自然素材の家での後悔ポイントは?メリット・デメリットと自然素材の注意点をご紹介

後悔ポイント 2023.03.06

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自然素材の家と聞いて、「体にやさしい」「素材感を楽しめる」というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
実際、自然素材住宅は化学物質による健康被害が少なく、経年美化を楽しめるなどメリットが多くあります。

しかし一方で、自然素材の家ならではのデメリットも存在します。自然素材住宅を建てる際は、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。

そこで今回は、自然素材住宅のメリット・デメリットと併せて、後悔しがちなポイントや選ぶ際の注意点などをご紹介します。自然素材の家を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

自然素材の家のメリット

自然素材の家とは、化学物質などの人工的な成分が入っていない自然由来の素材を使って建てられた住宅のことを指します。
一部にビニールクロスなどを使用していても、大部分を自然素材で仕上げていれば「自然素材の家」と言えます。

自然素材の種類は様々あり、住宅会社によってそれぞれありますが、無垢材や珪藻土、漆喰などがよく使用されます。
自然素材とはどういったものがあるのか、自分に合った好みの自然素材を見つけるのも楽しみの一つです。

身体に優しく居心地の良さを感じられる

自然素材には天然の調湿作用や消臭作用、二酸化炭素・ホルムアルデヒドの吸収効果などがあります。「身体に優しく快適な家」という点が、自然素材の家の最大の魅力といえるでしょう。

合板フローリングは価格や機能的なメリットがある反面、接着剤に防腐剤やホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれています。そのため、健康被害がしばしば報告されていました。
自然素材ではそういった化学物質が入っていないため、シックハウス症候群や化学物質過敏症といった健康被害が起こりにくいです。

自然を感じる暮らしを求めていたので、シンプルなデザインでも木の香り漂う空間はとても落ち着きます。歳を重ねていくごとに似合う自宅になるデザインでとても気に入っています。

kinari.akari 【BESS】

家に帰ってくると木の香りがして気持ちいいし、床も無垢檜なので子どもが肌で木を感じられて木育になっているのかなと。

sto_home 【小嶋工務店】

調湿・消臭作用がある

無垢材は表面に無数の穴が空いていて、この穴が水分を吸収し、吸湿効果や調湿機能をもたらします。木が呼吸をして調湿するので季節に左右されずサラサラとした肌触りをいつでも感じられますし、木に囲まれているだけでも森林浴をしているような心地良さがあります。

24時間換気の場合、乾燥しすぎてしまう可能性もありますが、調湿作用のある自然素材を使っていると乾燥を和らげてくれる効果もあります。

室内環境をコントロール、臭いを吸収する自然素材は他にもさまざまありますので、各住宅会社の使用している素材を確認してみてください。

経年美化を楽しめる

自然素材は、年月を経るごとに独特の味や風合いが出てくる「経年美化」を楽しむことができます。自然素材住宅の醍醐味のひとつですね。

家族と一緒に家も歴史を重ねていき、家族と一緒に成長していくのです。味わいが増す住まいに、さらに愛着がわくことでしょう。

自然素材の家のデメリットと後悔しがちなポイント

自然素材の家は魅力的ですが、もちろんデメリットも存在します。
こんなはずではなかった…と後悔しないように、自然素材のデメリットをしっかり把握しておきましょう。

コストが高くなりやすい

自然素材は化学合成建材よりも、素材が高価、施工に手間がかかって工期が長くなる、特別な技術も必要であったりします。
そのため、材料費と人件費を合わせると、どうしても一般の住宅よりもコストが高くなってしまうのです。

建材の質が良く家の耐久性も高いのですが、予算オーバーしてしまったという後悔の声もありました。

木材の見た目や品質にバラつきがあった

自然素材の家で使用される無垢材は、集成材のように木材の模様や節などが均一になりません。そのため、見た目にばらつきが出てしまいます。

床など目に見える部分は均一にしたい方だとデメリットに感じるでしょう。

反り、曲がり、割れなどが出てきた

床材などにもよく使われる無垢材は、乾燥の過程で反りが出てくることがあります。また、割れてしまったり、曲がってしまうことも。

壁に使用される漆喰や珪藻土なども、ひび割れを起こしてしまう場合があります。

自然素材は一般的な建材よりも扱いが難しいので、自然素材の家に慣れた大工にお願いしたいところです。

もし、自然素材を使用して一部DIYを行うといった場合は、反りや曲がりで後悔しないためによく乾燥させた無垢材を使うようにしましょう。
漆喰や珪藻土がひび割れる原因は千差万別ですが、塗りを厚くしすぎない、急激に乾燥させないといった対処法が挙げられます。

メンテナンスが面倒

自然素材の家は、定期的なメンテナンスが必須です。

化学合成建材は、汚れにくく手入れが少なくてすみ、形が大きく変形することもありません。
しかし、無垢の木は節があって反りも出てきます。生命感があり、環境に影響され変化します。

手間をかけなければ美しく古びてくれない部分もあるため、それを楽しめれば良いのですがそうでない場合、不具合として捉えてしまうこともあります。

具体的なメンテナンスとして、無垢材の床なら年1、2回のワックスがけ、珪藻土や漆喰の壁なら付着した汚れを箒やたたきで落とすといったお手入れがあります。お手入れをするたびに家に愛着がわくという声もありますが、メンテナンスが面倒に感じる方にとってはデメリットといえるでしょう。

一般の住宅もメンテナンスは必要ですが、自然素材の家は頻度が高いと覚えておきましょう。

傷やシミなどがつきやすい

自然素材住宅のデメリットは傷がつきやすいこと。水に弱い素材も多く、長時間水に濡れたまま放置しておくと傷みやすいものもあります。

水分を吸収しやすい性質に加え、合成洗剤が使えないので汚れやすいこともデメリットにあげられます。汚れやすい・汚れが目立つ部分などはよく検討した方が良いでしょう。

無垢材はよく床材として使われます。肌ざわりが良く、夏場もベタつかない利点がある一方、こぼした液体がすぐに吸収されシミができてしまうというデメリットがあるのです。
特にコーヒーやジュースなど色のついた液体の場合、すぐに手入れしないと濃いシミになる恐れがあります。

また無垢材はやわらかいので、傷がつきやすい点も注意です。小さなお子さんがいるご家庭では、おもちゃを床に落として傷になってしまったという声も多く聞きます。

傷も味わいと思えれば良いですが、無垢材の細かな傷が気になって後悔するケースもあるようです。

自然素材でアレルギーが出てしまった

自然素材の家は、シックハウス症候群や化学物質過敏症といった健康被害を受けにくいことがメリットのひとつですが、アレルギー反応が出ないとはいえません。

自然素材で以下のものがよく使用されます。

床材:無垢材(ヒノキやスギ、ナラなど)、コルク、天然石
壁材:漆喰、珪藻土、ウッドチップ
塗料:漆、蜜蝋、植物性オイル、柿渋

こういった自然素材にアレルギーがある人もいるでしょう。建ててからアレルギーがわかっては遅いので、住宅に使用する素材にアレルギーがないか、事前に確認しておきましょう。

自然素材の家で後悔しないためには?

では、自然素材の家で後悔しないためにはどのような点に気を付けたら良いのでしょうか。

素材選びには時間をかけ予算と自分に合ったものを

家を建てる際、すべてを自然素材にするとその分価格が高くなります。
また一部を化学製品にするにしても、自然素材にするにしても、アレルギーを起こす可能性はゼロではありません。

自然素材の家を建てる際は、予算と相談したり、自分のアレルギーを把握したり、素材選びに十分な時間をかけましょう。
自然素材といいつつ化学物質が混ざっている建材もあるので、信頼のできる業者を見つけることも大切です。

住宅に使われるほとんどの建材は、「製品安全データシート」が公開されています。
使用する自然素材について調べたい場合は、ハウスメーカーや工務店を通じて取り寄せれば、細かな成分がわかります。
ただし、微量の化学物質は記載されていないため注意が必要です。気になる方は住宅会社にもしっかり確認しましょう。

素材のバラつきを味だととらえる

「自然素材の家で後悔しがちなポイント」でも紹介しましたが、木材などの素材は見た目や品質にばらつきがあります。その点を理解して、味だととらえられるかどうかよく考えてみましょう。その素材を使用した住宅を実際に見て判断するのが一番です。

実際に建てた家を見ることができる完成見学会や経年変化したモデルハウスを所有している住宅会社もあります。もし見学できるようならぜひ一度体感しにいってみてください。

自然素材の家だけでなく一般の住宅にもいえますが、建てる前のシミュレーションは非常に大切です。

細かい傷は気にしない

後悔ポイントでも紹介しましたが、特に無垢材はやわらかい分傷がつきやすいという性質があります。無垢材だけに限らず、自然素材は化学物質を使った素材に比べて傷や汚れがつきやすいです。

自然素材の家で生活する上で傷や汚れはつきものだということは理解しておきたいところです。
傷や素材ごとのクセなど、画一的でないことが自然素材住宅の魅力でもあります。

メンテナンスの手間は必要だと考える

自然素材の家は、日々のお手入れや定期的なメンテナンスがとても大切です。
面倒に感じるかもしれませんが、一般的な住宅でも頻度は少ないとはいえメンテナンスの手間は発生します。
自然素材の家は、こまめにお手入れをして長く住まうのが前提だと把握しておきましょう。

自然素材住宅のお手入れ方法やメンテナンス頻度は、使用する素材によって異なります。
主な自然素材のお手入れ頻度は以下の通りです。

無垢材フローリングワックスがけは年に1回、自然素材のワックスで行う
珪藻土の壁汚れが気になったタイミングで行う。
消しゴムや乾いたほうき、はたきで落とす
漆喰の壁汚れが気になったタイミングで行う。
消しゴムや水に濡らしたメラミンスポンジ、サンドペーパーを使用する

自然素材は「汚れたら洗剤でしっかり汚れを落とす」というようなお手入れは、素材を傷めてしまうため向きません。

素材にあったお手入れをしてあげてください。住宅会社の営業や設計士・施工担当者などにお手入れ方法も確認しておきましょう。
素材に合ったお手入れをすることで、風合いを増したり強固なものに再生するのも自然素材の素晴らしいところです。

自然素材の家に向いている人

自然素材の家に向いている人として、以下の特徴が挙げられます。

  • ・身体にやさしい家に住みたい、健康面の安心感が最優先の人
  • ・初期費用をある程度出せる人
  • ・素材のバラつきや経年の変化を「味わい」だと思って楽しめる人
  • ・細かい傷などを気にしない人
  • ・日々のこまめな手入れやメンテナンスが苦じゃない人

上記に当てはまる人は、自然素材の家を建てた後の後悔が少ないかもしれません。

自然素材の家に向いていない人

反対に、自然素材の家に向いていない人の特徴として以下が挙げられます。

  • ・床や壁は統一性のある品質やデザインにしたい人
  • ・初期費用をできるだけ抑えたい人
  • ・ひび割れや曲がりなどの経年変化がどうしても気になる人
  • ・メンテナンスやお手入れの頻度は少ない方が良い人

自分はどちらの特徴に当てはまるか、シミュレーションしてみてください。

まとめ

自然素材の家は、体にやさしく快適な住宅を建てたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。
自然素材の家のメリットはもちろん、デメリットも把握することで、建てた後の後悔を減らすことができます。

自然素材に注目が集まる中、多くの住宅会社が自然素材を使った家づくりを行なっています。
いろいろな住宅会社を訪れて、実際に建てている住宅を体験してみてください。きっと自分たちに合う素材と巡り会えるはずです。

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自然素材を使った温かみがあるデザインが理想のイメージに近く、重点を置いていた断熱性・耐震性が申し分なかったことが決め手です。加えて、長期優良住宅なので、税金控除が受けられることも魅力でした。

yururi.mai_life 【タウンズホーム】

最初は住宅展示場へ行って見ていました。住友林業やBESSの家なども見ましたが、高砂建設にした理由はデザイン性と機能性どちらも兼ね備えているから。希望していた自然素材を使っていて、高気密・高断熱が叶うところがいいなと思いました。

yat__home 【高砂建設】

最初は高気密高断熱と予算を重視して探していましたが、探していくうちに無垢床や漆喰などを使ったおうちに惹かれていきました。カキザワさんは自然素材を使っていて、かつ高気密高断熱も叶うところがいいなと。
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