梅雨本番!湿気に強い家づくり~住んでからの湿気対策も教えます~

2023.10.02

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全国的に梅雨シーズンが到来しましたね。
雨が降り続くと、湿気が気になる人も多いでしょう。 住まいにとって、湿気は大敵。
部屋がジメジメと湿った状態になると、非常に不快な感じがしますし、カビや不快な臭いの原因ともなりえます。
日本は湿気が多い国。木造住宅には湿気対策が欠かせません。
家族と住まいを守り、快適に梅雨を過ごすための湿気対策や、湿気に強い家づくりについてご紹介します。 今年の梅雨は家の中に湿気を溜めずに快適に過ごしましょう。

梅雨に湿気が気になる理由

気象庁の2022年のデータによると、東京都の場合は6月~10月に湿度が高くなっています。
湿度が高いと感じるかどうかは、空気の温度が関係しています。
参照:東京相対湿度の月平均値|観測開始からの毎月の値|過去の気象データ検索|国土交通省気象庁

空気の温度によって、空気の中に含むことのできる水分の量は変わります。
気温が低ければ空気は少ない水分しか含むことができませんが、温度が高くなるにしたがって、同じ量の空気でもより多くの水分を含むことが可能になります。
そのため、気温10度で「湿度50%」の場合と、気温25度で「湿度50%」の状況では、同じ「50%」の湿度表示であっても、気温25度の方が空気中にはより多くの水分が含まれています。

空気の温度が上昇する時期は空気そのものが保有する水分量が増えるため、梅雨になると、私たちは湿度が高いと感じるのです。

湿気が多いとカビの原因に

6月は湿度も高くなりますが、気温も5月と比べて約4度以上ほど高くなります。
7月にはそこから更に3度以上ほど高くなります。
高い湿度と高い気温が合わさることで心配なのが、カビの発生です。
お風呂の周りやキッチンなどの水回り、窓や壁・床に結露ができ、カビの原因になってしまうこともあります。
また、夕食で残ったおかずをうっかり冷蔵庫にしまい忘れたり、押入れやクローゼット・タンスなどに、ものをぎっしり詰め込み、閉め切りにしていたりするとカビを目にすることも。

梅雨の季節は気温が高く湿度も上昇するため、カビにとっては理想的な増殖条件が起こります。
お風呂やキッチンなどの水回り、窓や壁・床に結露が発生してカビの原因になってしまうこともあります。
気温が高く湿度も上がる梅雨の時期は、カビにとっては絶好の繁殖条件が揃っています。
カビはアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の原因にもなり、胞子を吸い込むことで、カビが体内に入っては真菌症と言われる病気を発症してしまうリスクもあります。

また、カビはダニの食物源ともなるので、梅雨の時期に湿気対策を行い、カビの発生を防ぐことは衛生的な生活のためにも非常に重要です。

梅雨は害虫も活発に

梅雨の虫といえばカタツムリのイメージが強いですが、実はカタツムリだけではなく、様々な害虫が多く発生します。
特に、一戸建ての住宅では、ヤスデやムカデに対する注意が必要です。

これらの害虫は外部から家の中に入り込んでくる可能性があるため、家の開口部近くに、落ち葉や廃材などをそのままにしておかないことが大事です。
一方で、集合住宅などの場合は、高い気密性を持つ建物なので湿度が上昇しやすく、ダニやチャタテムシシの発生リスクが多くなります。
ダニは特に湿度と温度が高い環境下で発生しやすく、梅雨はその条件にピッタリ。
チャテムシはカビを主食とする害虫で、うどんや小麦粉などでも発生する場合があります。

家づくりで出来る湿気対策

梅雨を健康で快適に過ごすためにも、湿気対策はとても大切です。
具体的に、家づくりでできる湿気対策をご紹介します。計画段階からしっかり担当者と打ち合わせをしましょう。

間取りを工夫する

湿気対策として重要なのは、風通しの良い空間を造ることです。
自然の新鮮な空気を適度に家の中に取りこみ、空気を留めないように循環できる風通しの良い間取りにすることが大切です。
風通しを考えると、部屋に2つの窓を設置すると効果的です。
室内に窓が2つ設置されていれば、自然に風が抜けていき、風通しの良い家になるでしょう。

また一戸建ての場合には、吹き抜け部分を作ることによって1階から2階への空気の流れができ、風通しの良い家になります。
ただ、上手く排出できないと2階に空気が溜まってしまうだけなので、1階の窓を開けたときには2階の窓から抜けていけるように配慮をすることも大事です。

エコカラットを使用する

エコカラットとは、大手建築材料・住宅設備メーカーの株式会社LIXILが提供している、機能性を備えた内装用建材のことを指します。
“内装建材”という言葉は少々専門的に聞こえますが、「内装用のタイル」のことを言います。
エコカラットは湿度を調節し、カビ・ダニの発生を抑える効果が期待できます。
壁紙と同じような感覚で、部屋の壁一面に施工して使えますし、壁の一部だけに飾りのように施工することもできます。
デザイン性を持ちながら、湿気対策の効果があるのが最大の魅力です。
さらにエコ消臭は、湿度を調整するだけでなく、不快の吸収も可能です。
そのため、リビングやキッチンだけでなく、湿度が高くなりがちな玄関などにも適しています。

高台など風通しのよい土地を選ぶ

建物が高台に位置している場合や、窓が2つ以上ある部屋は、通風が良く湿度の管理が容易になります。
高台にある建物は風がよく通り、また窓が複数あると風の流れが作られやすく、湿気が室内にこもりにくい環境が作られます。
また、川や水辺の近くに住むと、水分を含んだ風が吹き付けることが多く、湿度が上がりやすくなる可能性があります。
そのため、湿度が気になる方は、自宅の近くに川や水辺がないか事前にチェックすることが重要です。

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【要望の記入例】
所有している土地の有無や広さ、家族構成、駐車・駐輪スペースの要否、採光に関する要望、検討中の間取り、必要な部屋と位置(和室が欲しい・リビングは1階など)、その他重視したいこと(プライバシーを重視したいなど)

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自然素材を採用

耐湿性対策として、「珪藻土の壁」や「無垢材の床」などの自然素材を取り入れると効果的です。
珪藻土や無垢材は夏に湿気を吸収し、冬には湿気を放出するという特性を持っています。
このような「呼吸をする」自然素材は、何も手を加えなくても部屋の湿気を正しく調節してくれるのです。
特に無垢材の床は、裸足で歩いてもペタペタとした湿った感じが少ないので、梅雨の季節でも快適に過ごすことができます。
予算に余裕がない場合でも、リビングや子ども部屋など一部の部屋にだけ自然素材を取り入れることで、効果的に湿気対策を行うことができます。

住んでからできる湿気対策

住み始めてからの湿気対策も大事です。
続いては、住んでからできる湿気対策をご紹介します。

雨の日も窓を開けて換気

湿度を下げるためには、室内の換気が非常に重要です。
換気を行う際には、2カ所以上の窓やドアを開けて風の通り道を作ることが大切です。
また、空気の流れが乏しいクローゼットやシンク下などの場所も、扉を開放し空気を循環させることも効果的です。
住宅の構造によっても湿度管理の方法は変わることもあります。
例えば、木造住宅と比較して、コンクリート造の住宅は気密性が高いため、空気の流れが悪くなりがちです。
そのため、コンクリート造の住宅では頻繁な換気が特に重要となります。
さらに、雨の日は特に注意が必要です。外の湿度が高いためという理由で換気を控えると、実は逆に室内の湿度が高くなってしまうことがあるのです。雨の日でも適切な換気を心がけましょう。

除湿アイテムを活用する

除湿アイテムを導入することも湿気対策として有効です。
除湿機やサーキュレーター、除湿剤などが基本的なアイテムとなります。

除湿機は室内の湿度を直接下げ、適度な湿度を保つことが可能です。
特に、部屋が広い場合や高湿度が続く梅雨時期には大変効果的です。

サーキュレーターは、部屋の空気を循環させることで湿度を均一に保つ役割を果たします。窓を開けて外部と空気を交換するときに一緒に使うと、より効率的な換気が可能になります。

除湿剤は、特にクローゼットや下駄箱など、湿度が高くなりやすい場所に置いておくと効果的です。湿気を吸収することで、カビやダニの発生を防ぎます。

その他にも、最近では様々な新しい除湿アイテムが登場しており、それぞれ異なる機能や特性を持っています。自分の生活スタイルや部屋の状況に合わせて、適切なアイテムを選ぶことで、より快適な室内環境を作ることができます。

部屋の中のあらゆる扉を開放する

部屋の扉を定期的に開けることで、湿気がこもりにくくなるのでおすすめです。
特にキッチンは湿度や温度が高くなりやすい場所で、その中でもシンク下はカビが発生しやすい環境です。
お湯を使ったり、流したりした場合、排水パイプを通じて熱も伝わるので、カビが生える条件も揃っています。
対策としては、まめな換気が基本です。扉を定期的に開けて空気を循環させることが重要です。
また、月に一度は中身を全て出して見直し、不要なものは処分し、詰め込み過ぎを避けることで湿度を抑制することができます。

カビが発生してしまったら

どれほど注意深く湿度を管理していても、カビが発生する可能性は完全には避けられません。
カビが出現してしまった場合の対処方法をここで説明します。
まず、水回りにカビが出現した場合、カビ取り剤を使って問題を解決します。
重要なのは、ブラシやスポンジを使ってカビを広げてしまわないよう注意することです。

また、押し入れやクローゼットの壁などにカビが発生した場合には、壁用カビ取り剤が効果的です。
壁の素材によってはビニールクロス、土壁、漆喰など様々なものがあるため、それぞれに適した対策を選ぶ必要があります。

市販のカビ取り剤の大部分はスプレータイプであり、周囲に飛散しやすいです。
そのため、飛散を防ぐためにも、取り扱いが少々手間でも別の容器に移し替え、下から上へとブラシで塗ることを推奨します。
カビ取り剤を使用する際は、床や周囲の環境に配慮し、必ず換気をしながら作業を行うようにしましょう。

カビの対策として、市販の製品も有効に利用できます。例えば、カビの発生を防ぐためのお風呂用燻煙剤や、バイオテクノロジーを用いてクローゼット内のカビの発生を抑制する製品などがあります。

一度出現すると取り扱いが難しいカビですが、季節に応じた適切な対策を講じることで、梅雨期を快適に過ごすことができます。

湿気対策をして梅雨を快適に乗り切ろう

いかがだったでしょうか。
家づくりがこれからな方は、高台などの風通しの良い土地選択や自然素材の取り入れなど検討してみると良いでしょう。
住み始めてからの湿気対策もできることは沢山あります。
雨が続いてじめじめする日が続きますが、家の中は快適にできるよう、是非参考にしてみてくださいね。

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