【シニア向け平屋】シニア世代におすすめ平屋の間取り事例をご紹介!住みやすくするポイントも

平屋 間取り 2023.08.02

シニア夫婦の二人暮らし、高齢に差し掛かり、階段の上り下りや広すぎる室内に暮らしにくさを感じている方もいるのではないでしょうか。そんなシニア世代の方々におすすめ・人気なのが、ワンフロアですべて完結する平屋住宅です。

この記事は、 
 ・親御さまのための住宅購入・リフォームを検討中の方
 ・老後も快適に暮らせる家づくりを目指している方
を対象に、シニア世代に人気の住まい「平屋」についての間取り事例や、間取りのポイントをご紹介します。

平屋を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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シニアの夫婦二人暮らしに適した平屋の広さ・坪数の目安とは?間取りごとに解説

平屋の家づくりにあたり、広さと暮らしのイメージが結びつきづらい方も多いかと思います。
ここでは坪数を30坪前後、20〜25坪、15〜19坪に分けて、実現できる間取りやライフスタイルを解説していきます。

30坪前後|シニア夫婦2人なら満足の広さ

  • 平米数:約100㎡ほど
  • 間取りの目安:4LDK~5LDK
  • ライフスタイルのイメージ:来客やお孫さんが遊びに来てもゆったり過ごすことができる

シニアが2人暮らしする上で、ゆとりを感じられる広さが「30坪」です。

30坪は約100㎡ほどあり、国土交通省が発表している「居住面積水準」によると、30坪は家族3人が快適に暮らせる広さです。客室、書斎、趣味のスペース、中庭など、居住者の希望に応じた間取りを実現することができるでしょう。バリアフリー設計も自由度が高いです。

20坪~25坪|リビング+夫婦2人の部屋+客室

  • 平米数:66.12~82.64㎡ほど
  • 間取りの目安:2LDK~3LDK
  • ライフスタイルのイメージ:夫婦2人なら快適、来客があると多少の手狭さを感じる

30坪には劣るものの、2人なら十分快適に過ごせる広さが20坪~25坪の家です。

25坪は約82㎡。国土交通省が発表している「居住面積水準」によると、都市部で2人が快適に暮らせる広さは55㎡、郊外では75㎡であり、「2人なら快適に過ごせる広さといえるでしょう。

間取りは夫婦2人の部屋に加え、客室も設けられる広さです。成長した孫が遊びに来ると手狭に感じるかもしれません。客室にどれぐらいのスペースを割くのかを検討する必要があるでしょう。

15坪~19坪|2人で快適に住める最低限の広さ

  • 平米数:49.59~62.81㎡ほど
  • 間取りの目安:2LDK
  • ライフスタイルのイメージ:「2人が暮らせるだけの空間でいい」という方向け。来客時は手狭さを感じる

シニア夫婦2人が快適に暮らす「最低限の広さ」とされるのが15坪です。

間取りの自由度は低く、収納の確保は難しいなどのデメリットもありますが、生活導線を短くできることは大きなメリットと言えるでしょう。
この広さで設計する場合、バリアフリー設計を十分に考慮する必要があります。車椅子に対応できる廊下の幅は90㎝以上であるため、生活動線を優先して、居室は小さくするのもお勧めです。

シニア世代が 平屋の間取りを作るポイント

シニア世代が平屋の間取りを考える上で、重要なポイントをご紹介します。将来を見据え、老後も安心して暮らせる家を目指しましょう。

バリアフリー設計にする

シニア世代の家づくりには、バリアフリー設計は必須です。
バリアフリーとは、高齢者をはじめ、怪我や障害がある人が生活をする上でのバリア(障壁)を取り除くこと。将来的に介護や車椅子が必要になっても、バリアフリー設計の家であれば安心感につながります。

バリアフリー設計にするメリット

  • ・自力で生活・移動しやくなる
  • ・家族のサポートの負担が減る
  • ・要介護になった際、デイサービスを利用しやすくなる

バリアフリー設計の間取りの事例

  • ・寝室からすぐに行ける場所に、トイレや浴室などの水回りを配置する
  • ・ドアは軽い力で開け閉めできる引き戸にする
  • ・照明などのスイッチ類は、車椅子でも押しやすい高さに設置する
  • ・車椅子でも移動しやすいスペースを確保する

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生活導線、家事導線はコンパクトにする

高齢になると、料理・洗濯などの家事を負担に感じることが増えます。生活するための動線、家事動線をコンパクトにまとめることで、心のゆとりを生み出しましょう。

生活導線、家事導線をコンパクトにするメリット

  • ・家事の負担を軽減することができる
  • ・室内の移動が楽になる
  • ・高齢になって身体が弱っても、自力で生活しやすくなる

生活・家事動線がコンパクトな間取りの事例

  • ・水回りをまとめる
  • ・洗濯は「洗う・干す・しまう」スペースを1箇所に集約する
  • ・部屋数を減らす
  • ・リビングを中心に、各部屋へ移動しやすくする(回遊性を重視)

寝室近くにトイレを設置する

高齢になると、トイレに行く回数が徐々に増えます。

日本排尿機能学会による2003年の調査では、男性では夜間排尿回数が2回以上の人は50歳代で20%、60歳代で40%、70歳代で60%、80歳以上で80%と増えることがデータで示されています。

寝室のすぐ隣にトイレを設置することで、「トイレに行くのが億劫になり、オムツを着用、外出がより億劫になる、心身が弱る」といった、悪循環の防止・軽減につながります。また居住者が要介護になった場合、介護する家族もトイレの介助がしやすくなります。

寝室近くにトイレを設置するメリット

  • ・トイレに行く負担が減る
  • ・心身の健康増幅につながる
  • ・介護が必要になった際、介助者がやりやすくなる
  • ・転倒事故の防止になる

30坪のシニア向け平屋の間取り事例

ここからは、坪数ごとの平屋住宅の間取り例をご紹介します。

30坪の間取り事例1:車椅子ユーザーも家族も笑顔になれる家

引用:SUUMO
坪数27.2坪
延床面積90.07㎡
本体価格非公開
間取り3LDK
住宅会社カスケの家

車椅子ユーザーの家族がいるご家庭の平屋の事例です。
バリアフリーへの配慮、介助をしながら家事を効率よくできる動線が考えられています。支える側も支えられる側も、家族みんなが笑顔になれる家を目指しました。

30坪の間取り事例2:夫婦二人でのんびりと暮らせるコンパクトな平屋

引用:SUUMO
坪数28.0坪
延床面積92.75㎡
本体価格~1,499万円
間取り3DK
住宅会社ニッケンホーム

施主は広い家での暮らしが負担になり、「夫婦二人でのんびりと暮らせる、コンパクトな平屋」を希望して建てたそうです。
建築会社は介護事業を手掛け、シニア向けの住まい実績も豊富な会社に依頼。コンパクトな間取りでも、至るところにバリアフリー設計や工夫を取り入れました。

20坪~25坪のシニア向け平屋の間取り事例

お次は、20坪~25坪のシニア向けの平屋間取り事例です。

20~25坪の間取り事例1:LDKを中心に生活動線を整えた家

引用:SUUMO
坪数21.8坪
延床面積72.07㎡
本体価格1,400万円
間取り2LDK
住宅会社ウッドフレンズ

施主は一人暮らしという背景から、バリアフリーの安全性はもとより、無駄なく快適に暮らせる機能性を追求。
「孫たちが泊まれる和室が欲しい」、「お友達と過ごすにも楽しめるLDKが良い」という希望もかなえました。

20~25坪の間取り事例2:「無駄」を排除した住まい

引用:SUUMO
坪数22.2坪
延床面積73.70㎡
本体価格1,600万円~1,699万円
間取り1LDK
住宅会社石原工房

スマートでコンパクトな家を目指し、22.2坪という広さからは想像できないほどの開放感を実現した間取りです。
ウッドデッキはLDK、寝室、洗面脱衣室の3つと隣接し、空間を繋ぐ役割を持ちます。また「ユーティリティスペース」の導入によって、洗濯動線を集約。洗濯物が乾いた後は、収納もスムーズ。家事の負担軽減につながりました。

15坪~19坪のシニア向け平屋の間取り事例

最後に、15坪~19坪のシニア向け平屋の間取り事例を見ていきましょう。

15~19坪の間取り事例1:第二の人生のための平屋住宅

引用:SUUMO
坪数15.5坪
延床面積51.24㎡
本体価格1,180万円
間取り1LDK
住宅会社テック千里・近畿ハイム

施主は2階建ての自宅からの住み替えで、新たに「第二の人生」のための平屋を建築。老後を見越した間取りを追求しました。

LDKと寝室の間に間仕切り戸を設けることで、介護が必要になった時にはワンルーム、介護が必要でない時には食事する場所と寝る場所を別々とする「食寝分離」としても使えるように設計。
各部屋の段差を無くしバリアフリーにすることで、ワンフロアで見渡せるように設計し、トイレからお風呂まで使いやすいよう配慮しました。

15〜19坪の間取り事例2:コンパクトとシンプルを追求した平屋住宅

引用:SUUMO
坪数17.6坪
延床面積58.51㎡
本体価格~1,499万円
間取り1LDK
住宅会社パステルパレット

維持費がかかる広めの分譲マンションから、暮らし方をコンパクトにできる小さな平屋を希望したご夫婦の間取りです。

「コンパクト」と「シンプル」を追求して、ここまで開放的かつゴージャスな空間ができるとは驚きです。家具も調度品もお気に入りだけを手元に置くことで、心豊かに暮らしているそう。「あれもこれも」と欲張らない潔さで、友達から「ステキ!」と絶賛される素敵な住まいを叶えました。

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シニア世代に人気を集める平屋の魅力・メリットとは?

平屋は多世代から人気があります。それは、全ての人が快適に過ごせる家だから。
他の世代以上に、シニア世代が平屋に住むことには多くのメリットがあります。ここではシニア世代が平屋を建てるメリットを解説します。

段差が少なくバリアフリー設計にしやすい

高齢になると少しの段差につまずいたり、階段の上り下りがつらくなったり、不便や不自由が少しずつ増えてきます。
平屋であれば、その段差を極限まで減らすことが可能です。将来的にもし車椅子ユーザーになっても、住み慣れた家で生活を続けることもできるでしょう。

また平屋を選ぶことで、バリアフリー設計を取り入れる選択肢が広がります。
2階建ての家をバリアフリー設計する場合は、階段のスペースを考慮する必要があるため、間取りに制限が発生します。平屋にはその制限がありません。バリアフリーという観点だけでなく、生活動線・家事動線、ライフスタイルなど、施主の希望をふまえて、理想の家づくりができるのは嬉しいポイントです。

けがのリスクが少ない

シニア世代の家づくりは「けがのリスクを軽減する」という観点も大切なポイントです。
高齢者が怪我をするとダメージが大きく、最悪の場合は寝たきりになるケースもあります。独立行政法人国民生活センターによると、65歳以上の高齢者の事故の77.1%は住宅内で発生しています。転落、転倒が起こった場所は階段が最も多く、転落事故内の43.3%、転倒事故内の15.8%を占めています。

平屋を選び、段差のないワンフロアで生活することで、まず階段の事故を回避することができます。また手すりをつけることで、転倒を予防したり減らしたりすることが可能です。

メンテナンスしやすい

家は建築・購入後もメンテナンスが必要となります。そのメンテナンスのしやすさは、平屋のメリットの一つです。

屋根や外壁は定期的に点検・修繕を施し、建物の美観や耐候性を保ちます。外壁塗装工事の頻度は10年〜15年に一度で、2階建て以上の場合は「足場」が必要です。足場とは、建築工事の高所作業における、作業員の足掛かりのために仮設するもの。その費用は、足場を組む面積にもよりますが、10〜20万円ほどの場合が多いと言われています。

平屋の場合は、足場を必要としないケースが多く、コスト・工程をカットすることが可能です。(※業者によって対応は異なります)また、水漏れや詰まりなどのトラブルが発生した際、原因箇所の特定がしやすく、メンテナンス費用も抑えることができます。

まとめ

「シニア向けの平屋の間取り」をテーマに、快適に暮らしていくための間取りの事例、備えておきたいバリアフリー設計などをご紹介いたしました。シニア世代が平屋を建てることは、多くのメリットがあることをお分かりいただけたでしょうか。

シニア世代はこれまで、仕事に家事育児、親世代や子ども世代、孫の世代のために忙しく生きてた方も多いと思います。そんなシニア世代だからこそ、「終の住処の主役は、自分たち」であってほしい。筆者はそう願いながらこの記事を書きました。この記事を通じて、「自分らしい/自分たちらしい 老後の穏やかな暮らし」を実現するお手伝いができたら幸いです。最後の時まで、自分らしい暮らしを楽しむことができる、理想の住まいを作りましょう。

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