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家を建てる前に確認! 東京都の地盤が強い地域、弱い地域

地盤 地震 東京都 液状化 2021.09.13
東京都の地盤が強い地域

家を建てる前に強い地盤の土地を探すことは、家づくりの重要な課題の一つです。首都直下型地震の被害予想からも、現時点での地盤の強弱を知ることができます。
家を建てる際に、その場所に建てても災害に備えられるか、家族を守ることができるか、しっかり確認してみましょう。

理想の地盤

いくらいい家を建てても、地盤が弱く、災害などで家ごと倒れてしまっては意味がありません。では強い地盤の土地はどう探したらよいのでしょうか。
理想の地盤の条件は、「高い場所にあり、歴史があり、土地そのものが固い」ことです。

高地

強い地盤条件のまず1つ目は「高い」こと。低地はかつて池や水田だった可能性がありますので、地図などを参考に「高い」土地を探しましょう。地名に水や川の漢字が含まれる、水辺の生き物の名前が入っている場合も低地である可能性が高いので、確認してみることをお勧めします。

歴史ある土地

2つ目に「古くから人が住んでいる土地」です。古くから人が住んでいたところは、水害などの影響が少なく住みやすかった土地だと考えられます。例えば縄文時代や弥生などの遺跡は台地に多く残されており、有力者の古墳は高台に建てられていますので、遺跡の地図情報を参考にするのも一つの手です。

固い土地

最後は土地そのものが「固い」ことです。これは、家を建てる前に行う地盤調査で分かります。一般住宅の敷地面積であれば、調査費用は5~10万円程です。事前にしっかり調査を行い、後悔のないように吟味しましょう。

地盤の特性

東京の地盤は、山地・丘陵地、山の手の台地と、下町の沖積低地、そして台地を刻む谷からできている谷底低地に分類されます。 沖積低地や谷底低地は、地震が起きた場合に揺れが増幅されやすいため、比較的被害が発生しやすい地域といえます。

山地・丘陵地、台地

形成された年代が古く、洪積層を中心とした地盤です。団結した地盤のため地震が起きた場合でも揺れが増幅されにくく、被害が発生しにくい地域といえます。

沖積低地

形成された年代が新しく、沖積層を中心とした地盤です。主に海面下での堆積物でできているため、軟弱な地盤となっています。地震が起きた場合に揺れが増幅されやすいため、比較的被害が発生しやすく、液状化も起こりやすい地域といえます。

谷底低地

台地を刻む谷底の堆積物でできているため、軟弱な地盤です。地震が起きた場合に沖積低地同様、揺れが増幅されやすいことから、比較的被害が発生しやすい地域といえます。

東京のエリア別地盤の強弱

今でも「山手」と「下町」という言葉がありますが、これは山手が台地で標高が高く、下町は沖積低地で標高が低かったことからきています。また、昔から山手は高級住宅街、下町は庶民の住んでいる地域というイメージがありますが、これは江戸時代に地盤の強い山手には大名など、下町には職人や商人などが住んでいたことが由来です。

東部は全体的に「ゼロメートル地帯」

ゼロメートル地帯とは海抜0m以下の土地のことであり、海面と同じ高さかそれ以下であることを示しています。

もともと低地だった東京の東部ですが、その範囲は江戸時代の川の整備や埋め立てによる土地開発によって、次第に拡張していきました。また明治時代以降の産業の発展に伴って地下水の汲み上げが過剰に行われた影響で、地盤沈下が起こり、ゼロメートル地帯が増えたともいわれています。

ゼロメートル地帯は他の地域よりも水害による悪影響を受けやすい傾向があり、状況によってはゼロメートル地帯全体が水没してしまう危険性があります。 23区の東部(足立区、葛飾区、江戸川区、墨田区、江東区、中央区)及び東京湾岸地域、品川区、板橋区には水没や液状化が発生しやすい地域が多く集まっており、いざという時のために排水ポンプを設置したり、住民の避難訓練、さらに救助体制の構築が求められたりする地域にもなっています。

中央部から西部にかけて広がる台地は「武蔵野台地」

東京は低地と台地が多い地域なので、台地の中に高台が存在します。

武蔵野台地自体が低地より標高が高いのですが、その中でも高台として有名な地域が「新宿周辺」です。この地域は「淀橋台」と「豊島台」と呼ばれている2つの高台の上にあり、関東大震災でも被害の少なかった地域として知られています。

新宿周辺のほかに高台として知られているのは、「大田区の北西部」です。 大田区は区内の北西側が台地になっており、この地域には高級住宅地である「田園調布」があります。

山手の台地にも谷底低地は点在

強固な地盤と思われている山手の台地にも谷底低地は点在しているため、山手エリアだからといって地震に強いとは一概には言えません。沖積低地は東東京に広く分布していて、厚み10m以上の軟弱地盤が続いている地域も多く存在します。

ただし弱い地盤の土地でも、程度によっては地盤改良で地震に強い家を建てることが可能になります。 土地を選ぶ際は、地盤改良の費用と地価とを付き合わせて、トータルで考えるようにしましょう。

合わせて知っておきたい豆知識

高台でも安全とはいえない理由とは

高台にも種類がある

低地に比べると自然災害などに対して強い高台ですが、絶対安全であるとは言い切れません。高台にも種類があり、「切土」「盛土」かによって強度が変わってきます。

「切土」は山などの地盤を削って土地を作る方法で、元の強い地盤が残っているので、比較的地震などにも強い土地です。

対して「盛土」は平地に土を持って作った高台になります。そのため切土による高台よりも柔らかいことが多く、崩れる可能性もあるので、強い土地とはいえないのです。 もちろん切土でも大きな地震などの場合、被害は少なからず出てしまいますが、盛土の高台のほうがリスク高といえるでしょう。

予想を超える大雨による水害

東京の武蔵野台地の中にも小さな川はいくつも流れており、台地の中で谷のような場所が存在します。

この谷には生活排水などを流す排水管が通っていることが多いのですが、集中豪雨などにより予想以上の水が流れてくると、溢れてしまう可能性があります。また大きな川の氾濫などによる洪水では、高台にまで被害が及ぶことがあると理解しておきましょう。

ほかにも、高台ならではの災害として「土砂災害」のリスクがあります。

土砂災害にも種類があるのですが、有名なのは集中豪雨などによって水を含んだ土が斜面を崩れ落ちる「土砂崩れ」と、地震や豪雨の影響によって斜面がゆっくりと移動していく「地すべり」です。 どちらも傾斜地で起こりやすい災害なので、比較的安全とされている切土の高台でも注意が必要と覚えておきましょう。

より詳しく知る

地盤について熟知している住宅会社を選ぼう

多くの工務店やハウスメーカーは、地盤についてきちんと理解し、住宅購入者にも丁寧な説明と提案を行います。しかし中には勉強不足な会社や、調査や改良工事を行う専門業者に任せきりという会社もないわけではありません。 担当者との打ち合わせでは金額やデザインなどの話だけでなく、会社の理解度や誠実さを確かめるいい機会として、地盤についてもいろいろと質問してみるといいでしょう。

家づくりの経験者やプロの知識を頼る

地盤について実際に家を建てた人の体験談を参考にしたり、説明会やセミナー、見学会などを実施している住宅会社に問い合わせてみたりするのも、有効な手段といえます。調査や工事期間の調整、費用など具体的な計画が立てやすくなるだけでなく、疑問点なども整理しやすくなるでしょう。