狭小住宅とは?建てる前に知っておきたいメリットやデメリットを解説

狭小住宅 2025.01.07

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住宅を購入するとき、狭小住宅という選択肢を考慮した人も少なくないでしょう。特に、都心部で仕事をしている人や、利便性が良く賑やかな場所に住みたい、という方にとってはぴったりな選択でしょう。

とはいえ、その名前のとおり小さな家のことから、気になるものの選択肢に入れようかどうか悩んでいる人も多いはず。狭小住宅と聞いて、「狭い」という言葉はネガティブな印象を受けますが、狭小住宅ならではのメリットもたくさんあります。

本記事では、狭小住宅のメリット・デメリット、狭小住宅を建てる際に注意したいポイントについてご紹介します。狭小住宅に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

狭小住宅とはどんな家?

狭小住宅は一般的に、50㎡以下(15〜20坪以下)の土地に建てられた住宅を指します。
ただし土地の大きさを指す法的な定義はないため、狭小住宅と聞いて想像する大きさは、個人やハウスメーカーの感覚による部分も大きいでしょう。

狭小住宅が見られるのは土地価格が高い都心部が多いですが、都市部以外の変形地や狭い土地にも建てられています。
これは日本の土地事情が由来しています。日本で住むことができる土地はなんと国土の30%以下。そのため、住宅にあまり適さない土地にも家を建てることは珍しくありません。しかし、これらの土地は安く販売されているので都心部に住みたい人や、費用を抑えて家を建てたい人に人気を集めています。

狭小住宅の価格はどれくらい?

実際に狭小住宅を建てるのにどれくらいの費用がかかるのか気になる人も多いでしょう。アンケートで「15坪以下の狭小住宅を建てるのにかかった費用」について聞いてみると、下記の回答になりました。

最も多かったのは「1,000万円〜1,499万円」。次いで多かったのは「1,500万円〜1,999万円」、そして「2,000万円〜2,499万円」と続きます。なかには1,000万未満に収まった人もいました。その一方で「3,000万円以上」という人も。

この結果から、狭小住宅はローコストで建てられることがわかりますが、デザインや設備にこだわったり地下室をつくったりすると高くなると考えられるでしょう。狭小住宅は何をこだわるかによって価格も変動することがわかったアンケートでした。

狭小住宅のメリット

予算や希望の場所に応じて仕方なく狭小住宅になってしまう、ということもあるかもしれませんが、狭小住宅ならではのメリットもあります。

土地代を抑えられる

狭小住宅は、家を建てる際の土地が小さくて済むため、土地にかかるコストが抑えることができます。

都心部や駅近、都心へアクセスしやすい土地は利便性が良く、総じて価格が高い傾向にあります。こうした立地が良い場所で広い土地を購入すると、その土地代だけで莫大な費用が必要です。

土地に多く金額をかけてしまうと、建築に充てられる費用は限られてしまいます。価格を抑えてマイホームを建てる際に、土地代をかけることなく、便利な立地に住むための有力な選択肢が狭小住宅といえるでしょう。

税金や生活費のコストカットが可能

住宅を建てると「固定資産税」や「都市計画税」がかかります。これらは自治体によって異なることに加えて、さらに一般住宅用地と小規模住宅用地で課税方法が変わります。狭小住宅は後者に該当するので、一般的な注文住宅よりも税金を抑えられるのです。

また狭小住宅でよく見られる、中2階などのスキップフロアは床面積に計上されないため、固定資産税の対象になりません。スキップフロアを上手に活用することで、広い空間を確保しつつ税金を抑えることも可能です。

建築費用だけでなく、ランニングコストも抑えられます。小さな住宅なので光熱費も抑えられますし、修繕時にかかる費用も少なくなります。生活費、先々のメンテナンス費も抑えたい人にはピッタリと言えるでしょう。

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家事の時短が可能に

限られた広さだからこそ、効率の良い家事動線の間取りにすることができます。また、日々のお掃除もラクになるのがメリット。大きな家は部屋数が多かったり一部屋が広かったりして掃除するのが大変ですが、狭小住宅なら部屋数が少ないので掃除時間を減らせます。また、目が届きやすいのですぐに片付けられて美観を保てたり、不具合のある箇所を見つけやすかったりするので修繕の遅延リスクが低くなると言えます。

デザイン性の高い内装が魅力

狭小住宅は、狭い土地を最大限に活用する必要があるので、工夫が求められます。
一般的な住宅には無い、独特の空間デザインを取り入れているため、他とはちょっと違って見えます。

また、土地の価格を考えることで、それ以外の部分に予算を回すことも可能になります。
例えば、「キッチンに投資したい」「インテリアにこだわりたい」「収納空間を増やしたい」など、特定の箇所へのこだわりを実現しやすくなります。

狭小なスペースに様々な機能を盛り込むことで、要望に基づいた個性的な空間を創造することができます。

狭小住宅のデメリット

メリットがあればもちろんデメリットもあります。狭小住宅のデメリットとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。デメリットは次のとおりです。

場合によっては建築費が高くなるケースも

先ほどのメリットでも挙げた通り、一般的に狭小住宅はローコストで建てれることが魅力的ですが、場合によっては建設費が高くなってしまうケースもあります。

例えば、周りに住宅が立ち並んで道路の道幅が狭い場合、重機を入れられなかったり足場が組みにくかったりする分、人力で頼ることが多く手間がかかり、人件費が多くかかってしまいます。特に地下室を設ける場合、これが当てはまります。

また狭小住宅は3階建てなどの縦に長いタイプが多く、地震などの災害に対する耐久性が懸念点です。
耐震強度や耐久性を高めようと思えば、それだけ建築費用が高くつきます。

隣接する住宅との距離が近い

狭小住宅を建てる土地は、密集地で隣の住宅同士が近いことが多いです。そのため、音響問題や隣の家の窓の位置には注意が必要です。また、採光・風通しが良くないこともあります。

音に関しては、隣の家から漏れる音を遮断することと、自分の家の音を遮断する両方を考えなければなりません。

窓の位置を要注意しないと隣から丸見え…ということも起こりかねません。

こういった点を踏まえ間取りを決めていくことが大切です。

階段での移動が増える

狭小住宅は土地の有効活用から3階建てになるケースが多いため、日常の移動は主に階段を使用することになります。

ベランダと洗濯置き場の階数が違う場合などは、家事での移動に負担がかかってしまうでしょう。さらに、狭小住宅では1階部分の日当たりが良くないため、リビングルームを2階に設けることが一般的です。そのため、外出や宅配物の受け取る際などに1階に降りなくてはなりません。

そのため、生活動線を考慮した間取り設計が重要となります。動線は家事効率とプライバシーを考えましょう。

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狭小地に住宅を建てる際の注意点

狭小住宅を建てる際、ハウスメーカー選び以外にどういった点に注意したら良いでしょうか。
ここでは、狭小住宅を建てるときの注意点を3つにまとめて紹介します。

耐震性と耐火を重視する

狭小住宅は縦に長い構造になるため、耐震性の弱さが懸念点です。また間口が狭くなりやすく、万が一火事になった際に逃げ遅れてしまう危険性があります。

デザイン性や間取りの自由度も大切ですが、耐震性と耐火性も妥協したくないところです。

ハウスメーカーの検討時は、耐震性や耐火性といった住宅の強度を信用できるところを選ぶようにしましょう。

狭小地に合う間取りを考える

狭小地という特殊な土地に家を建てる場合、狭小住宅に合う間取りが重要になります。
例えば窓の位置ひとつ取っても、狭小住宅では以下のような後悔が生まれがちです。

  • ・隣家と近いため、窓の位置によっては隣から丸見えになってしまう
  • ・隣家の窓の位置に近いため、防音できず音が筒抜けになってしまう
  • ・せっかく窓をつけたが、採光性が悪い場所のため光が入ってこない

ほかにも収納や駐車スペースをどこに確保するか、階段はどういった形状にするかなど、狭小住宅ならではの悩みが存在します。
こういった問題を解消するためにも、狭小住宅の施工実績が豊富でノウハウを知っているハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。

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ローコストだけで選ばない

狭小住宅は一般的な住宅よりも建築コストがかかるため、ついついローコストに惹かれがちです。
しかし「なぜローコストなのか」という点を見逃してしまうと、安さばかり目立つ欠陥住宅ができる恐れがあります。

今回紹介したハウスメーカーのように、中間マージンのカットなどの企業努力によってローコストを可能にしているところもあります。「なぜコストを抑えられているのか」という根拠をしっかり説明できるハウスメーカーが安心です。

地震大国の日本では、大きな地震が起こった際に住宅街で大火事が発生するケースも少なくありません。丈夫な構法や品質をきちんと担保できるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

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「ネットで狭小住宅メーカーの情報を調べたけど、実際どこで問い合わせたらいいかわからない…」という人には、LIFULL HOME’Sのカタログ一括請求サービスがおすすめです。

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どこの住宅会社で狭小住宅を建てればいいか悩んでいる人はこちらの記事もチェック

まとめ

今回は狭小住宅のメリット・デメリットや実際にかかった費用、そして後悔しないために工夫したいポイントをご紹介しました。

難しそうに思える狭小住宅も細分化して考えて、一つずつカバーすれば後悔しない家になりますよ。これから建てる人は今回ご紹介したことを参考にしてみてくださいね。