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丈夫で長持ち「長期優良住宅」のメリット・デメリット

2022.01.17

「良い家」とはどんな家を思い浮かべますか?一口に「良い家」と言っても判断材料は多岐に渡ります。
何を基準とするかによっても人それぞれですし、また判断するために、どんな性能があることが良いのかなど、様々な知識も必要です。

「優れた住まい」ということに基準を設け、様々な観点から総合的に判断され国からのお墨付きの住宅が長期優良住宅。「良い家」の判断材料のひとつにしたい住宅です。

将来的な運用も踏まえた上で、長期優良住宅にするか判断することが重要なポイントです。メリット・デメリットを知って選んでいきましょう。

「良い家」ってどんな家?

多くの人にとって一生に一度の最も高い買い物であるマイホーム。失敗しない「良い家」を選ぶには何を基準にすればいいのでしょうか。

間取りや立地、性能、デザインなど、その判断材料は人それぞれ。後悔しない住まいを選ぶには、漠然としたイメージを具体化していく必要があります。

ライフスタイルの変化へ対応できる

「良い家」の具体例としてよくあげられるのが、災害や経年劣化に強い「耐久性」と「耐震性」に優れた家。
ただ、頑丈であることはもちろん大切ですが、長く住めば内装の補修や、ときには家全体の改修が必要になる場合もあります。

そのためライフスタイルの変化に柔軟に対応できるということも、良い住まいの条件の一つと言えるでしょう。

長く安全に暮らせるか

自分の理想の内装や間取り、外観などはマイホームづくりにとって欠かせない要素ですが、家は何と言っても、長く安全に暮らせるかどうかは確実に必要なこと。

ではどんな家が長期に渡って安心安全に暮らせるのか、一般の人がそれを指定することはなかなか難しいものです。
そこで長期優良住宅という認定制度があります。

長期の安心や保証を考えるなら長期優良住宅を検討しましょう。

長期優良住宅とは

2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって、長期優良住宅の概念が生まれました。

その背景には、環境問題や中古住宅市場の衰退、ストック型社会への転換の実現を目指す目的があります。
つくっては壊すスタイルは環境負荷が大きく、地球環境の面からも従来のスタイルからの脱却が必要です。

また、日本は住宅の寿命が30年ほどと短かったため、高額の住宅ローンを返済した後には建物の価値が評価されなくなってしまいます。そのため、住宅への投資が資本として残りません。
結果、家計に占める住居費負担の割合が重くなってしまい、豊かな社会をつくることが難しい状況です。

長期優良住宅は、良い家をつくり、きちんとメンテナンスをし、長く大切に家を使い続けていこうというものです。そうすれば、住宅を良好な状態で長く保ち、1世代のみならず次の世代へも住み継いでいくことができます。

長期優良住宅の取り組みには、日本の住宅価値の全体的な底上げや環境改善効果などが期待されています。
確かな品質と保証を望むのであれば、長期優良住宅という選択は大きな魅力とともに、安心材料と言えるでしょう。

長期優良住宅認定制度

長期優良住宅は「優れた住まい」ということに基準を設け、様々な観点から総合的に判断された、国のお墨付きの住宅です。

認定を受けるためには、耐震性や耐久性の他に景観への配慮や省エネルギー機能の確保など、さまざまな条件をクリアしなければなりません。

この条件をクリアした住宅が「長期優良住宅」と認められます。

認定を受けるための住宅建築計画

  • ・劣化対策
  • ・耐震性
  • ・維持管理・更新の容易性
  • ・可変性
  • ・バリアフリー
  • ・省エネルギー性
  • ・居住環境
  • ・住戸面積
  • ・維持保全計画

この9つの性能項目の基準を満たす必要があります。
長持ちさせる価値のある優良な住宅、ということをここから認定します。

長期優良住宅の認定基準[住まいの情報発信局]

長期優良住宅のメリット・デメリット

長期優良住宅のメリットは保証と税制優遇、デメリットにはコストと手間があげられます。

一番のメリットは、長期にわたって安心・安全に暮らせる家だと国から保証されていること。加えて、長期優良住宅は税制が優遇されます。
住宅ローンや不動産税、固定資産税などの税制優遇があることはとても大きな利点ですね。

デメリットは仕様がグレードアップされる分のコストがプラスされる点や、完成後の定期メンテナンス義務、そして申請手続きが複雑で時間と費用がかかるという点が挙げられます。

「保証」で資産価値をキープ

これまで日本の家屋の資産価値は約20年でゼロに、家そのものの寿命も30年程度と言われてきました。しかし長期優良住宅は国の保証により資産価値が下がりにくく、家屋自体も適切なメンテナンスの継続で100年は保つとされています。

「税制優遇」で負担軽減

長期優良住宅には質の良い家に安心して住めることのほかに、住宅ローン控除、固定資産税・不動産所得税の軽減など、一般的な住宅より税制が優遇されるというメリットがあります。

うまく活用することで家づくりの費用負担を抑えることができます。

金利固定型住宅ローン「フラット35」を利用する場合、金利の引き下げや適用期間の延長なども可能です。うまく活用すれば費用面の負担が軽減します。

メリットを受けられない人もいる

長期優良住宅だからと言って誰もがメリットを受けられる訳ではありません。例えば住宅ローン減税を受ける場合、住宅の床面積が50平方メートル以上であることや年収が3000万円以下であることなど、いくつかの条件があります(2017年時点)。

自分が該当するか、条件と照らし合わせて申請の前に確認しましょう。

建築コストの増加・申請の手間

長期優良住宅の認定を受けるには、複雑な手順を踏んで申請し、第三者機関による審査をクリアする必要があります。

これには建築費とは別途に費用がかかるほか、審査基準に満たない場合は仕様を変更しなければなりません。また、住宅の完成後も定期的なメンテナンスが義務付けられているため、税制優遇があっても負担費用は大きくなる場合があります。

メンテナンスは義務【維持管理】

長期優良住宅には「長期優良住宅建築等計画」に則った住宅の維持保全が義務付けられています。これを怠ると長期優良住宅としての認定取り消しや、30万円以下の罰金、税制優遇を受けた金額の返金を迫られるなどの罰則があります。

自治体ごとに定期メンテナンスの審査基準や報告形式が異なるのも留意したい点です。自治体によっては報告書の他にアンケートの提出を求められたり、報告を怠った場合の罰金額に差があったりします。

この義務は注文住宅の場合だけでなく建売購入にも適用されますので、購入時に計画内容をよく確認しましょう。

こうした税制優遇の条件や定期メンテナンスの詳細は年々変化していくので、常に最新の情報を集め、学んでおきたいところです。

住宅を取得する際、多くの人は建築費やローンの返済額に目が行きがちですが、長期優良住宅の場合は定期メンテナンス義務があるため、「ランニングコスト」にも注目する必要があります。

良い家にはそれなりのコストと手間が必要

高品質で安心感の強い長期優良住宅ですが、良い家である分、やはり一般的な住宅より建築コストも維持費も高めになります。

認定を受けるための申請が複雑で、審査費用など、申請自体に費用がかかるといった負担もあります。
コストを考えると認定を避ける人がいることも事実。

長く快適な住まいを維持するには、それなりの費用がかかるもの。安心感や減税などの優遇制度のメリットと手間やコストの負担を理解した上で、ライフプランと照らし合わせて判断をしましょう。

合わせて知っておきたい豆知識

施工の質とメンテナンス義務は要チェック

長期優良住宅でも、施工の質とメンテナンス義務をしっかりチェックすることが必要になります。

長期優良住宅と建物の施工の品質は無関係

長期優良住宅の技術的審査は書類上のみで、建築工事の着工後の検査はありません。そのため認定を受けていても、場合によっては欠陥住宅が建ってしまうというリスクがあります。

特にすでに建物ができあがっている建売の長期優良住宅を購入する場合は、自分が設計段階から関わっていない分、施工の質のチェックには十分注意を払いましょう。

より詳しく知る

長期優良住宅を住宅イベントで理解していこう

長期優良住宅は施工項目が多く、申請手続きも複雑です。加えて住宅ローン控除など活用できる制度も複数あり、ほとんどの方は施工会社に相談・委任します。

どれだけのメリットやデメリットがあるかは人によっても異なります。しっかり知識を深め、理解して決めていきたいものです。

納得できる会社選びや家づくりに必要なのは、事前の情報収集です。

住宅会社ではセミナーや相談会・勉強会・見学会など、さまざまな住宅イベントが開催されていますので、ぜひ活用していきましょう。
プロから直接学び、疑問点や懸念点をその場で解決できますし、実際の家を見たり住んでいる人の声を聞いたりすることもできるため、最新の有益な情報を得ることができます。

セミナーや勉強会などの座学だけでなく、長期優良住宅を実際に見て回れる見学会などもあるので、なるべく複数のイベントに参加することがおすすめです。

イベント主催者は地元の工務店、大手ハウスメーカー、建築事務所などさまざまで、内容も多岐にわたります。ほとんどが参加費無料なので、お金をかけずに情報を集められる点も魅力的です。

勉強会や相談会に参加したり、家を建てた経験者の話を聞いたりと、なるべく多くの知識や経験を身につけましょう。

住宅イベントをうまく活用して悔いのない判断を

マイホーム購入で失敗しないためには、いかに下調べをするかが重要です。特に長期優良住宅のように複雑な制度を利用する場合は、自分たちにどれくらいメリットやデメリットがあるか、集めた情報をもとに総合的に判断しなければなりません。

生きた情報や知識を取り入れ、悔いのない決断をするために、住宅イベントをぜひ活用してみましょう。