スマートハウスを扱う住宅メーカー5選!メリット・デメリットも解説
2024.06.07本ページはプロモーションが含まれています。
スマートハウスは、住まいとITを組み合わせた新しい住宅の形として近年注目されています。家電や住宅設備などをITで制御することで、エネルギーを賢く使える点が最大の魅力です。
しかし長所があれば欠点もあるもの。スマートハウスを検討する際は、メリットやデメリットもきちんと知っておきたいですよね。
今回はスマートハウスのメリットやデメリット、スマートハウスを扱う住宅メーカーをご紹介します。
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スマートハウスとは?
スマートハウスは「ITを使って家庭内のエネルギー消費量を最適制御した住宅」と定義され、エネルギーを賢く使うための住宅です。
家庭内でエネルギーをつくる「創エネ」、エネルギーをためる「蓄エネ」、それらを集中コントロールする「HEMS(ヘムス)」という機器の組み合わせで成立する、まさに「smart(賢い)な家」です。
- ・太陽光発電システムなどによる「エネルギー創出機能」(創エネ)
- ・住宅用蓄電池などによる「エネルギー蓄積機能」(蓄エネ)
- ・HEMSなどによる「エネルギー制御機能」
国や企業がスマートハウスの実用化に取り組むようになったのは2000年頃。当時の主な目的は温暖化対策でしたが、その後エネルギー管理ができるものへと発展しました。
当初はあまり注目されていなかったスマートハウスですが、東日本大震災による電力需給のひっ迫により状況が変化。一気に関心が高まり、本格的な展開が始まりました。
近年では、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車への給充電設備、PCやスマートフォンからの設備機器の制御機能を備えたスマートハウスも多く存在します。
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技術を活用して社会全体のスマート化にも貢献
現在スマートハウスの考え方を地域全体に広げていく「スマートコミュニティー」にも注目が集まっています。
スマートコミュニティーは、情報通信技術を活用して電力、水、交通、医療、生活情報など、あらゆるインフラの統合的な管理・最適制御を実現し、社会全体のスマート化を目指すという社会システムのこと。今後の展開が期待されている取り組みです。
参考 : スマートコミュニティ | 日本国土開発
スマートハウスのメリットとデメリット
スマートハウスのメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。
メリット
スマートハウスのメリットとして、主に以下の5点が挙げられます。
- 創エネができる
- 省エネができる
- 災害に強い
- 家電を遠隔操作できる
- セキュリティーを強化できる
メリット①:創エネができる
スマートハウスでは、太陽光発電システムなどによるエネルギー創出が可能です。また、自家発電した電力で余った分は蓄電池に溜めておけますし、電力会社に売ることもできます。
石油や天然ガスといった資源が乏しい日本では、海外から輸入するエネルギー資源に大きく依存しています。日本で安心してエネルギーを利用し続けるには、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの存在が欠かせません。
メリット②:省エネができる
スマートハウスでは、電気代の安い深夜に食洗器や洗濯機を稼働させたり、逆に電気代の高い日中に空調の設定温度を自動的に設定したりと、効果的な節電が可能です。
リアルタイムで消費電力が確認できるほか、週単位、月単位のエネルギー使用量のグラフを見られるので、節電意識を高めることができます。
前年比で30%の光熱費削減に成功したという声も聞かれます。
メリット③:災害に強い
スマートハウスには家庭用の蓄電池が備わっています。災害時には電力供給が止まってしまうことも少なくありません。災害時に限らずとも、自宅に電気を溜めておけば停電が起こった際に非常電源として使うことができることは大きなメリットと言えます。
メリット④:家電を遠隔操作できる
スマートハウスでは、住宅内にある家電や設備をネットワークに接続することも可能です。そのため、外出先から家の中にある家電を遠隔コントロールし、家事の負担軽減や時間短縮につなげることができます。
家電のインターネット化も進み、多くのIoT家電が販売されるようになった昨今では、省エネや創エネだけではなく、生活の質を向上させるさまざまな仕組みが備わっているのが魅力といえるでしょう。
メリット⑤:ホームセキュリティを強化できる
家電や住宅設備をITで制御するスマートハウスは、ホームセキュリティの遠隔操作が可能です。
ウェブカメラを使って家の外からでも室内のチェックができたり、スマートフォンなどの電子機器を通じた鍵の解錠・施錠、また緊急時には提携の警備会社への通報もできるようになっています。
ペットのいる家であれば、留守番しているペットの様子を見れるのは安心ですよね。
外出先でも家の防犯に気を配れるのは大きな安心材料といえるでしょう。
デメリット
一方、スマートハウスにはデメリットも存在します。スマートハウスのデメリットとして、主に以下の3点が挙げられます。
- 初期費用が高い
- サイバー攻撃を受ける可能性がある
- HEMSに対応している家電が少ない
デメリット①:初期費用が高い
スマートハウスの最大のデメリットといえるのが、初期費用の高さです。
スマートハウスの設備には、太陽光パネルや蓄電池など高額なものが多く、コスト面から導入を躊躇する人も少なくありません。
長期的にみればきちんと回収できるのですが、どれほどの期間で回収できるか、またコスト以上の利便性を感じられるかは人それぞれなので、そこに足踏みの理由があるようです。
スマートハウスの設備にかかる費用は導入する機器によって変わるため、一概にいくらとはいえません。
比較的安価なものであれば数万円程度ですが、ソーラーパネルなど大型の機器を導入するのであれば、百万円を超える場合もあります。
自治体の中にはスマートハウスの補助金を出しているところもあるので、自分の住む町に補助金制度があるか確認してみましょう。
デメリット②:サイバー攻撃を受ける可能性がある
スマートハウスのデメリットとしてもう1つ挙げられるのが、セキュリティ面の問題です。
家電や住宅設備がITでつながっている以上、そこには常に他者からのサイバー攻撃の危険性が潜んでいます。
もちろん必ずしも被害にあうとは限りませんが、どんなシステムにも必ず「穴」はあるもの。その点をきちんと理解し、意識しておくことが重要です。
デメリット③:HEMSに対応している家電が少ない
スマートハウスの認知度が上がってきたとはいえ、決して普及率が高いとはいえません。
そのため、HEMSの通信規格に対応する家電がまだ少ないというデメリットがあります。HEMSを導入しても、家電がHEMSに対応していなければ設備を使うことはできません。
しかしHEMS対応家電に関しては家電メーカーが力を入れている傾向にあり、今後スマートハウスの普及が進むにつれ、利用可能なモデルもますます増えていくことが予想されます。
スマートハウスとZEH住宅の違い
スマートハウスとZEH住宅は、エネルギーの消費を抑えるという点では似ています。しかし、定義に違いがあります。
【スマートハウス】
HEMSを中心とした高機能設備を使用し、省エネ・創エネ・畜エネを行う住宅。
【ZEH住宅】
太陽光発電システムの導入と住宅の高断熱化によって、年間に消費するエネルギー量の収支がゼロ(もしくはマイナス)になる住宅。
ZEHとスマートハウス、両方の定義を満たす住宅もあります。
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スマートハウスを扱う住宅メーカー5選
ここからは、スマートハウスを扱うハウスメーカーをご紹介します。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズは、注文住宅や土地活用、リフォームなど幅広く手がけるハウスメーカーです。
パナソニックホームズのスマートハウスの特長
- ・創蓄連携システムを採用
- ・住宅が自動で災害に備えるシステムを導入
パナソニックホームズのスマートハウス「カサート アーバン」は、太陽光発電システムとリチウムイオン蓄電池を組み合わせた「創蓄連携システム」を標準装備。
このシステムによって、蓄えられた電気はかしこくやりとりされ節電に。電気・ガス・水道の使用量などを見える化して省エネ意識が高まりやすくなっています。
気象予報と連動して、台風などの災害警報を感知するとシャッターを閉めて蓄電池への充電を始めるなど、家全体が自動で災害に備えるシステムも導入しています。
ほかにも水道管の一部として、4人家族で約3日分の飲料水を確保できる貯水タンクを設置するなど、災害に強いスマートハウスを得意としています。
こうした高い技術力は、電機メーカーであるパナソニックグループのハウスメーカーならではといえるでしょう。
パナソニックホームズの口コミ・評判
パナソニックホームズさんの営業担当さんは、他のハウスメーカーさんの良さも認めつつ、自社のアピールがとても上手で素直に聞けました。費用はそれなりにかかりましたが、機能的なお家なので少し高いのも納得です。
トヨタホーム
トヨタホームは、東北から九州まで展開するトヨタグループのハウスメーカーです。
トヨタホームのスマートハウスの特長
- ・暮らしに合わせた2種類の蓄熱パターンを導入
- ・在宅を演出できる防犯システムを装備
- ・車のカーナビで家電を遠隔操作できる
トヨタホームのスマートハウスには、太陽光で創った電気を蓄え、電気を極力「地産地消」するエコライフ型と、電気料金が安い深夜電力を蓄えて使うおトク型の2種類の蓄熱パターンがあります。
また、停電時でも冷蔵庫やテレビ、通信機器を約1.5日分使える非常備蓄量の設定も可能です。
防犯面では、不在時に電動シャッターの開閉や照明の点灯を行い、まるで在宅しているように演出する「日射制御エアリーガード」システムを導入しています。
ほかにも、車のカーナビと接続すればスマートフォンいらずで家電を遠隔操作できるなど、多様なライフスタイルに対応する設備が魅力です。
トヨタホームではすべての商品のスマートハウス化が可能となっています。
トヨタホームの口コミ・評判
ハウスメーカーは設備が充実しているし費用対効果が高いと判明。それも考えると、トヨタホームは全体のバランスが良かったのでお願いしました。
ミサワホーム
ミサワホームは、独自工法を採用した高品質な住まいが人気のハウスメーカーです。
ミサワホームのスマートハウスの特長
- ・太陽光だけでなく太陽熱も利用できる
- ・ピークシフトに対応する蓄電池を導入
- ・スマートハウスの商品が豊富
ミサワホームのスマートハウスでは、太陽光発電に太陽熱利用をプラスした「カスケードシステム」を採用しています。カスケードシステムは、太陽熱を暖房やお湯などの熱源として利用できる先進技術。太陽で2倍のエネルギーを創れる点が魅力です。
またミサワホームの蓄電池は、1日の電力消費を平準化させる「ピークシフト」に対応しています。電力の使用が少ない夜間に電気を貯めておき、多く使用する日中に使うことで電気の使用料金を削減できるので、家計を助ける効果もあります。
【ミサワホームのスマートハウス商品】
- ・SMART STYLE「H」
- ・SMARTSTYLE「S」
- ・GENIUS UD
- ・Season n
ミサワホームの口コミ・評判
ミサワホームにしたのは最初からこちらの要望を汲み取ってくれたからです。どうしてもしたいことをすぐに反映してくれる姿勢に心掴まれました。
ダイワハウス
ダイワハウスは、木造・鉄骨・重量鉄骨・木造+RC造の4種類の工法を扱う大手ハウスメーカーです。
ダイワハウスのスマートハウスの特長
- ・独自開発の「D-HEMS」を導入
- ・3電池連携システムで約10日間の停電にも対応
- ・2種類の蓄電システムがある
ダイワハウスのスマートハウスには、独自開発された「D-HEMS」が導入されています。
このD-HEMSは一般的なHEMSの機能にプラスして、住んでいるエリアの災害・避難情報やインフラ情報、ゴミ出しの日などさまざまな情報が自動で通知されます。
タブレット型なので、テレビやビデオとしても利用できる点も魅力です。
また、太陽光発電と家庭用蓄電池、家庭用燃料電池(エネファーム)の3種類の電池を連携させることで、雨天時でも約10日分の電力と暖房・給湯を確保できます。
【ダイワハウスのスマートハウス商品】
- ・スマ・エコ ゼロエナジー
- ・スマ・エコ チャージ
ダイワハウスの口コミ・評判
大和ハウスの営業担当の方は私達の要望に親身になって聞いてくれて、いろんなモデルハウスを見学させてもらい、イメージを持ちやすくしていただきました。はじめは金額面で難しいと思っていましたが、いろいろな家の選択肢もあると聞き、金額面も抑えた、予算に見合った提案をしていただきました。
三井ホーム
三井ホームは、木造住宅を主に手がける大手ハウスメーカーです。
三井ホームのスマートハウスの特長
- ・省エネ性能が高い全館空調システムを採用
- ・屋根と一体型になった高効率太陽熱ソーラーシステムを使用
- ・屋根の形状や立地条件に合わせた太陽光パネルを設置できる
三井ホームではオーダーメイドでスマートハウス性能を追加することが可能です。
同社には業界No.1の省エネ性能を誇る全館空調システム「スマートブリーズ」が備わっています。スマートブリーズは個別エアコンの3分の1の電力で、24時間温度と湿度を制御。1台で家のすみずみまで快適な空気を届けます。
また三井ホームは、高効率太陽熱ソーラーシステム「サンキュート」を採用しています。サンキュートはこれまでの太陽熱システムのように屋根の上に固定するのではなく、集熱パネルと屋根が一体型になったものです。2012年のグッドデザイン賞を受賞しています。
スマートブリーズと太陽光発電システムを組み合わせれば、空調エネルギーを収支ゼロにすることが可能です。
三井ホームの口コミ・評判
最後まで2社で悩みましたが、決め手になったのは設計の提案力です。少しでも広くしようと10cmm単位で考えてくれる妥協しない姿勢に、信頼できると思いました。また、全館空調も決め手に。
私たちの希望に対してできないと言う他社がいる中、三井ホームの営業さんは絶対に否定しなかったのも好印象。
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まとめ
便利で快適、未来的な生活を実現するスマートハウスですが、メリットがあればデメリットもあります。
住む人のライフスタイルや家族構成、世代などによってはそのメリットを十分にいかせない場合もあります。
安易にスマートハウスにするのではなく、しっかり自分たちのライフスタイルに合ったものかどうかを考えることが大切です。
導入を検討する際は家族の生活サイクルや暮らしに求めている機能などをよく考慮し、設備の仕様やシステムについてきちんと理解する必要があります。せっかく導入しても、使いこなせなければムダになってしまいます。
仕様を理解し、スマートハウスによるメリットを活かせると判断したら導入を検討しましょう。