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スマートハウスのメリットとデメリットを知ろう

創エネ 省エネ 2022.01.07

住まいとITを組み合わせた「スマートハウス」。家電や住宅設備などをITで制御し、エネルギーを賢く使う家のことを言います。

そんな賢い家にもメリット・デメリットがあるので、家を建てる際にはしっかり理解して検討しましょう。

スマートハウスとは?新しい住宅の形を学ぼう

スマートハウスはエネルギーを賢く使うための住宅です。
「ITを使って家庭内のエネルギー消費量を最適制御した住宅」と定義されています。

国や企業がスマートハウスの実用化に取り組むようになったのは2000年頃。当時の主な目的は温暖化対策でしたが、その後エネルギー管理ができるものへと発展しました。

当初はあまり注目されていなかったスマートハウスですが、東日本大震災による電力需給のひっ迫により状況が変化。一気に関心が高まり、本格的な展開が始まりました。

今では様々な仕様のスマートハウスが建てられています。

スマートハウスの主な機能

スマートハウスには主に3つのエネルギー利用の機能があります。

  • ・太陽光発電システムなどによる「エネルギー創出機能」(創エネ)
  • ・住宅用蓄電池などによる「エネルギー蓄積機能」(蓄エネ)
  • ・HEMSなどによる「エネルギー制御機能」

家庭内でエネルギーをつくる「創エネ」、エネルギーをためる「蓄エネ」、それらを集中コントロールする「HEMS(ヘムス)」という機器の組み合わせで成立する、まさに「smart(賢い)」な家です。

インターネットを使い、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅設備などをコントロールしてエネルギー消費を抑える「省エネ」を可能にします。

近年では、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車への給充電設備、PCやスマートフォンからの設備機器の制御機能を備えたスマートハウスも多く存在します。

スマートハウスを支える創エネ・畜エネに関わるアイテムをスマートアイテムと呼びます。
【合わせて知っておきたい】スマートメーター

技術を活用して社会全体のスマート化にも貢献

現在、スマートハウスの考え方を地域全体に広げていく「スマートコミュニティー」にも注目が集まっています。

スマートコミュニティーは、情報通信技術を活用して電力、水、交通、医療、生活情報など、あらゆるインフラの統合的な管理・最適制御を実現し、社会全体のスマート化を目指すという社会システムのこと。今後の展開が期待されている取り組みです。

スマートハウスのメリット・デメリット

大きなメリットである省エネ面は、これまでのライフスタイルにも依存しますが、前年比で30%の光熱費削減に成功したという声も聞かれます。

また、家電の遠隔操作や家の様子の確認についても、多くの人が「一度利用するとこれまでの生活には戻れない」と述べるように、非常に便利な機能として受け入れられているようです。

一方で多くの人がデメリットとして挙げるのが、コスト面の問題です。
どれほどでコストを回収できるかは人それぞれのため、その効果に疑問視する人もいるようです。

高い効率性や利便性がある中、費用やセキュリティ面で課題が残されているのが現状です。

メリット

  • ・太陽光発電システムなどでエネルギーを創出できる
  • ・電気代の安い時間帯や高い時間帯に応じた家電の運転を行うので省エネできる
  • ・蓄電池があることで、災害時、停電時などに非常用電源として使うことができる
  • ・外出先から家電を遠隔操作でき、家事の負担軽減、時間短縮につながる
  • ・Webカメラを用いて、外出時にも高齢者やペットの様子を確認できる

デメリット

  • ・太陽光発電システムやHEMSなどの導入するための費用が大きく、回収するのに時間がかかる
  • ・IoT対応家電が限られるので、家電製品の選択肢が少ない
  • ・家族のライフスタイルがバラバラだと、機能を活かせない場合がある

より便利に、より快適に暮らす「高い効率性と利便性」

スマートハウスでは、電気代の安い深夜に食洗器や洗濯機を稼働させたり、逆に電気代の高い日中に空調の設定温度を自動的に設定したりと、効果的な節電が可能です。
住人はリアルタイムで消費電力が確認できるほか、週単位、月単位のエネルギー使用量のグラフを見られるので、節電意識を高めることができます。

自家発電した電力で余った分は蓄電池に溜めておけますし、電力会社に売ることもできます。

家電のインターネット化も進み、多くのIoT家電が販売されるようになった昨今では、省エネだけではなく、生活の質を向上させるさまざまな仕組みが備わっているのが魅力といえるでしょう。

外出先から家の状態をチェックできる

家電や住宅設備をITで制御するスマートハウスは、ホームセキュリティの遠隔操作が可能です。
ウェブカメラを使って家の外からでも室内のチェックやができたり、スマートフォンなどの電子機器を通じた鍵の解錠・施錠、また緊急時には提携の警備会社への通報もできるようになっています。

ペットのいる家であれば、留守番しているペットの様子を見れるのは安心ですよね。
また、外出先でも家の防犯に気を配れるのは大きな安心材料といえるでしょう。

家電の遠隔操作で暮らしがさらに「スマート」に

IoT対応家電に関しては家電メーカーが力を入れている傾向にあり、利用可能なモデルもますます増えていくことが予想されます。

便利で快適、未来的な生活を実現するスマートハウスですが、住む人のライフスタイルや家族構成、世代などによってはそのメリットを十分にいかせない場合もあります。

導入を検討する際は家族の生活サイクルや暮らしに求めている機能などをよく考慮し、設備の仕様やシステムについてきちんと理解したうえで考えるようにしましょう。

導入にあたって一番の課題は初期費用の高さ

スマートハウスの設備には、太陽光パネルや蓄電池など高額なものが多く、初期費用の高さから導入を躊躇する人も少なくありません。

長期的にみればきちんと回収できるのですが、どれほどの期間で回収できるか、またコスト以上の利便性を感じられるかは人それぞれなので、そこに足踏みの理由があるようです。

スマートハウスの設備にかかる費用は導入する機器によって変わるため、一概にいくらとはいえません。
比較的安価なものであれば数万円程度ですが、ソーラーパネルなど大型の機器を導入するのであれば、百万円を超える場合もあります。

自治体の中には補助金を出しているところもあるので、自分の住む町に補助金制度があるか確認してみましょう。

IoTだからこそ生まれるサイバー攻撃の危険性

スマートハウスのデメリットとしてもう一つ挙げられるのが、セキュリティ面の問題です。

家電や住宅設備がITでつながっている以上、そこには常に他者からのサイバー攻撃の危険性が潜んでいます。

もちろん必ずしも被害にあうとは限りませんが、どんなシステムにも必ず「穴」はあるもの。その点をきちんと理解し、意識しておくことが重要です。

合わせて知っておきたい豆知識

利用者と供給者をつなぐスマートメーター

スマートメーターはデジタル式の電力メーターのこと。通信機能が付いており、電力をデジタル測定、自宅で発電している電力を知ることもできます。
電力使用の見える化と細かな時間単位での使用量が分かります。

スマートメーターの役割

スマートメータの基本的な役割は、家庭や企業など電力を使用する側と、電力会社などの電力を供給する側との間をつなぎ、電力使用量などのデータをやりとりできるようにすることです。

このことによって、太陽光・風力発電などが組み込まれた配電網を安定運用し、省エネ化を進めることができます。

スマートメーターのシステムは、「電力メーター検針の経費を削減する自動検針システム」と「電力会社へのデータ送信システム」がベースです。

契約に伴う配線の接続や切断を遠隔で行なったり、HEMSなどと連動して使用量を把握する、家電との通信を行い節電のための最適化を図るといったこともできます。

また、エネルギーの地産地消に向け、住宅やビル・工場において電力消費と供給を監視、管理することも行なっています。

電力の流れを供給側、消費側の両方から制御し、最適化できる送電網、スマートグリッドによる地域社会の構築にもスマートメーターは必要不可欠なのです。

高齢化社会にも役立つAIスピーカー

身体の自由が利かなくなってしまった高齢者にとっても、声だけで家電を操作できるAIスピーカーは、非常に有益なものだと言えます。

また、AIを搭載した、高齢者向けの新しいシステムも次々と登場しています。このシステムでは、人の熱に反応して居場所や行動が確認できます。
咳をしている音声情報も感知でき、何度も続く場合は看護師が駆けつけることができます。また、センサーが薬を飲む行動を感知しない場合には、「薬を飲んでいません」と服薬を促すメッセージを送ることができます。

このように、AIを活用したシステムが、今後本格的に高齢者の自立した生活をサポートするようになるでしょう。

スマートハウスと省エネ住宅の違い

「省エネ住宅」にも、スマートハウスと同じように創エネ・畜エネの設備が導入されています。

基本的にスマート化は省エネと同時並行で進められます。
なぜなら省エネができなければ、スマートハウスに大きな効果が表れないからです。

断熱性の低い住宅をスマート化しても、結局エネルギーは外に出てしまいます。そうなると、いくらエネルギーを創って貯めて制御しても意味がありません。

2つの違いは「エネルギー制御」があるかどうかです。省エネ住宅にはこのエネルギー制御がありません。

住宅で創って使うエネルギーを「見える化」して「制御」することがスマートハウスの核となります。そして、このことが生活をより豊かにしてくれる可能性を高めてくれます。

現在では、ZEHなどの省エネ住宅をスマート化した商品の展開などをしている住宅会社も多く見られるようになってきました。
スマートハウス自体も、高気密・高断熱などを考慮して建てられています。

スマートハウスをより詳しく知る

今後スマートハウスは大手ハウスメーカーだけでなく、さまざまな住宅会社が扱うようになるでしょう。また、機器や技術もさらに発展していくと思います。

最先端のIT技術を用いたスマートハウスは、便利な反面少々わかりにくいのが難点。

最新の情報を知るには住宅のプロに聞くことが一番。見学会やセミナーなど住宅イベントを活用してみましょう。
設備の使い心地や費用のことなど、スマートハウスの具体的な面を知ることができるはずです。

情報収集+見学+体験でスマートハウスを理解しよう

ハウスメーカーをはじめ設備会社やインフラ企業、自治体がスマートハウスの情報をインターネットなどに開示しています。住宅イベントで聞きたいことがある場合は、基本情報を事前に下調べをしてから臨むと理解しやすく、より具体的に知ることができます。

一般向けの住宅イベントに多いのは見学会です。スマートハウスを積極的に取り入れている大手ハウスメーカーを中心に、住み心地を疑似体験できたり実際にスマートハウスに住んでいるオーナーに話を聞けたりと、内容もさまざま。

進化していくスマートハウスを正確に理解するには、インターネットなどの情報だけでなく、実際に見たり触れたりできる住宅イベントも併せて利用するのがおすすめです。

見学会でイメージを集めて、相談会で具体化

見学会で自分の暮らしにあてはめてみる

スマートハウスの見学会では、自分たちの暮らしと家の機能がどうフィットするかをイメージしてみましょう。

各機能の使い勝手はどうか、IoTの生活は家族のライフスタイルに合うか、現在だけでなく将来も含めたシミュレーションが重要です。

また、機器のメンテナンスや交換など、先々に発生する費用についても確認しておくといいでしょう。

相談会で個々の導入パターンを明確にする

費用や設備については、個別に対応してもらえる相談会がおすすめです。

スマートハウスは導入する機器によって費用が異なります。また、ライフスタイルによってはメリットを感じにくいケースもあるため、イメージがそのまま現実のものとなるとは限りません。
詳しい知識を持つ担当者に相談し、具体的な話を進めましょう。

ここ数年、それまで大手ハウスメーカーが中心だったスマートハウス市場に、工務店など小中規模の住宅会社が次々と参入してきています。スマートハウスを扱う住宅会社が増えるにつれ、関連のイベントも数多く開催されるようになるでしょう。

ぜひさまざまな住宅会社のイベントに参加して、自分に合うスマートハウスを見つけてください。

スマートハウスがライフスタイルに合うか(必要か)を考える

便利で快適、未来的な生活を実現するスマートハウスですが、メリットがあればデメリットもあります。
住む人のライフスタイルや家族構成、世代などによってはそのメリットを十分にいかせない場合もあります。

安易にスマートハウスにするのではなく、しっかり自分たちのライフスタイルに合ったものかどうかを考えることが大切です。

導入を検討する際は家族の生活サイクルや暮らしに求めている機能などをよく考慮し、設備の仕様やシステムについてきちんと理解する必要があります。せっかく導入しても、使いこなせなければムダになってしまいます。

仕様を理解し、スマートハウスによるメリットを活かせると判断したら導入を検討しましょう。