性能と仕様

「長期優良住宅」知っておきたいメリットとデメリット【応用編】

公開日 2019/03/17(日)

更新日 2019/04/23(火)

この記事のポイント

  • メリットは保証と税制優遇、デメリットはコストと手間
  • 将来的な運用も踏まえたうえで判断しよう
  • 建売で購入する場合は施工の質とメンテ義務を要チェック!

メリットは保証と税制優遇、デメリットはコストと手間

長期優良住宅のメリット・デメリットについて

一番のメリットは、長期にわたって安心・安全に暮らせる家だということです。加えて、長期優良住宅は税制が優遇されます。住宅ローン控除などの軽減効果が大きいのが特徴です。
デメリットには、仕様がグレードアップされる分の建築コスト増、完成後の定期メンテナンス義務、そして申請手続きが複雑で時間と費用がかかるという点が挙げられます。

「保証」で資産価値をキープ&「税制優遇」で負担軽減

これまで日本の家屋の資産価値は約20年でゼロに、家そのものの寿命も30年程度と言われてきました。しかし長期優良住宅は国の保証により資産価値が下がりにくく、家屋自体も適切なメンテナンスの継続で100年は保つとされています。
また住宅ローン控除などの税制が一般的な住宅より優遇されるので、うまく活用すれば費用負担を抑えられるでしょう。

建築コストの増加と申請の手間、維持義務がネック

長期優良住宅の認定を受けるには、複雑な手順を踏んで申請し、第三者機関による審査をクリアする必要があります。これには建築費とは別途に費用がかかるほか、審査基準に満たない場合は仕様を変更しなければなりません。
また、住宅の完成後も定期的なメンテナンスが義務付けられているため、税制優遇があっても費用負担が大きくなりがちです。

格言

将来的な運用も踏まえたうえで判断しよう

住宅を取得する際、多くの人は建築費やローンの返済額に目が行きがちですが、長期優良住宅の場合は定期メンテナンス義務があるため、そこに加え「ランニングコスト」にも注目する必要があります。
長く快適な住まいを維持するには、それなりの費用がかかるもの。長期優良住宅を検討する際は、ライフプランと照らし合わせて考えるといいでしょう。

合わせて知っておきたい豆知識

建売で購入する場合は施工の質とメンテ義務を要チェック!

長期優良住宅と建物の施工の品質は無関係!

長期優良住宅の技術的審査は書類上のみで、建築工事の着工後の検査はありません。そのため認定を受けていても、場合によっては欠陥住宅が建ってしまうというリスクがあります。
特にすでに建物ができあがっている建売の長期優良住宅を購入する場合は、自分が設計段階から関わっていない分、施工の質のチェックには十分注意を払いましょう。

住宅取得後のメンテナンスを怠ると罰則も!

長期優良住宅には、「長期優良住宅建築等計画」に則った住宅の維持保全が義務付けられています。これを怠ると長期優良住宅としての認定取り消しや、30万円以下の罰金、税制優遇を受けた金額の返金を迫られるなどの罰則があります。
この義務は注文で建てた場合だけでなく建売購入にも適用されますので、購入時に計画内容をよく確認しましょう。

事前の情報収集が何よりも大事

長期優良住宅は施工項目が多く、申請手続きも複雑です。加えて住宅ローン控除など活用できる制度も複数あり、ほとんどの方は施工会社に相談・委任します。
納得できる会社選びや家づくりに必要なのは、事前の情報収集です。勉強会や相談会に参加したり、家を建てた経験者の話を聞いたりと、なるべく多くの知識や経験を身につけましょう。

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