性能と仕様

公開日 2019/03/17

更新日 2019/10/23

知っておきたい 長期優良住宅メリット・デメリット

長期優良住宅のメリットは保証と税制優遇、デメリットはコストと手間。

長期優良住宅にするか将来的な運用も踏まえた上で判断することが重要なポイントです。

建売で購入する場合は施工の質とメンテナンス義務をしっかりチェックすることが必要になります。

長期優良住宅のメリットとデメリット

長期優良住宅の一番のメリットは、長期にわたって安心・安全に暮らせる家だと国から保証されていること。
加えて、長期優良住宅は税制が優遇されます。
住宅ローンや不動産税、固定資産税などの税制優遇があることはとても大きな利点ですね。
デメリットとして、仕様がグレードアップされる分の建築コスト増など、場合によってコストがプラスされる点や、完成後の定期メンテナンス義務、そして申請手続きが複雑で時間と費用がかかるという点が挙げられます。

「保証」で資産価値をキープ

これまで日本の家屋の資産価値は約20年でゼロに、家そのものの寿命も30年程度と言われてきました。
しかし長期優良住宅は国の保証により資産価値が下がりにくく、家屋自体も適切なメンテナンスの継続で100年は保つとされています。

「税制優遇」で負担軽減

住宅ローン控除などの税制が一般的な住宅より優遇されるのが長期優良住宅。
うまく活用することで家づくりの費用負担を抑えることができます。

メリットを受けられない人もいる

長期優良住宅だからと言って誰もがメリットを受けられる訳ではありません。
例えば住宅ローン減税を受ける場合、住宅の床面積が50平方メートル以上であることや年収が3000万円以下であることなど、いくつかの条件があります(2017年時点)。
自分が該当するか、条件と照らし合わせて申請の前に確認しましょう。

建築コストの増加と申請の手間と維持管理

長期優良住宅の認定を受けるには、複雑な手順を踏んで申請し、第三者機関による審査をクリアする必要があります。これには建築費とは別途に費用がかかるほか、審査基準に満たない場合は仕様を変更しなければなりません。
また、住宅の完成後も定期的なメンテナンスが義務付けられているため、税制優遇があっても負担費用は大きくなる場合があります。

合わせて知っておきたい豆知識

施工の質とメンテナンス義務は要チェック

長期優良住宅と建物の施工の品質は無関係

長期優良住宅の技術的審査は書類上のみで、建築工事の着工後の検査はありません。そのため認定を受けていても、場合によっては欠陥住宅が建ってしまうというリスクがあります。
特にすでに建物ができあがっている建売の長期優良住宅を購入する場合は、自分が設計段階から関わっていない分、施工の質のチェックには十分注意を払いましょう。

メンテナンスは義務

長期優良住宅には、「長期優良住宅建築等計画」に則った住宅の維持保全が義務付けられています。これを怠ると長期優良住宅としての認定取り消しや、30万円以下の罰金、税制優遇を受けた金額の返金を迫られるなどの罰則があります。
自治体ごとに定期メンテナンスの審査基準や報告形式が異なるのも留意したい点です。自治体によっては報告書の他にアンケートの提出を求められたり、報告を怠った場合の罰金額に差があったりします。
この義務は注文で建てた場合だけでなく建売購入にも適用されますので、購入時に計画内容をよく確認しましょう。
こうした税制優遇の条件や定期メンテナンスの詳細は年々変化していくので、常に最新の情報を集め、学んでおきたいところです。

ランニングコストも踏まえた上で判断しよう

住宅を取得する際、多くの人は建築費やローンの返済額に目が行きがちですが、長期優良住宅の場合は定期メンテナンス義務があるため、「ランニングコスト」にも注目する必要があります。
長く快適な住まいを維持するには、それなりの費用がかかるもの。長期優良住宅を検討する際は、ライフプランと照らし合わせて考えましょう。

より詳しく知る

長期優良住宅の情報収集をする

長期優良住宅は施工項目が多く、申請手続きも複雑です。加えて住宅ローン控除など活用できる制度も複数あり、ほとんどの方は施工会社に相談・委任します。

納得できる会社選びや家づくりに必要なのは、事前の情報収集です。勉強会や相談会に参加したり、家を建てた経験者の話を聞いたりと、なるべく多くの知識や経験を身につけましょう。

住宅イベントで最新の情報や知識を得る

長期優良住宅に関する情報は書籍やインターネットでも調べられますが、掲載情報が古かったり計算式が複雑でわかりにくかったりと、自力で理解するのには限界があります。

そこで活用したいのが、相談会や勉強会といった住宅イベント。プロから直接学び、疑問点や懸念点をその場で解決できるので、最新の正確な情報を得ることができます。

イベント主催者は地元の工務店、大手ハウスメーカー、建築事務所などさまざまで、内容も多岐にわたります。ほとんどが参加費無料なので、お金をかけずに情報を集められる点も魅力的です。

セミナーや勉強会などの座学だけでなく、長期優良住宅を実際に見て回れる見学会などもあるので、なるべく複数のイベントに参加することがおすすめです。

住宅イベントをうまく活用して悔いのない判断を

マイホーム購入で失敗しないためには、いかに下調べをするかが重要です。特に長期優良住宅のように複雑な制度を利用する場合は、自分たちにどれくらいメリットやデメリットがあるか、集めた情報をもとに総合的に判断しなければなりません。

生きた情報や知識を取り入れ、悔いのない決断をするために、住宅イベントをぜひ活用してみましょう。

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