性能と仕様

断熱について「知ってるつもり」になっていない?【応用編】

公開日 2019/04/23(火)

更新日 2019/04/23(火)

この記事のポイント

  • 等級、工法、遮熱との違いを知っておこう
  • こだわるべきは断熱素材ではなく施工の確かさ!
  • 断熱トラブルの2トップは「寒さ・結露」

等級、工法、遮熱との違いを知っておこう

断熱性能を表す「断熱等性能等級」は等級4が望ましい

国は住宅の断熱性能について、段階的に基準を引き上げてきました。現在では2013年に改定された「断熱等性能等級」に基づき、最高等級の「等級4」が推奨されています。
ただしこれはあくまでも「推奨」なため、必ずしも等級4でなければいけないわけではありません。そのため地域や環境によっては、推奨等級数が異なる場合もあります。

断熱には「充填断熱」と「外張断熱」の二つの工法がある

木造住宅の断熱方法には大きく分けて二つの工法があります。柱など構造材の間に断熱材を充填する「充填断熱」と、構造材の外側を断熱材でくるむ「外張断熱」という工法です。
それぞれに特性があり、どちらの工法にするかは加工性やコスト、使用する断熱材の種類などにもかかわるので、施工会社とよく相談してから決めましょう。

断熱と遮熱は別モノ! まずは断熱を優先すべし

断熱と混同されやすいのが「遮熱」という工法です。断熱が壁の内部を伝わる熱量を小さくする仕組みなのに対し、遮熱は太陽熱を反射するような仕組みになっています。
遮熱は夏場の暑さには効果を発揮しますが、熱を跳ね返す分、冬場の寒さには逆効果となります。沖縄など高温地域以外では、優先すべきは断熱と覚えておきましょう。

格言

こだわるべきは断熱素材ではなく施工の確かさ!

住宅の断熱性能の重要性に注目が集まるのに伴い、断熱材にもさまざまな種類が増えました。しかしどんなに高性能な断熱材でも、扱う施工会社の知識や技量が未熟では本来の効果を発揮できません。
断熱性能を上げるのにもっとも重要なのは、断熱材の質ではなく職人の腕です。信頼できる施工会社を見つけることが一番確かな方法と言えるでしょう。

合わせて知っておきたい豆知識

断熱トラブルの2トップは「寒さ・結露」

よくある「高断熱なはずなのに寒い!」は断熱材の隙間が原因

断熱施工をめぐるトラブルに多いのが、「施工したはずなのに寒い」というものと「暖房を使うと結露が起こる」というものです。このうち寒さに関しては、ほとんどの場合は断熱材の隙間や施工忘れが原因といわれています。
トラブルを避けるためにも、施工会社に任せきりにせず、建築途中の現場を自分で確認するなどの防止策を講じておきましょう。

結露は家の寿命を大幅に縮めるので要注意!

建物の内外の温度差が引き起こす結露も、断熱材の隙間や建物の気密・防湿化が不十分なために起こるトラブルです。
結露は部屋の湿度を上げて不快にするだけでなく、柱や土台を腐敗させるなど、建物自体に大きなダメージを与えます。家の寿命を大幅に縮めることになるので、発生させないためにも精確な断熱施工が必要なのです。

建売住宅にありがちな施工不良を確かめるには

建築過程を確認できる注文住宅に対し、建売住宅はすでに建物ができあがっている場合がほとんどなため、断熱施工のトラブルも数多く見られます。
施工の状態を確認するには、図面上だけでなく天井点検口から屋根裏をのぞいてみるなど、実際に目でチェックする方法が確実です。不安な場合は専門家への点検依頼も検討してみましょう。

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