高気密高断熱の家とは?住む際のメリット・デメリットや注意点を説明

2023.06.27

本ページはプロモーションが含まれています。

高気密高断熱の住宅は、さまざまなメリットにより、非常に快適な生活空間を提供できます。
実際に住むとなったら、デメリットと注意すべきポイントもしっかりと把握しておくことが重要となります。高気密高断熱の住宅を建設する際には、その全体像を冷静に、適切な計画と準備を行うことが必要です。
住宅を高断熱・高気密にするかどうかを決めるために、本記事で具体的で正確な情報を知っておきましょう。

高気密高断熱の家とは

高気密・高断熱住宅とは以下のような家を指します。

高気密 外部と家のすき間が少なく、気密性が高いこと。
高断熱家の壁に外気からの影響を受けにくい建材などを入れて、家の中の温度が外気に左右されないようにすること。熱が逃げるのが遅くなる。

高気密・高断熱住宅は、空間の隙間が最小限に抑えられ、高い気密性を有しているため、全体がしっかりと密封・保温された環境を作り出します。その結果、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費が低減され、光熱費の節約につながるとされています。

高気密高断熱の数値の見方

「高気密高断熱」というフレーズは多数の住宅メーカーで頻繁に使われていますが、その基準となる具体的な数値は存在せず、各社がそれぞれ独自の基準を設けています。
気密性は「C値」、断熱性は「Ua値」という値を用いて示されます。
これらの値には、通常、参考となる数値が設定されていますが、基本的には値が低いほど、それぞれの性能が高いと考えられます。
住宅メーカーで、もしこの値を公表している場合は、チェックしてみましょう。

高気密高断熱のメリット

ここでは、外部の気温変動に強い高断熱・高気密の住宅によって得られるメリットについて解説いたします。

光熱費を節約できる

高気密・高断熱住宅は冷暖房費の削減が可能です。
室内と屋外の気温差を維持するだけでなく、室内の空気が外に逃げにくく、また外の空気が部屋に侵入しにくいため、冷暖房の効率が向上します。そのため、結果的に光熱費の節減につながります。
光熱費が抑えられるということは、二酸化炭素の削減にもなるので、高気密高断熱住宅は環境にも優しいのです。

ヒートショックの危険性の減少

家全体が暖かい状態に保たれることで、ヒートショックのリスク軽減に繋がると考えられます。
ヒートショックとは、体温の急激な変化によって起こる体へのダメージのことです。
人間は気温差が激しい場所を行き来すると血圧が急激に変動し、血圧の急激な変動は心臓に負担をかけるため、脳卒中や心筋梗塞につながります。
特に冬季には、暖かい浴室と冷たい脱衣室の間を移動することにより、ヒートショックを発生させる事例が頻繁に見られます。
高断熱・高気密の家は、室内温度の変化が少ないため、ヒートショックが起こりにくい家といえます。

365日快適に過ごせる

高気密・高断熱の住宅は、外部の高温や低温などの気象条件からの影響を極力抑えます。
これにより、冷暖房の効果が最大化され、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが可能です。
これらの特性により、季節に関係なく一年中快適に生活できることが、この高気密高断熱住宅の最大の魅力とされています。

家が長持ちする

高気密高断熱の住宅では、湿度が一定に保たれることで結露が発生しにくくなるため、家が長持ちしやすいといったメリットがあります。
内部結露を放置してしまうと、カビとダニの繁殖につながり、シックハウス症候群、アレルギー反応、アトピー性皮膚炎などの健康被害のリスクも高まります。
しかし、断熱性や気密性が高く、十分な換気ができている住宅であれば、結露やカビの発生を防ぐことが可能です。

洗濯物が乾きやすい

高気密・高断熱の住宅は、外部からの不要な湿気の侵入を効果的に防ぐため、洗濯物がよく乾きます。
さらに、一酸化炭素を発生する石油ストーブが使用できない高気密・高断熱住宅では、エアコンや全館空調を利用することになります。
その結果、室内の空気が乾燥します。 梅雨や花粉が飛散する季節など、洗濯物を室内で干す必要があるときは、早く乾くことは大きなメリットになります。

高気密高断熱のデメリット

メリットの多い高断熱・高気密の家ですが、以下のようなデメリットも存在します。

建築費用が高くなる

高気密高断熱の住宅は、正しい断熱材の選択と使用、丁寧な設計、そしてそれらを反映した工事工程が通常に比べて多く必要となります。
その結果、一般的な住宅よりも割高になる可能性があります。
ハウスメーカーにより異なりますが、坪単価約3万~5万円の施工費用がかかると言われています。
建築費用は高くなるものの、長期的な視点で考えると光熱費を安くおさえることが可能なため、初期投資するにふさわしい住宅と言えるでしょう。

空気が乾燥しやすい

メリットでもあげましたが、高気密高断熱の住宅では空気が乾燥する傾向にあります。
この対策として、洗濯物を部屋干しをしたり、加湿器を置いて対策することで乾燥を和らげることが可能です。
冬場は、加湿器などを活用して湿度を40~60%の間で保つのがおすすめです。
湿度が低すぎるとインフルエンザにかかりやすくなり、高すぎるとカビやダニが発生する恐れがあります。

石油ストーブが使えない可能性も

高気密・高断熱の住宅では、燃焼を必要とする暖房器具の使用は避けた方が良いとされています。
石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼で一酸化炭素や水蒸気を発生させます。そのため、これらの器具を使用する際には、窓を定期的に開けて室内の空気を新鮮なものに交換する必要があります。
窓を開けて換気をすることでせっかく暖まった室内の空気を外に逃がすことになり、高断熱・高気密の住宅の主要な利点、つまり効率的な熱管理を損なう可能性があるため、石油ストーブの使用は避けられるべきとされています。
まったく使えないというわけではありませんが、健康被害をもたらさないためにも、換気を意識的に行うか、なるべく他の暖房器具を使用するのがよいでしょう。

高気密高断熱の家で注意するポイント

最後に高気密高断熱の住宅を建てる際に注意すべき2つのポイントを解説します。

会社選びを重視

高気密高断熱の性能は、施工会社の技術的なスキルや経験の深さによって、大きく左右されます。
例えば、充填断熱を採用した場合、壁内にわずかな隙間が生じるだけで内部結露が発生しやすくなり、これが長期的には建物の劣化を招く可能性があります。
信頼できる会社を選ぶためには、ZEH(ゼッチ)に対応しているハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、「高断熱に優れ、高効率な設備を導入して、再生可能エネルギーの利用で年間の消費量をゼロになることを目指した住宅」を指します。

▼様々な種類の住宅のカタログ請求ならLIFULL HOME’Sがおすすめ!

<LIFULL HOME’Sのポイント>
●ローコスト住宅メーカーのみを検索できる!
●1,000万円台、2,000万円台など希望の価格帯から探せる!
●すべて無料!希望地域のカタログを一括で取り寄せられる!

換気システムの設置が必要

高気密高断熱の住宅は、外からの空気や湿度を室内に入れない特性がありますが、その一方で、室内の空気が滞留しやすくなる傾向があります。このため、建設時に使用された材料の化学成分やハウスダストなどが室内に長期間留まる可能性があり、シックハウス症候群という健康問題を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
これを防ぐためには、換気システムの設置や窓を頻繁に開けて空気を循環させるなど、積極的な換気が重要です。実際、2003年以降は、24時間換気システムの導入が義務づけられているほどです。

【関連記事】

「土地探し」の段階からしっかりと選ぶのも重要なポイント

「土地を探しているけど、どこに相談すればいいかわからない」、「ネットで土地情報を調べてみたけど、なかなか良い土地が見つからない」という方には、「タウンライフ家づくり 土地探し特集」がおすすめです。

タウンライフ家づくりは、希望の間取り、予算条件に合わせて指定地域の土地を探してもらえるサービスです。地盤の硬さ、立地や周囲環境、水はけの良さ、日当たりなどに関しても相談できるので、より理想に近い土地が見つかります。

さらに、ネットに載っていない未公開の土地も紹介してもらえるのもメリット。土地と併せて間取りや見積も提案してもらえるので、より具体的なプランがイメージできますよ。

資料請求は、大きく分けて以下の3ステップ。所要時間は10分ほど、スマホのみで完了できます!

①希望する地域を選択
②家族構成や希望の間取りを選択
③家に関する要望を記入

③の要望に関しては、後から「イメージと違った…」ということを防ぐためにも、なるべく詳しく記入しましょう。

まとめ

高気密高断熱の家は、屋外の気温変動に影響されにくく、一年を通して室温を一定に保つことができるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが可能です。
しかし、建築工程の手順が適切でないと、内部で結露が生じるなどの問題が起きる可能性があります。
そのため、安全かつ快適な住まいを実現するためには、信頼できる施工会社の選び方がとても重要です。
様々な施工会社をしっかりと見比べて、自分に合った高気密高断熱の住宅を建てましょう。

【関連記事】