。
そんな時はハウスメーカーが開催するイベントなどに参加してプロに質問しましょう。

購入を検討する時点で、自分が思う住宅にはどのくらいのメンテナンス費用がかかるのかを知っておくことも重要です。

また購入前から補修を気にしていれば家選びもシビアな目で見ることができるでしょう。

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