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千葉県の地盤が強い地域・弱い地域

千葉県 地盤 地震 2021.10.06

千葉県は東京都の東方にあり、三方を海に囲まれた房総半島を擁す、全体的に標高の低い県です。 県主要部を含む県北一帯は下総台地とこれを囲む低地からなり、平坦面を主体とする地形構成となっています。一方、県南一帯は上総丘陵、安房丘陵が山々を連ねて山岳地を形成し 、複雑な地形面を構成しています。

都道府県別 地盤の特徴と強弱

千葉県のエリア別地盤の強弱

千葉県およびその周辺地域では、過去に発生した地震の履歴から、首都直下地震などの大規模な地震が起こる可能性が指摘されています。また戦後急速に埋め立て事業が進んだ臨海地域の造成地では、災害時における液状化や地盤沈下の危険性も指摘されています。

強固な地盤の「北総台地(ほくそうだいち)」

県有数の農業地帯である北部地域は、北総台地と呼ばれる広大な台地上に位置しており、平坦な地形が特徴です。関東平野の中で活断層がなく、岩盤が強固とされることから、宅地開発事業も盛んに行われています。

中でも鎌ヶ谷市は東葛・京葉地域の中で比較的揺れにくいとされ、実際に同市で震度5弱を観測した東日本大震災でも、人的被害をはじめ道路や下水道などの公共施設の被害はなく、ガスや電気などのライフラインも影響を受けませんでした。 また鎌ヶ谷市は首都直下型地震などの大規模災害発生時に、全国から千葉県に駈け付ける支援部隊が集結し災害救援機能を果たす、広域防災拠点にも指定されています。

埋め立て造成地が広がる「東京湾岸地域」

東京湾を取り囲む湾岸地域は、東京・埼玉に接するベッドタウンとして人気の高いエリアです。しかしその土地のほとんどは戦後に造成された埋立地で、以前から地盤の弱さや災害時の液状化を指摘されていました。 それが現実となったのが東日本大震災です。震災当時、道路がきしみ、ひび割れ、地面から噴水のように水が噴き出して至る所に泥水が広がるなど、浦安市の約8割で液状化現象に伴う被害が発生したと言われています。同様の被害は千葉市、市川市、船橋市、習志野市など湾岸地域全体で報告されています。

太平洋に臨む広大な「九十九里平野」

九十九里平野は房総半島北東部、九十九里浜の背後に広がる平野です。旭市、匝瑳市、山武郡横芝光町、山武市、東金市、九十九里町、大網白里市、茂原市、長生郡白子町、長生村、長南町、睦沢町、一宮町の6市6町1村に跨り、面積は約900平方キロメートルで、千葉県の約20パーセントを占めます。 釣りやサーフィンなどマリンアクティビティを楽しむ人たちで通年人気のある九十九里ですが、太平洋に面した形状からわかるように、地震発生時における津波の被害がこれまでに何度も報告されています。また浦安市などと同様に、液状化や地盤沈下の危険性も指摘されています。

千葉県に頻発する地震と液状化現象

千葉県に地震が頻発する理由

千葉県は北米プレートと呼ばれる地塊の上に乗っています。房総半島沖から千葉県下にかけての領域は、北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが北西向きに沈み込み、さらにその下に東から太平洋プレートが西向きに沈み込む、「二重沈み込み領域」という世界でも珍しい複雑な地下構造をしています。 これらのプレートは互いにぶつかり合いながら動いているため、プレートの境界あるいはそれぞれのプレート内には、長い時間をかけてひずみがたまっていきます。プレートを形成する岩石が蓄積したひずみに耐えきれなくなると、破壊が生じて地震が発生するのです。

液状化の発生原因

砂が堆積した地層や人工的に造った埋立地などでは、砂粒同士が間に水を含んだ状態で支えあっています。ここに強い衝撃を与えると、砂粒同士は互いに詰まって接触しようとするため、間にある水が地上に流出します。水と一緒に砂粒が浮き上がり自由に動き回れるようになると、地盤は流動化し、もはや地盤としての強さを失ってしまいます。これが液状化のメカニズムです。 東日本大震災では浦安市や幕張などで液状化の被害が多数発生しましたが、実は湾岸地域だけでなく、我孫子市や市川市、香取市など千葉県内陸部でも同様の被害が起こっています。その理由は北部を流れる利根川です。利根川流域の市や町の多くは、湾岸地域と同じく低地を埋め立てて造成されています。そのため大きな地震によって液状化現象が発生したのです。

都道府県別 地盤の特徴と強弱