注文住宅でありがちなトラブル事例と対策方法

2024.07.04

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「マイホームは憧れの注文住宅で建てたい!」と思って検討している方は多いでしょう。
建売住宅と違って注文住宅は一からつくるためわからないことも盛りだくさん。さらに、完成するまでにトラブルが起こることは珍しくありません。

自分のうっかりミスで起こるものから想定外のものまでトラブル事例はさまざまです。どんなトラブルが起こる可能性があるのか、ということを知って対策しておきましょう。

実際に起こり得るトラブルとその対策、トラブルがあった場合の相談先などをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

イメージや図面との相違

一番あってほしくないのが図面と仕上がりの違い。
レアケースですが、施主の合意なしに勝手に変更してしまうことが皆無というわけではありません。
そのようなケースではないにしろ、イメージと違う・図面や計画と違うといったことはよくあるようです。

「言った言わない」で思っていたものと違うものに

実は、軒天(軒先の裏側にある天井)の色を黒にしたと思ったら白くなっていたんです。カラーコーディネーターさんに伝えたはずなのですが、漏れていたようで。
私たちもメモに残さず証拠もなかったので、特に伝えることもせず、諦めてしまいました。

匿名

打ち合わせの途中でデザインを変えたのですが、それが施工担当に伝わっていなかったようです。
店長さんに電話して、なんとか対応してもらいましたが、それでも追加料金がかかりました。

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打ち合わせ進めていくと設計変更をすることはよくあることですが、変更したはずが違う仕上がりになっていることも。
変更した証拠や根拠がないと言った言わないでトラブルになってしまいます。

打ち合わせにはメモを取っておくのがおすすめです。

これがあるかないかで対応が変わる可能性があります。また、希望を諦めてしまうことにならないようにも、双方が合意して決めたことがわかるようにしておきましょう。

なんとなくでお任せにしたらイメージと違う

希望を伝えたはずなのに伝わりきれていないこともあります。

図面だけでは具体的にイメージできないまま進めた結果「イメージと違った」となることは珍しくありません。

また図面だけでの説明がわかりにくいために「プロに任せればいいか」と自分で確認しないで進めたことで、イメージと現実の相違が生まれてしまうことも。

【対策】担当者とのやり取りを密にする

対策

イメージ通りの家にするためには、担当者とのコミュニケーションは密にするのが◎。

口頭でうまく伝えられなければイメージに近い写真や雑誌の切り抜き、またイラストを描いてみるといいでしょう。
その他参考事例を見せてもらったりインスタグラムなどの画像を参考にするなど、目でしっかり確認することで相違が少なくなるはずです。

住宅会社によってはわかりやすいようにCGでシミュレーションしてくれるところもあります。

設計やデザインだけでなく気になったことも我慢せずに話すことが大切です。ちょっとした違和感なども躊躇せずに話しましょう。

【対策】打ち合わせ内容は記録を取っておく

対策

設計図と違う仕上がりになったり、言った・言わないのトラブルをなくしたりするためには証拠となる記録を取ることが必須です。打ち合わせ中の会話などを音声で記録したり図面や書面に残したりしましょう。

注文住宅は設計図の他に仕様書があり、ここに施工方法・メーカー・建材などの情報が記載されています。
これらを見るのは大変ですが、確認することは必須。変更があった場合も必ず確認・変更事項を記録しましょう。

工期が遅れる

一般的に注文住宅は着工〜引き渡しまでの期間は約4カ月。基本的に契約書に基づいてスケジューリングし、それに基づいて進めていきます。

天候によって進捗状況が変わることもありますが、予備日を含めて工程を組むので引き渡し日がずれることはありません。
主な予期せぬトラブルは天災です。天災によって必要な資材が遅れてしまうことがあります。

工期がずれて心配な人は「なぜ遅れているのか」「完成予定はどのくらいずれるのか」など積極的に質問して予定を確認しましょう。

近隣住民とのトラブル

思わぬトラブルが近隣トラブルです。

施工会社の車の出入りによって近隣住民の通行を妨げしまったり、道にはみ出して作業をしてしまったりすると苦情が入ってしまいます。

道にはみ出して作業をする場合、「道路使用許可」の申請が原則必要です。しかし、届出だけでなく近隣住民にあらかじめ伝えておくことも必須です。

また、工事による騒音やホコリなどもトラブルになる一つ。事前に挨拶を済ませておくことはマナーでもあるので、できる限りしておくといいでしょう。

これがあるかないかで対応が変わる可能性があります。また、希望を諦めてしまうことにならないようにも、双方が合意して決めたことがわかるようにしておきましょう。

ご近所の方から仕様を変更してほしい、と言われたことによるトラブルを体験された方もいました。

工事中、お隣さんが換気扇や排水の位置を聞いてきて、勝手に答えてしまったんです。位置が気になったようで、間取りを変えてほしいと言われました。現場監督さんが変えなくてもいいように最後まで説得してくれましたが、話がまとまらなくて、結局プチリフォームをすることに。
費用は割引かれましたが、こちら負担。この件があって、ハウスメーカーへの満足度が下がってしまいました。

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対策

着工する前に近隣住民への挨拶を済ませる

工事の騒音等で近隣住民とトラブルになる可能性を避ける対策として、着工前に挨拶を行っておくことです。

挨拶では自己紹介と完成予定日を伝えてみてください。

着工前の挨拶は施工業者が行う場合もありますが、施主自身で挨拶すると好印象です。

留守の場合は改めて伺いましょう。それでも留守だった場合には、ポストに自己紹介・完成予定日・いつどんな工事があるのかを記した手紙を入れておくのがおすすめです。

施工ミスがあった

残念ながら施工ミスも多くあります。いざ住んでみると気になるところがあるのは注文住宅では珍しくありません。

ドアや床の傷、クロスのズレ・剥がれは非常によく聞きます。
クロスはどうしても剥がれてしまうことがあるものの、単純な施工ミス、雑な作業などが原因のこともあります。

また決められているはずの位置や個数とは違ってしまうこともあります。

ダイニングのブラケットの位置や違ったり、ユニットバスのランドリーパイプのブラケットが希望数よりも多く付いていたりなど承認図と相違することが多々ありましたが、その都度精一杯対応してくれたので満足しています。

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図面と違うことを伝えればちゃんと直してくれます。間違っているものは遠慮せずにしっかり伝えましょう。

引渡し後で時間が空いてしまうと、対応が遅くなることもあるので、見つけたらすぐに連絡して対応してもらいましょう。

【対策】施工中・竣工後ともに施工ミスが無いかしっかりチェック

対策

ほとんどの場合、引渡し前に内覧会を行って一般の人や住宅会社の顧客などに完成した家をお披露目します。もしくは、完成検査として施主が完成した家の事前確認を行います。

その時には以下の点をチェックしましょう。

  1. (1)建物・設備が契約通りに仕上がっているか
  2. (2)内装に不具合がないか
  3. (3)寸法は間違えていないか

引き渡し前に事前にしっかり確認しておきましょう。床・壁・天井やドア、水回りや窓・玄関周辺など隈なく見ることが大切です。

カメラを持参して気になる部分を撮影するのもおすすめです。そしてすぐに住宅会社に連絡します。
引き渡し後よりも引き渡し前に伝えたほうがスムーズに進みます。

また、完成する前に基礎の配筋施工・壁断熱材施工などに現場に見に行くのも◎。その時には差し入れを持っていくと相手が抱く印象も良くなり、良好な関係を築けますよ。

値引きしたら家の質が下がってしまった

注文住宅は建売よりも金額がかかるため、値引きに躍起になる人もいるでしょう。確かに注文住宅でも値引きすることは可能です。

しかし、少しでも安くしたいがために力づくで値引きすると後悔することも。
強引な値引きは結果的に人件費・材料費を削ることとなり、家の品質を下げてしまう可能性があります。
結果、粗悪な家が建ってしまいトラブルに発展します。

追加工事の費用がかかってしまった

追加工事の費用もトラブルの原因のひとつ。

例えば、口頭で追加工事を依頼して内容や金額を確認しないまま任せてしまうと、要求していない工事も含まれて高くなることがあります。
またサービスで行うと言われていた工事も追加される可能性があります。

「依頼したからいいか」と安心せずに、都度見積書をもらうことは絶対不可欠です。
住宅会社とコミュニケーションを密にとりましょう。

その他、予算内で建てられるはずだったのに知らずに費用が上がっていた、という事例もあります。

設備などのオプションが勝手にプラン内に組み込まれていて、減額できないと後から知りました。設計なども向こうからの提案がなく、こちらからの希望にもできないの一点張り。

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この会社が毎回このような形というわけではありません。もしかしたらお互いに確認不足だったのかもしれません。
こういったことがないように、最終支払い金額をしっかり確認し、自分たちの希望以外のものが後から上乗せされるという事態を回避しましょう。

ローンの申請額よりも多く費用がかかった

住宅ローンのトラブルには審査が通らないこともありますが、お金が足りなくなることもあげられます。

全工程が終わる前に住宅ローンを申請をしてしまうと、後からお金が足りなくなることもあります。注意してほしいのが外構工事代金・残土処分費・太陽光発電の接続費用・登記代金などです。

家づくりでは建物・土地以外にもこういった諸経費が多く、また注文住宅は項目が多くなります。必ず内訳・総額ともに確認しましょう。

また、見積もりの漏れ・自己資金が用意できなくなったなどのトラブルもあります。

この金額で問題ないか、見落としている項目がないか、何度も見返してみてください。
住宅会社でもローンの相談に乗ってくれるので、気になる点や不安なことを伝えて解決していきましょう。

その他トラブル事例

多くはないものの、他にもミニークの口コミにトラブル事例があるのでご紹介します。

【住宅会社との契約に関するトラブル】

家は土地を贈与してから建てる予定だったので、話を進めていた他社に即決できないと伝えたら「仮契約をすれば資材が高騰しても価格は上がらないし、仮に解約しても契約金は全額返す」と言われたので仮契約をしました。
しかし、後から確認すると本契約になっていたと判明。契約金も地盤調査等の費用がかかったと言われ、全額は戻ってきませんでした。

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口頭だけの約束はこういったことがあり得る、という事例です。
すぐに契約してほしいというところは、注意してよく確認しましょう。

契約前に確認しておきたいこと

トラブルが絶対に起きないようにするのは難しいものの、できるだけ未然に防ぐことはできます。その一つが契約前の確認です。

担当者がどんな人なのかしっかり見ること、住宅会社の得意分野を知っておくことで、いくつかのトラブルは防げます。

住宅会社の担当者の見極め、相性確認も大事

家づくりの窓口となる担当者は、住宅オーナーにとって重要な存在となります。同じ会社でも担当者によって満足度が大きく異なってしまう可能性は十分にありえます。

住宅会社を決める前に担当者をしっかり見るべきだったという体験談もありました。

営業担当がどういう人なのかをしっかり見るのが本当に大切だと痛感しました。住宅会社を決める時点で人柄をじっくり見れば、私たちのようなトラブルは起こらないのかなと。

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担当者に何を求めたいかも考えおくと、相性の良い担当者を見極めやすくなります。契約前のやり取りにて要チェックです。

住宅会社を選ぶ際には、営業の方のフットワークの良さというか、対応力なども考慮するといいと思います。こちらが何か求めたときにすぐ動いてくれる人であれば、いろいろお願いしやすいですし、安心できると思います。

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契約後に担当者への不満が大きくなったら担当を変えてもらうことも可能です。
途中までうまくいかなかったけれど、担当者を変更してもらったらスムーズに家づくりが進んだといった声もあります。担当者に不安や違和感を感じたときには、住宅会社に伝えて対応してもらいましょう。

住宅会社が得意なこと・できることを確認しておく

住宅会社によって得意なこと、不得意なことがあります。自分の理想とする住宅が、会社の住宅の作り方やある程度決まった型があるなどによって、叶えることが難しい場合があります。

理想の家を建てるには、それが得意な住宅会社に依頼することが重要ポイント。気になった会社ではどんなことができるのか、希望のことができるのか、しっかり契約前に確認しましょう。

特になかなか事例がないものだったり、輸入住宅やデザイン住宅などは要検討です。

契約前にできることの確認をするのは必須だと思います。
私は海外風の家にしたかったのですが、日本の天候や天災を踏まえると全部ができるわけではないし、窓の形にしても特注で別途費用がかかる場合もあるので、事前の確認は重要かと。

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契約後に、他の会社も見ればよかった…まさかこんなことになっているとは…と戸惑ってしまったり後悔が残る人は少なくありません。

想定外だったのは、一条工務店さんの場合、契約しないと具体的な設計に進められないという点でした。もともと私たちには「こうしたい」という希望の設計があったんです。契約前の時点で営業担当さんは可能だと判断されたのですが、いざ契約して設計士の方と話すと、ちょっと難しいと。これには正直戸惑いましたね。でもなるべく希望に沿うように調整してくれたり、細かく説明してくれたりしたので、当初希望していた設計とは異なりますが今の家には満足しています。

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契約は、なるべくギリギリまで待ったほうがいいです。契約後にプラン変更などをすると、余分な費用がかかる場合があるし、意見がとおらないこともあります。そうならないためにも、事前に自分の希望をちゃんと伝えて相談して、納得した上で契約するといいと思います。

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契約前の確認は入念にしたほうがいいです。三菱地所ホームさんの前に他社で仮契約をしたのですが、お断りをしたときに、最初の入金をなかなか返してくれなくて。
そこの住宅会社は私たちが建てたい家よりも、営業さんと設計士さんの建てたい家を勧めてくるように思いました。また、取り入れたかったキッチンの白い框扉について聞くと「良いキッチンが入りますから」と言うだけで見せてもらえず、あのまま進めていたらどうなっただろう…と思います。
本当に仮契約で済むのか、自分のやりたいことができるかなど、必ず確認してほしいと思います。

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解決が難しいトラブルの相談先

どうしても自分たちだけでトラブルを解決できない時には、第三者機関を利用してみてください。

相談先としておすすめなのが、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」。新築の施工ミスや欠陥、金銭トラブルなど幅広い相談に乗ってくれます。

【相談事例】

  • ・基礎にいっぱいひびが入っている
  • ・外壁材が落下
  • ・引き渡し遅延で仮住まいの家賃が増えた
  • ・引き渡された家の不具合が未補習なのに請求された
  • ・施工業者が倒産。今後修理する時にはどうすれば? など

新築はもちろん、リフォームで起こったトラブルでも相談できます。

【住まいるダイヤル連絡先】

URLhttps://www.chord.or.jp/index.html
電話番号0570-016-100(ナビダイヤル)
03-3556-5147
ナビダイヤルは、固定電話3分9.35円(税込)、
携帯電話3分99円(税込)
全国どこからでも通話可能。
受付時間電話受付 10:00〜17:00
(土、日、祝休日、年末年始を除く)

まとめ

注文住宅は費用も時間も多大にかかり、決めることややることも多いためトラブルが起こりやすいのが事実です。

一生に一度のマイホームを嫌な気持ちで建てることにならないようにしたいものですよね。

絶対に起こらないようにすることも難しいですが、こちらの行動によって回避できることもあります。注意点や事例をおさえて、住宅会社選びや担当者とのやり取りに活かしてみてください。

これから注文住宅を建てる方、まだ会社が決まっていない方はまずは会社を知ることから。気になる会社はミニークで口コミをチェック。