平屋のメリット・デメリットまとめ!二階建てと税金の比較も解説

平屋 2024.11.05

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注文住宅を建てようとしている人のなかには平屋を考えている人もいるのではないでしょうか。近年人気を集めている平屋ですが、平屋は贅沢と言われています。 一般的な二階建てと比べると何が違い、どういった部分が贅沢なのでしょうか。そこで今回の記事では平屋のメリット・デメリットや平屋にかかる税金などをご紹介します。

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平屋の特徴とは?

平屋とは一階建ての家のことで、一階に全てが集約されています。天井を高くし開放的な空間を叶えやすく、広々としたLDKが欲しい人にもおすすめです。

平屋は日本の昔ながらの家のイメージですが、最近ではデザイン性が高く、人気を集めています。また、全てを一階に収めるため二階建てよりも広さを確保する必要があるため、土地も広くなり費用がかかります。そのため、平屋は贅沢というイメージもあります。

平屋のメリット

ここでは平屋のメリットを5つご紹介します。これを見れば平屋がなぜ人気なのかがよくわかると思います。それぞれ理由を解説していきます。

地震や台風に強い

地震大国である日本では耐震性が求められますが、平屋は地震に強いと言われています。その理由は建物への負担の少なさです。

平屋は高さがないので地震による揺れが少なく、地震が発生したとき家の上部の重さが2階以上の住宅と比べるとかからず、倒壊のリスクも少ないのが特徴です。

シンプルな長方形や正方形の間取りが多く、構造の観点から考えても耐震構造が安定していると言われています。

台風に強いこともメリットです。建物の高さが低く、重量が屋根だけである平屋は軽量です。そのため、下からの風力に対する抵抗が少ないのです。

このような理由から平屋は地震・台風に強い家として支持されています。

火災が起きた場合に2階に閉じ込められて出られなくなる、といった危険がなく避難しやすい点もメリットと言えます。

平屋にしたかった理由は地震などの災害に備えて丈夫で安全な家にしたかったのと、老後にも住みやすいように平面での動線を考えていたからで、そこは譲れなかったんです。
(kapiusa_homeさん) 住宅会社:積水ハウス

火災が起きた場合に2階に閉じ込められて出られなくなる、といった危険がなく避難しやすい点もメリットと言えます。

バリアフリーな家が作れる

家庭内で起こる不慮の事故死には階段などからの転落死があります。まだバランス感覚が未発達な子どもや高齢者にとって階段は気をつけたい部分。平屋には階段がないので、転落リスクを抑えられるメリットがあります。また、室内から段差をとれば全面フラットになるので安心して移動できます。

通常階段をつくるには大体4~5畳のスペースが必要ですが、その分の空間を書斎やパントリーなどに利用できる点も魅力です。

いざ家族に介護が必要になった際も対応しやすいです。歩行が困難になり車椅子になっても「昇降機を取り付ける」「家族を抱きかかえて2階に移動する」といったこともありません。

生活導線、家事導線をスムーズに確保できる

平屋の特徴には、スムーズな動線を確保できることがあげられます。全てを一階に収めるので煩わしい移動を回避できます。例えば、二階建てでバルコニーを二階に、一階に洗濯機を置く洗面脱衣所があると上の階へ行き来しなければいけません、それがなくなるので洗濯干しがラクに。同じフロアにあるので全ての場所に行きやすいので掃除も二階建てよりも時短できます。生活動線・家事動線どちらも行き来しやすいのが特徴です。

元々平屋を建てたかったのですが、間取りの希望や要望は最初は全くありませんでした。主人と間取りを1から考えて方眼紙に書いていきました。設計士さんのアドバイスももらいつつ自分達オリジナルの唯一無二の間取りが完成して嬉しかったです。こだわったポイントは水回りをまとめたこととキッチンを回遊できるような動線にしたところです。
(h_826ieさん) 住宅会社:サンクスホーム

平屋を建てると決めたときから、間取り決めは大変でしたが、生活動線は特にこだわり、家事をしながらの育児、起床から入眠までの動線、また子どもたちが帰宅して手洗いをし、荷物を置き、宿題をするところまでイメージをしてつくった間取りです。暮らしやすく、生活動線も後悔なしで、快適に暮らせています。
(mizu_one_storyさん) 住宅会社:一条工務店

メンテナンス費用が安価

平屋は二階建てと比べると、メンテナンス費用を抑えることができます。

住宅のメンテナンス時の費用が最もかかるのは足場だと言われています。足場を組むほどのメンテナンスは頻繁に行うものではないですが、するとなると足場の組み立てには、費用も時間もかかります。

外壁・屋根の修理や塗装は平屋でも足場を組みますが、大掛かりなものを組む必要はありません。そのため、経年劣化を抑えるために必ず行う定期的メンテナンス費用が、平屋の場合一般の住宅と比べると少なく済みます。これは年数が経つごとに大きく差が付きます。

住宅は建てるだけでなく先々のメンテナンス費も考慮することが大切です。

また2階以上の住宅では照明器具やエアコンはもちろん、トイレや浴室といった設備も各階につけることがありますが、平屋はそれらを1階のみで済ませられます。設備のメンテナンスや買い替え、毎月かかるランニングコストの削減にもつながります。

家族と密なコミュニケーションが取れる

平屋は生活のすべてが1階で完結するので、家族が顔を合わせる機会が必然的に増えるという点も魅力です。

同じフロアにいるので離れた場所にいても声をかけやすい空間です。平屋は余計な廊下などがないように間取りを設計するため、リビングを中心として家族と顔を合わせやすい間取りになることが多いです。

子ども部屋を二階につくると、すぐに自分の部屋へ戻ってコミュニケーションが少なくなるケースも少なくありません。家族を近くに感じやすい平屋なら、自然とコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。

開放感がある

平屋住宅は、階段がない分1部屋のスペースを大きく確保できます。また2階・3階を支える柱の数が少なくなることで、部屋と部屋を大きな開口でつなげられる点も大きな特長です。

このように天井を高くしたり窓を大きくとりやすいため、窮屈な印象を与えない開放感ある空間づくりを実現できます。

平屋のデメリット

メリットがあればデメリットもあります。今度は5つのデメリットをご紹介します。

日当たり・風通しが悪くなることもある

平屋はその構造上、中心に位置する部屋の日当たり・風通しが悪くなる傾向があります。部屋数が多いと、外に接する部屋とそうでない部屋ができてしまうからです。対策としては天窓が有効ですが、光が届きにくい場所には内窓をつけるのも一つです。明るい部屋から光を取り込めます。

また、家の形をコの字型やL字型にして光を取り込める形状にするのも手です。この場合、中庭を作れるのでガーデニングを楽しんだり、子どもやペットの遊び場としても活用できます。

周辺の環境に左右されやすい

一階は外部からの視線と高さが同じなので、外構などで見えないようにする必要があります。道路沿いにリビングや寝室を配置する場合には必ず目隠しを考えてください。また、周りが二階建て・三階建てだと圧迫感が高くなることも。場合によっては日当たりが悪くなる可能性もあるので注意が必要です。

水害には弱い

平屋を建てる時に注視したいのがハザードマップです。日本は洪水も多いですが、起こった場合には平屋だと床上浸水で全面水浸しになる可能性があるからです。二階建てなら二階に避難できますが、平屋ではそれができません。このことから、平屋を建てるなら避難できるように小屋裏をつくっておくのもおすすめです。

ハザードマップは不動産を購入する際に重要事項説明で説明することが義務化されていますが、平屋を建てようと思った段階から確認してきましょう。水害が起こりやすいエリアの場合、別エリアでの購入を検討しましょう。

建築費が割高になりやすい

同じ延べ床面積で住宅を建てるとなった時、平屋は二階建てよりも建築費が割高になる傾向があります。

2階建てと同じ部屋数を確保しようとすると平屋でも同じ床面積が必要です。広さを確保しようとすると土地代も高くなります。また、床面積が増えるほど基礎工事や屋根工事といった建築費用も上がります。

こういったことから、平屋は価格を面積で割り戻した場合、坪単価が割高になってしまいます。最初は二階建てで考えていたけれど、後から平屋にシフトして同じ延べ床面積が必要な場合、費用が高くなることは忘れないでおきましょう。

我が家は平屋にしたのですが、平屋は基礎が広くなる分、割高になりました。同じ坪数の二階建てと比べると金額差があったので、二階建てなら妥協した部分を諦めずにできたのかなと思います。
(cheru_no_ieさん) 住宅会社:三井ホーム

もう少しローコストで新築を建設したかったというのが本音ですが、平屋希望だったので、建築面積がどうしても二階建ての家より広くなってしまい、増額に繋がりました。キッチンはどうしてもこだわりのステンレスキッチンがよかったので、それを金額の中で採用できたのは良かったです。
(sankaku_homeさん) 住宅会社:アエラホーム

予算を抑えるには、2階建てと同じ部屋数にするのをやめたり、ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーを選んだりと言った工夫が必要です。

防犯やプライバシーに気を付けなければいけない

平屋は防犯やプライバシー面で不安があるのもデメリットです。

平屋のメリットとして、庭と生活空間がつながる間取りであったり、部屋同士をつなぐ開口部が大きく作られる、というものがあります。しかし、これは「部屋の中が見えやすく防犯面の弱点が増える」というデメリットになってしまう点に注意しておきましょう。

二階であれば、外と視界の高さが違うのでそれほど心配することはありませんが、平屋の場合は通行人の視線と同じ高さに。そのため、立地によっては通行人の目が気になってしまうでしょう。また、留守中や夜間に侵入されるのではと思う人もいるかもしれません。

しかし、いくつか対策をすれば平屋でも防犯でき、プライバシーを保てます。対策は下記のとおりです。

  • ・大きな開口部が道路側にこないように設計する
  • ・通行人から見えないように植木や塀を設置する
  • ・防犯カメラやセンサーライトを設置
  • ・家の周辺や出入り口などに踏むと音が鳴る砂利をまいておく
  • ・外から窓やサッシを開けると音が鳴るブザーを設置

収納スペースが少ない

平屋住宅では全ての部屋と設備が1階の間取りに配置されているため、収納スペースが少なくなってしまう傾向があります。

収納スペース不足を解消するためには、床下に収納を設置するなど収納スペースをちゃんと確保できるよう、設計時に収納計画をしっかりたてるようにしましょう。

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税金は平屋のほうが高くなりがち

2階建てと比べて建築する上での工数が少ないため、平屋の方が税金も少ないと思うかもしれません。しかし、2階建てと同様の延べ床面積であれば、平屋の場合広い土地を用意しなくてはいけません。そのため土地にかかる税金が高くなります。

そして屋根や基礎が倍になり、壁も多くなるので固定資産税評価額が高くなります。これは固定資産税評価額の算出方法によるものでもあります。算出方法は簡単にまとめると下記のとおりです。

  • ・評価基準は立地や規模、外壁・屋根・柱、仕上げ材、施工の程度など細かく見られる。これらの資産価値が高いと判断されると、固定資産税評価額が高くなる
  • ・経年減点補正率(経年劣化の度合い)が決められている。3年に一度、評価価値の見直しが定められている
  • ・建物の素材によって経年減点補正率が異なる(木造なのかRC造なのか)

平屋の固定資産税を抑えるポイント

固定資産税はこれからご紹介するポイントを押されば抑えることができます。平屋の固定資産性を抑えるポイントは次の2つです。

土地の安い場所に住む

土地にも固定資産税はかかってきます。土地の価値に応じて税額が変わってくるので土地選びにも注意が必要です。土地の固定資産税は次のように算出します。

固定資産税 = 課税標準額 × 1.4%

課税標準額とは、固定資産税評価額をベースに、税金の軽減を考慮したものです。固定資産税評価額は時価の約7割前後といわれています。つまり、固定資産税評価額を抑えれば固定資産税を抑えられるので、購入時にはできるだけ安い土地を選ぶのも一つです。

木造にする

RC造と木造を比べると、木造のほうが固定資産評価額は低くなります。建物の頑丈さによって評価が変わるからです。木造はRC造と比べると頑丈さは劣るため評価が低くなります。

しかし、実際に住むとなった時には心配は入りません。平屋は構造的に安定しているため木造でも十分な強度を保てるのです。高さがない分揺れが少なく、しっかりとした構造なので強度も申し分ありません。

まとめ

今回は平屋のメリットデメリットから気になる税金について、また税金を抑える方法をご紹介しました。平屋を建てる際にはご紹介したポイントを押さえれば後悔しない家づくりができるでしょう。これから建てる人はぜひ参考にしてくださいね。

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