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公開日 2019/11/03

更新日 2019/11/03

後悔のない家づくりをするための住宅設計

注文住宅を建てる場合、住宅設計の基本を押さえることが大切です。
建売住宅を買うのであれば、オプション指定などはあっても基本的には決まったもののなかから選ぶだけですが、設計から依頼する場合はゼロからの出発なので、自分自身が理想とする生活イメージを持っておく必要があります。ぼんやりした希望でも設計士はプランを作ってくれるでしょうが、それでは満足にたどり着くことはできません。
設計フローや間取りといった基本と注意点などを理解し、妥協できる点や捨てられないこだわりなどをしっかり考え、設計士との連携をしっかり行いましょう。

理想の家づくりのための設計基本

家は非常に大きな買い物ですから、建ててから後悔するのは避けたいものです。そのためにも家が建つまでの流れを把握しておきましょう。家づくりは以下のような概要で行われます。
基本計画 → 基本設計 → 実施設計 → 工事管理 → 竣工引き渡し
一般に目にするのは工事風景ですが、設計の段階で全ては決められています。

住宅設計における予算のポイント

家を建てるには予算がありますから、自分が何を望むのかを整理して優先順位を決めることが大切です。
結果的に全ての場所にこだわるというのは難しい場合が多いですから、どこかには妥協せざるを得ません。妥協するにしても、納得の上であれば後悔はしないはずですので、漠然と打ち合わせに臨むのではなく、納得を追求することが重要です。

可変性のある住宅

多くの場合は結婚や家族が増えるタイミングでの検討が多いですが、年月が経過するにつれて住む人数や、求めるものも変わっていきます。子供は成長しますし、青年は壮年になっていきますから、購入した時にどれほど良い家でも、時間の経過とともに合わなくなる時期がやって来るのは仕方がないことだと言えます。

5年後、10年後を考えて間取りを選ぶことが重要です。

とはいえ住宅を購入する時点で10年後を予測してそれに合う住宅にすることは難しいです。
それでは現在住みやすい家にできなくなってしまう可能性があります。

そこで、近年重要視されているのが「可変性のある住宅」。大きなリフォームを行わなくても間取りなどを変更できる作りになっていれば、必要に応じて少しずつ変更すればよいのです。

個々の部屋の使い勝手も重要ですが、採光、階段の位置、窓の大きさなど普遍性がある部分を中心に決めて行けばおのずとその土地に合った良い間取りができます。

もしこの「可変性」を踏まえていない場合、完全に建て替えるという選択をするか、住み替えることで、その時の暮らしに合わせるケースが多くなります。可変性があれば、小さなリフォームで済ませられる可能性が上がります。これは費用面でも大きな違いがありますが、愛着がある家を手放さずに済むというプラス面もあります。

より先を見据えた計画性のある住宅

現在は長期優良住宅の制度もあり、家の寿命は伸びています。しかし変化するニーズに対応できなければ、結局手放さざるをえません。一方、家族の変化に家を合わせていくことができれば、どの時期にも住みやすい家であり続けます。また手放すことになったとしても、可変性を評価されて売りやすく、値も付きやすいという可能性もあります。

効果的なリフォームで愛着のある家にずっと住むことができる

具体的な可変性のある住宅の利用例を考えてみましょう。30代の夫婦と子供1人の時点で家を購入し、20年後には子供が結婚を考えているとします。購入時点では1階は家族用のLDKと来客用の畳の部屋、2階は夫婦の寝室と子供部屋です。20年後は一部の壁を取り払うなどして1階を親世帯、2階を結婚した子世帯の居住区とする、といった具合です。

可変性がある家なら、新しい家を建てるよりも安く家族と暮らせる

上記は最初から見込んで「可変性」を考慮した構造にしていたため、小さなリフォームで済み費用的にも安く、愛着ある家と場所を有効に活用することが可能だったと言えます。

せっかく大金を出して家を購入するのですから、できることなら楽しく長く住みたいというのは誰しもが思うことです。可変性を持つことはそれを叶える新しい形なのです。

ライフプランをしっかり考え、家を建てることが大切

日本は古来からふすまや障子などの脱着可能な仕切りを使い、住宅の可変性を重要視してきました。それらをそのまま使うのは防音やプライバシーの観点から現代には馴染みにくいものになってしまいましたが、その発想は生かして長く住めるようにしよう、というのが可変性をもつ住宅の意義です。将来の変化を考慮するなら賢い選択と言えるでしょう。

頼れるパートナーを見つける

理想の家が想像できてもそれを形にしてくれる人がいなければ家づくりは始まりません。
理想から建築法や予算の面で難しい面を助けてくれるのがプロのお仕事。頼れるパートナーであれば、施主が理想を持っていればそれに向かって協力してくれるはずです。

認識ずれを防ぐコミュニケーション

自分の理想は大事ですが、実際に設計を行う建築士と意思の疎通ができなければ良い家は建ちません。できるだけコミュニケーションを取って、意識や認識のずれを防ぎましょう。
施主として、設計の工程などを理解しておくことも重要です。自分の理想を持ちつつ、設計士が提示するプロの提案も聞き入れながら上手く連携して良い家を目指しましょう。

わからない点があれば、すぐにアドバイスをもらう

土地や住宅全てに言えることですが、迷ったりわからないことがあったりした場合は、相談している設計士や工務店に質問しましょう。疑問をそのままにしておくのは後悔の元になります。逆に話を多くすればするほど納得感もあり、施主として求めるものが設計する側にも伝わりますから、積極的に打ち合わせを行いましょう。

予算とこだわり

注文住宅を作る際は、土地の形やこだわりによっては建築費用が高くなりがちです。そのため、予算とのすり合わせが難しい場合もあります。ある程度プランが進むと変更をかけるのも難しくなりますから、施主としては最初に予算重視なのかこだわり重視なのかを決めておきましょう。こだわる部分の順位もつけておくと話が進めやすいでしょう

合わせて知っておきたい豆知識

自分のプランを見つけよう

他人の家は他人の家と割り切ってみる

すでに家を建てた人の話はとても参考になります。まだ具体的に決まっていなければ、とても良いヒントになるでしょう。

しかし家は自分や家族のために建てるものです。家族ごとにライフスタイルは違うのですから、他人のプランに惑わされることなく自分たちの理想を追求することが重要です。

何かもかも理想通り、ということはなかなか難しいものです。何一つ妥協しないということはありません。
予算や構造の都合などでどうしてもあきらめる所は出ますが、考えつくした結果であれば、後悔はしないはず。「自分だけのプラン」にたどり着くことを目指しましょう。

より詳しく知る

具体的な情報を仕入れる

細かい部分まで計画するには具体的な情報が必要になります。

理想を追求するにも、建築のプロでなければいきなりそれを具体化するのは困難です。ですからモデルハウスを見学したり、ネット上で情報を得たりしながら知識を補強しましょう。
サンプルを見ながら自分が欲しいものを追求していくのは楽しい作業です。出来ればより具体的な情報を得るために、注文住宅を中心に情報収集する方が良いでしょう。

設計から依頼する注文住宅を建てる場合、それを得意とするプロに相談しましょう。家そのものに対するアドバイスもしてくれますし、予算の組み方などでも相談に乗ってくれます。
相談する中で自分が優先するものの順序を決めておくと、話が進めやすくなります。妥協するにしても納得の上で行えば後悔はないでしょう。

住宅設計情報のイベントや説明会もある

建築会社やハウスメーカーはさまざまなイベントや説明会を企画します。
モデルハウス見学などと合わせて、できるだけイベントに参加しましょう。イベントは、土地の見学会、構造見学会、完成見学会など実にさまざまなものがあります。どのイベントにもそれぞれのアピールポイントがあり勉強になります。

イベントに参加すると、WEB上の情報より知識が厚くなります。一般的に広く告知・流通される情報より、直接イベントに行けば自分の知りたいことが分かるからです。WEBの情報はいつでもどこでも入手できるというメリットはありますが、内容が薄くなりがちです。それらは参考にする程度にして、直接見て聞いたものを重視しましょう。

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