本ページはプロモーションが含まれています。

シニア世代になり、今後の暮らしを見据えて住まいを見直す方も多いのではないでしょうか。
家族構成の変化や身体の負担などを考えると、快適で安心できる住まいは誰しもが必要だと感じるはずです。特に、2階建てに住み続けるか、平屋に住み替えるかは多くの方が悩むポイントといえるでしょう。
実際に、2階建ての家にはプライバシーの確保や土地の有効活用といったメリットがある一方で、階段の上り下りやメンテナンスの負担といった課題もあることは事実です。
本記事では、シニアの家づくりにおける2階建てのポイントやメリット・デメリット、注意点をご紹介します。快適で安心な住まいを実現するために、ぜひ参考にしてみてください。
シニアの家づくりにおける2階建てと平屋の違いとは?
シニア世代が家を建てる際、2階建てと平屋のどちらを選ぶかは重要なポイントです。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、ライフスタイルや将来の暮らしやすさなどを考慮して選ぶ必要があります。
2階建てと平屋のメリット・デメリットは、次のとおり。
2階建て | 平屋 | |
メリット | ・プライバシーを確保しやすい・趣味部屋やゲストルームを作れる・土地の有効活用ができる など | ・階段がなく移動が楽・バリアフリー設計がしやすい・掃除やメンテナンスが楽 など |
デメリット | ・階段の上り下りが負担になる・メンテナンスや掃除が大変・バリアフリー化が難しい など | ・広い敷地が必要になる・プライバシーの確保が難しい・建築費用が高い場合がある など |
上記をふまえると、それぞれに向いている人は、以下です。
向いている人 | |
2階建て | ・家族が多く、生活空間を分けたい・都市部や狭い土地に家を建てる予定・趣味の部屋や来客用スペースがほしい など |
平屋 | ・階段の上り下りをなくしたい・バリアフリーな住まいを重視したい・掃除やメンテナンスの負担を減らしたい など |
それぞれの特性を理解し、自分に合った住まいを選ぶことが大切です。
シニアの家づくりで考えるべき5つのポイント
シニア世代が家を建てる際には、将来の生活を見据えて、快適で安心できる住まいを設計することが大切です。
ここでは、シニアの家づくりで考えるべき5つのポイントを紹介します。
生活動線をシンプルにする間取りにする
年齢を重ねると移動が負担になる可能性があるため、生活動線を短くし、移動が楽な間取りを意識することが大切です。
具体的なポイントは、次のとおり。
- リビング、寝室、トイレ、浴室を近くに配置する
- 必要な場所に手すりを設置し、つまずきや転倒を防ぐ
- 回遊動線(行き止まりのない動線)を取り入れ、スムーズに移動できる など
動線がスムーズな間取りにすることで、毎日の生活が快適で将来的にも安心して暮らせる住まいになるでしょう。
安全な住まいづくりのためのバリアフリー設計にする
シニア世代の住まいでは、転倒やケガのリスクを減らすためにバリアフリー設計を取り入れることが重要な要素の一つです。
具体的なポイントは、次のとおり。
- 玄関、浴室、廊下などの段差をなくす
- 滑りにくい床材(フローリングよりもクッション性のある素材)を選ぶ
- 廊下や階段に手すりを設置し、安全性を高める
- 車椅子でも通れる広い廊下やドア幅を確保し、将来の介護にも対応できる など
バリアフリー設計を意識することで、安心して暮らせるだけでなく、長く住み続けることができる家になるでしょう。
省エネと快適性を両立する設備を導入する
光熱費の負担を抑えながら、夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいを実現するために、省エネ設備を導入することも大切です。
具体的なポイントは、次のとおり。
- 断熱性の高い窓やドアを採用し、冷暖房の効率を向上させる
- 床暖房やエアコンの効率的な配置で、寒暖差による負担を軽減する
- 太陽光発電や蓄電池を導入し、光熱費を抑える
- 人感センサー付き照明を取り入れ、夜間の移動を安全にする など
省エネ設備を取り入れることで、快適かつ経済的な負担も減らせるでしょう。
適切な収納スペースで暮らしを快適にする
少ない収納では物があふれ生活動線が狭くなり、転倒のリスクが出てくる可能性もあるでしょう。そのため、適切な収納スペースを確保することで、安全で快適な暮らしを実現することが求められます。
具体的なポイントは、次のとおり。
- よく使うものは、取り出しやすい位置に収納する
- ウォークインクローゼットやパントリーを設置し、収納スペースを確保する
- 開閉が楽な引き戸タイプの収納を採用し、負担を減らす など
適切な収納にすることで家の中がスッキリし、ストレスのない生活を送れるでしょう。
心地よい自然光と風通しを取り入れる設計にする
明るく風通しの良い家は、健康的で快適な生活につながります。採光や風通しを意識した設計を取り入れることで、住まいの居心地が大きく改善されるでしょう。
具体的なポイントは、次のとおり。
- 大きな窓を設けて自然光を取り入れる
- 風の通り道を考えた窓の配置で室内の空気を新鮮に保つ
- 室内干しスペースを確保し天候に左右されずに洗濯できる など
自然光や風通しを活かした設計にすることで、快適で健康的な暮らしを実現できます。
まずは、自分に合った間取りの把握から始めることで、将来的に快適なシニアの家づくりにつなげていきましょう。
60歳からの家づくりにおける2階建てのメリット3選
シニア世代の家づくりでは、平屋が選ばれることが多い一方で、2階建てには独自のメリットがあります。
ここからは、具体的なメリットを3つ解説します。
2階建ての設計でプライバシーを確保しやすい
2階建ては生活空間を上下に分けられるため、プライバシーを確保しやすい構造になっています。
具体例は、こちら。
- 寝室を2階に配置することで、リビングや玄関からの視線を遮れる
- 来客スペースとプライベート空間を分離し、気兼ねなく過ごせる
- 道路に面する窓の配置を調整し、外からの視線を避ける など
プライバシーを重視する場合は2階建ての方が自由度が高く、ストレスの少ない住まいを実現できるでしょう。
2階をプライベートスペースや趣味の部屋として活用できる
2階をプライベートな空間として活用することで、趣味の時間を楽しんだり、静かに過ごせたりする環境を作れます。
具体例は、こちら。
- 書斎などの趣味部屋を確保できる
- 孫や子どもが遊びに来たときの宿泊スペースとして活用できる
- 仕事や勉強に集中できる静かな空間を確保しやすい など
2階部分を活かすことで、自分の時間を充実させるスペースも作れるでしょう。
土地の有効活用で、広い庭や駐車スペースを確保できる
2階建てにすることで1階の建築面積を抑え、敷地をより有効に活用できます。
具体例は、こちら。
- 庭を広く確保し、ガーデニングや家庭菜園を楽しむ
- 駐車スペースを広くとり、来客時の駐車などに対応できる
- ウッドデッキやテラスを設置し、屋外空間を充実させる など
2階建ての場合は、都市部や狭い土地でも敷地を有効に活用することで、快適な住まいを実現できます。
ウッドデッキはLDK、寝室、洗面脱衣室の3つと隣接し、空間を繋ぐ役割を持ちます。また「ユーティリティスペース」の導入によって、洗濯動線を集約。洗濯物が乾いた後は、収納もスムーズ。家事の負担軽減につながりました。
60歳からの家づくりにおける2階建てのデメリット3選
2階建てにはメリットがある一方で、シニア世代にとってのデメリットになる要素もあります。
階段の上り下りが身体的負担になる可能性がある
年齢を重ねると階段の上り下りが徐々に負担となり、転倒のリスクも高まります。
具体例は、こちら。
- 足腰に負担がかかるため、移動が大変になる
- 転倒リスクが高まり、ケガの原因になることも
- 将来的に階段昇降機やリフォームが必要になる可能性がある など
年齢とともに階段の昇降が苦痛になることを考慮し、1階で生活が完結する間取りにするなどの工夫が必要です。
メンテナンスや掃除の手間が増える
2階建ては平屋と比べて、掃除や家の維持管理が大変になることがあります。
具体例は、こちら。
- 掃除の範囲が広くなり、負担が増える
- 2階の外壁や屋根のメンテナンスが難しく、コストもかかる
- エアコンの設置や換気の管理が複雑になる など
定期的なメンテナンスや掃除の負担を考慮し、設備や間取りを工夫することが重要です。
バリアフリー設計が難しくなる
2階建ては将来的なバリアフリー化が難しいため、老後の住みやすさを考えると不安が残る可能性もあるでしょう。
具体例は、こちら。
- 1階と2階を行き来する構造が、バリアフリー化を妨げる
- 車椅子や歩行器を使う場合、2階に行くのが困難になる
- 将来的に1階部分だけで生活できるような設計が求められる など
最初から1階部分で生活が完結できる間取りにする、あるいは将来リフォームがしやすい設計にすることで、住みやすさを確保できるでしょう。
2階建てのシニアの家づくりで失敗しないための注意点
シニア世代が2階建ての家を建てる場合、将来的な暮らしやすさを考慮して設計することが大切です。
ここでは、2階建ての家づくりで失敗しないための3つの注意点を解説します。
階段の安全性を確保する設計を取り入れる
2階建ての家では、階段の上り下りが避けられません。そのため、安全性を高める工夫を取り入れることで転倒リスクを減らし、安心して暮らせる環境を整えましょう。
- 階段の幅を広めに設計し、ゆったりと上り下りできるようにする
- 手すりを両側に設置し、安定した移動をサポートする
- 踏み面を広くし、滑りにくい素材を採用する
- 階段に照明を設置し、夜間の移動時に安全性を確保する など
上記の対策を講じることで、将来的にも安心して階段を利用できるでしょう。
1階に生活の中心を置く間取りを優先する
2階建てを建てても、年齢を重ねると2階に上がるのが負担になることもあるでしょう。そのため、1階で生活が完結する間取りを意識すると、将来的な住みやすさが向上します。
- リビング、寝室、浴室、トイレを1階に配置し、基本的な生活が1階で完結するようにする
- キッチン、洗濯スペースの動線を短くすることで、家事の負担を軽減する
- 2階は必要最低限の用途にする など
上記のように設計することで、万が一足腰が弱くなった場合でも、1階だけで快適に生活できる環境を確保できるでしょう。
将来的なリフォームや住み替えも視野に入れる
2階建てを建てた後に、住まいに対するニーズが変わることがあります。将来的なリフォームや住み替えを考えておくことで、後悔のない家づくりにつながるでしょう。
- 1階部分の間取りを変更しやすい設計にしておく
- エレベーターや昇降機を設置できるスペースを確保しておく
- 売却しやすい設計や立地を選び、将来的な住み替えに備える など
無理に2階を活用し続けるのではなく、ライフスタイルの変化に応じて柔軟に対応できる家づくりを心がけましょう。
家づくりの疑問が出てきた際は、スーモカウンターの無料相談も活用してみてくださいね。
▽無料相談・家づくりのための予算作成ならスーモカウンターへ!

60歳からの家づくりに関するよくあるQA
ここからは、60歳からの家づくりに関するよくあるQAにお答えいたします。
60歳からの家づくりは遅すぎますか?
60歳からの家づくりは、決して遅すぎることはありません。
60代はまだ体力があり、将来の生活を考えながら家づくりを進められる時期です。また、現在の住まいに不便を感じている場合は、家を建て替えることで快適な暮らしを実現できるでしょう。
- 今後のライフプランを考えた上で、適切な間取りを設計する
- 住宅ローンを利用する場合は、しっかりとした返済計画を立てる
- リフォームも選択肢に入れ、必要な部分だけ改善することも検討する など
老後を快適に暮らすための準備として、今のタイミングで上記のような家づくりを考えることには十分な意味があるといえるでしょう。
シニア世代に適した間取りのポイントは?
シニア世代に適した間取りのポイントは「バリアフリー、シンプルな導線、コンパクトな暮らし」がポイントです。
具体的には、以下のような将来の生活を見据えた設計を行いましょう。
- 段差をなくし、バリアフリー設計にする
- 生活動線を短くし、無駄な移動を減らす
- 1階で生活が完結できる間取りを優先する など
上記のような工夫を取り入れることで、年齢を重ねても快適に暮らせる住まいを実現できるでしょう。
2階建てと平屋ではどちらがシニア世代に向いていますか?
両者に向いている人の事例として、以下が挙げられるでしょう。
平屋が向いている人は、こちら。
- 家族が多く、生活空間を分けたい
- 都市部や狭い土地に家を建てる予定
- 趣味の部屋や来客用スペースがほしい など
平屋が向いている人は、こちら。
- 階段の上り下りをなくしたい
- バリアフリーな住まいを重視したい
- 掃除やメンテナンスの負担を減らしたい など
2階建てを選ぶ場合は、1階で生活が完結する設計を取り入れることで、将来的な負担を軽減できるでしょう。
シニア世代におすすめの平屋の間取り事例やポイントを詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
家づくりにおける費用の目安は?
家の大きさや仕様によって大きく異なりますが、一般的な目安としては以下のとおりです。
建築タイプ | 費用の目安 |
平屋(30坪) | 約2,000万~3,500万円 |
2階建て(30~40坪) | 約2,500万~4,500万円 |
リフォーム(バリアフリー化) | 約300万~1,000万円 |
上記は、あくまでも参考値としてお考えください。
実際に家づくりにかかる費用を抑える方法は、以下などが挙げられます。
- 相見積もりをして、業者に価格競争をさせる
- 補助金や助成金を活用する(バリアフリー改修補助金など)
- 無駄な設備を省き、シンプルな設計にする など
もし、費用面が不安な場合は、新築ではなくリフォームを検討するのも一つの選択肢といえるでしょう。
老後に備えた家づくりで特に注意することは何ですか?
特に注意すべきことは「将来の変化に対応できる家」にすることです。
60代ではまだ元気でも、10〜20年後には体の変化が出てくる可能性もあるでしょう。そのため、将来を見据えた設計が重要になります。
具体的に注意すべきポイントは、次のとおり。
- バリアフリー設計にする
- 1階で生活が完結する間取りにする(2階は趣味や収納などに活用)
- メンテナンスしやすい素材や設備を選ぶ(掃除が楽な床材や長持ちする外壁など)
- 将来的にリフォームしやすい設計にする など
上記のような対策を考えることで、長く安心して暮らせる家を実現できるでしょう。
快適なシニアの家づくりに向け、間取りの見積もりから始めよう
本記事では、「2階建てのシニアの家づくり」をテーマに、メリット・デメリット、快適に暮らすためのポイント、失敗しないための注意点などをご紹介いたしました。
シニア世代の皆さまは、これまで仕事や家庭を支えながら忙しく過ごされてきた方が多いと思います。そんな皆さまだからこそ、これからの住まいは「自分たちが主役」となる快適で安心できるものにしてほしいと願っております。
本記事が、「自分らしい老後の暮らし」を実現するためのヒントになれば幸いです。これからの時間を心地よい住まいで穏やかに楽しめるよう、理想の家づくりを進めていきましょう。