輸入住宅の後悔とは?輸入住宅の特徴と気をつけるポイントと対策

後悔ポイント 2023.12.12

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北欧風やプロヴァンス、アメリカンといったデザインが人気の輸入住宅。外国の映画やドラマに出てくるような、おしゃれな住宅に憧れたことがある人もいるのではないでしょうか。

住宅性能も優れているのでメリットばかりと思われがちですが、一般的な注文住宅と同様に建ててから後悔している人も多いようです。

そこで今回の記事では、家づくりで失敗しないためにも輸入住宅でよくありがちな後悔ポイント、またその対策や改善策についてご紹介します。これから輸入住宅を建てるか検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

輸入住宅とは?日本の住宅との違い

輸入住宅とは、その国ごとの生活様式や文化・住まいに対する考え方をもとに、輸入した部材を使って海外の工法で建てられた住宅を指します

「代々引き継げるようメンテナンスをしながら長く暮らす」「築年数が経つほどに価値が増すのが家の真髄」、また「家族との時間を大切にできる空間づくり」などの考えを取り入れています。

日本の住宅の大きな違いは「デザイン」と「性能」

際たる特徴は目を引く外観や内装などのデザイン。家を「資産」と捉える欧米では、年月が経っても価値が下がらない、流行に左右されないデザインが主流です。

工法は面で支える「2×4(ツーバイフォー)」や「木質パネル」が多いです。
設計寸法が日本より大きいため、家全体にゆとりがある間取りや、耐久・耐火性の高さがあることも特徴です。

輸入住宅の間取りの特徴とメリット

輸入住宅のデザイン性の高さ、広々とした間取り、優れた耐久性、耐震性、耐火性といった特徴がメリットにもなります。

  • ・個性豊かで目を引く洗練されたデザイン
  • ・シンメトリー(左右対称)デザインが多い
  • ・インチモジュールで設計される広々とした間取り
  • ・間仕切りのないオープニングプランニング
  • ・優れた耐久性、耐震性、耐火性

個性豊かで洗練されたデザイン

各国の文化を反映した個性豊かなデザインは、輸入住宅の最たる魅力と言えるでしょう。
日本にはない外観・内装は、まるで映画のワンシーンに出てくるような目を引くデザインのものばかりです。

海外でも特にヨーロッパでは見た目の美しさを追求する傾向があり、シンメトリー(左右対称)のデザインを好みます。そのため、輸入住宅でも外観・内装ともにシンメトリーにすることが多いです。

広い土地を活かした、ゆったりとした空間も魅力のひとつです。2×4・2×6などのパネル式工法を用いた大開口大空間が基本となっています。

広々とした間取り

デザインをはじめ、海外の設計思想を取り入れているので空間の作り方も海外基準。
日本では畳の長さである尺モジュールを採用しています。基準は910mm(モジュール)ですが、近年ハウスメーカーが取り入れているのは1000mm。
これに対して、輸入住宅はそれよりも広いインチモジュール(1218mm)が基準です。また輸入住宅では、間仕切りを設けずに1つの空間として設計することも。このような設計手法から、日本の住宅設計よりもゆとりある開放的な大空間が叶います。

耐久・耐火性が高い

日本よりも寒さが厳しい北米や北欧の住宅は、冬でも暖かく過ごせるよう、断熱性や気密性が優れていることも特徴。「家は住み継ぐもの」という意識が強いため耐久性も求められます。
日本にはない厳しい環境に耐えられるよう、耐震性や断熱性といった住宅性能を進化させてきたことも輸入住宅の強みです。

多くの輸入住宅に用いられる2×4工法は、規格材と合板を使って壁(パネル)をつくり、家を箱のように組み上げる工法。日本ならではの在来工法よりも約1.5〜2倍の耐久性や耐火性があると言われ、大地震時にも大きな影響はなかったと言われています。

輸入住宅のデメリット・ありがちな後悔とその対策

輸入住宅はデザインだけでなく、間取りや住宅性能も申し分ありません。良いことづくしに見えますがデメリットもあります。

輸入住宅に憧れて建てたものの、住んでから気づいた違和感や後悔もあるようです。輸入住宅にはどのような後悔があるのか、実際に輸入住宅を建てた人の声をもとに事例と対策をご紹介していきます。

間取りの制約とコスト高

輸入住宅はたっぷりとした広さを確保できる反面、こまめな間取り変更が苦手です。

2×4・2×6といったパネル工法は、新たな壁を作る・壁を撤去するといった変更が難しく、自由に変更できないため間取りに制約が出てしまう点がデメリットとしてあげられます。

資材を輸入していることから輸送費が追加となるため、購入時の費用は高くなります。
また、輸入住宅はインテリアを主役と考えているため、住宅に合う家具を一式買い揃える必要があります。このように何かとお金がかかることもデメリットにあげられます。

インテリア探しが難しい

輸入住宅を建てて「家は理想どおりだけどインテリアが難しい」と悩む人が多いようです。

輸入住宅を建てたけど、新居に手持ちの家具が合わない…

内装に合うインテリアがなかなか見つからない…

輸入住宅ならではの広々とした空間もインテリアが合わせにくい原因の一つとして考えられます。
輸入住宅は日本の一般的な住まいとサイズの基準が異なります。住宅会社によって異なりますが、輸入住宅は間口部・空間は国内の一般住宅よりも約1.3倍ほど広くなります。

サイズ感が違うため、インテリアが合わせにくかったり、実際に置いてみるとイメージが違ったりといったことが起こるのです。

後悔しないための対策

全体のバランスを考えて選ぶことが大切です。
インテリアがうまく考えられない場合は、トータルコーディネートしてくれるインテリアコーディネーターがいたり、輸入住宅の実績が豊富な住宅会社を選びましょう。

また、打ち合わせの段階で置きたい物のテイストやサイズを伝えるとスムーズに進みます。インテリアはあれもこれも取り入れるのではなく、テイストを揃えるように意識しましょう。

完成まで思ったよりも時間がかかった

輸入住宅は本場の資材を使うため、海外から輸入しなくてはいけません。
そのため、一般住宅と比べると時間がかかります。細かな部分までこだわると資材を探す手間が増えるため、さらに時間がかかってしまいます。

インテリアも揃えるのに時間がかかるので、納得する内装にするまでは時間を要します。これらのことから、完成まで思ってた以上に時間がかかったという人が多いようです。

後悔しないための対策

事前に工期を確認しておきましょう。
入居したい時期が決まっている場合はできるだけ早く相談に行ったほうがいいです。家づくりは決めることが多いことに加えて、輸入住宅は資材準備や打ち合わせにも時間がかかるため、あらかじめ自分のやりたいことや理想のイメージを固めておくことも重要です。

画像をまとめておいたり箇条書きにしたりしてすぐに見せられるようにしておきましょう。そうすれば、資材・備品の発注がスムーズにでき、時間短縮につながります。

インスタグラムやピンタレストを使用して、気になる家を保存してシェアするのもおすすめです。

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アフターメンテナンスの費用がかかる

輸入住宅は海外の資材を使用しているため、修繕するタイミングによっては取り寄せる必要があります。そのため輸送費がかかることも。

為替相場によって費用が変動することもあります。円安時には建築時よりも高くなる可能性があるので、タイミングを見極めることが大切です。

使用している建材は在庫がないこともしばしば。不具合に気付いた時に在庫がなければ輸入する必要があります。仕入れに時間がかかり、それまで不自由な状態で過ごさなければなりません。
このことから、メンテナンスが手厚いハウスメーカーを選ぶことが大切です。

事前にメンテナンス費用があると説明を受けておらず、後から知って驚いた人もいるようです。

後悔しないための対策

事前にメンテナンス費用、修繕完了するまでの時間がどれくらいのかかるのかを確認しておきましょう。

時間については多少ゆとりを持って考えたほうが良さそうです。何かあった場合にすぐに来てくれるのかを確認することも重要です。

また、資材は為替相場によって変わるため日頃から為替相場を見ておくのもいいでしょう。海外の資材を使うのが輸入住宅ですが、見た目に遜色なかったりカバーできたりするのであれば国内資材の使用も検討してみてください。これによって費用や仕入れ時間を少なくすることができるかもしれません。

オプションを付け過ぎて予算オーバー

これは輸入住宅に限らず一般住宅にも言えることではありますが、オプションのつけすぎには注意です。
また輸入住宅の場合、デザインにこだわるあまり結構な箇所がオプションになってしまうケースもありがち。暖炉や螺旋階段などがその例にあげられます。

オプションだけでなく家に合うインテリアを手に入れた結果、それが少量生産やオーダーメイドのために高くかかることもあります。内装にこだわるあまり、高くなってしまうことあるようで、こだわったあまり一般住宅よりも1,000万円高くなったという人もいるようです。

後悔しないための対策

必ず事前に見積もりを出してもらいましょう。そして気に入った設備については、標準仕様でできるのかオプションなのかを事前に確認しましょう。予算と比較しながら導入を決めてみてください。

オプションが多くなりそうでも諦められない場合は、設計士に他の資材で似たようなものができないのかを聞いてみるのも一つです。

手持ちの家具とかけ離れた内装かどうかを確認することも大切です。そのまま使ってもおかしくならないような内装を意識しましょう。

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良いと思って付けたオプションが不要だった

憧れの内装にするためにオプションをつけた結果、暮らしてみると不要だったという声もあります。
また、シャワー水栓や三面鏡などデザイン性にこだわりすぎて、使い勝手が良くなかったという人もいるようです。

輸入住宅で盲点になりがちなのが窓の大きさ。海外の家でよく見る大きな窓にしたものの、家具の配置に困ったという声もあります。

後悔しないための対策

海外風の家にするためにどうしてもデザイン性に目が行きがちですが、実用性を考えることが重要です。
特に、水回りは要注意。海外仕様のものは高さが国内のものよりも高いので、使いにくい場合があります。部分的に国内の設備を取り入れることもできるので、毎日使う場所は実用性を考えて選ぶことをおすすめします。

住宅会社によっては宿泊体験ができるところもあるようなので、そこで使い勝手を確認してみてもいいでしょう。

解放感を重視し過ぎたら生活音が気になる

開放感ある吹き抜けは輸入住宅でよく取り入れられる一つ。見栄えが良く、広く見える視覚効果もあるため人気ですが、実際に住んでみると別階の生活音が響いて気になるという声も。

特に小さい子どもがいる家庭では子どもの遊び回る音が気になるという声が多いです。
音だけでなくニオイが広がってしまうという声もあります。揚げ物など油を使った料理などはニオイが気になりますが、上まで広がってしまうので換気するにしてもなかなか出ていかないこともあるよう。

スケルトンのリビングイン階段でも同様の悩みを抱えている人がいます。

後悔しないための対策

見た目の良さから選びたくなる吹き抜けやスケルトンのリビングイン階段ですが、小さな子どもがいる家庭や生活音やニオイが気になるようなら選ばないほうがいいでしょう。

開放的なデザインはメリット同様に前述したデメリットもあるので、よく考えてから導入を決めてみてください。

リビングイン階段にしたい場合は、スケルトンではなく蹴込板のついた階段にしましょう。これがあるだけで音漏れがある程度は解消できます。

打ち合わせのイメージと違った

打ち合わせ中に気に入った設備でも、実際に取り入れたらイメージと違ったという後悔もあるようです。

デザインで決めたためサイズが予想していた感じとは違ったり、設備や壁紙がサンプルで見て抱いたイメージと違って異様に目立ってしまったりということもあるようです。

打ち合わせ中に詳細まで決めたはずなのに、実物が違ったということも。その場合、打ち合わせ中の言った・言わないでトラブルに発展することもあるようです。

後悔しないための対策

家づくり全般に言えることではありますが、モデルハウスやショールームなどで実物を見ることは必須です。
特に輸入住宅は日本の一般住宅と異なり広いので、実物を見てサイズ感を確認しましょう。オーナー宅での事例写真を見て全体感を確認することも必須。

サンプルを見た場合には、それだけでなくて全体を見られる事例写真を見ることも必須です。クロスやタイルはサンプルでは良くても取り入れたらイメージと違うことも多々あります。

打ち合わせ中の言った・言わない問題対策としてはメモをとって必ず記録しましょう。

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好みの輸入住宅のスタイルをピックアップ

輸入住宅は国をはじめ、エリアごとに細分化されていてその種類は実にさまざまあります。その国の伝統を受け継いでいるものもあれば、各国の文化が融合したり、エリア別に発展したりと同じ様式でも違いがあります。

どんなスタイルがいいか、どのような輸入住宅デザインが好みかがわかると、住宅会社にも共有しやすいはず。それぞれのスタイルや特徴を知って、相互がなく伝えられるようにイメージを固めておきましょう。

北米スタイル

アメリカとカナダで見られる住宅が北米スタイル。
19世紀にヨーロッパからアメリカへやって来た移民・開拓民によって作り上げられた住宅スタイルです。

「ヨーロッパスタイルの要素を取り入れたもの」から「懐かしさを感じる田舎風の家(カントリー調)」まで種類が豊富です。

エリアごとに異なり、どれも個性が光るデザインで「アーリーアメリカン」や「ジョージアン」などが有名です。

ジョージアン総レンガの重厚な外観が印象的な住宅。
どっしりとした頑強なデザインや、広大な土地を活かして建てられることから生まれたゆったりした間取りが特徴。堅牢ながらも華麗さも含まれる。
アーリーアメリカン木の素材感を生かしたアメリカンカントリーな雰囲気。横貼りラップサイディングを施した外観・三角屋根・上下に動く格子窓(ダブルハングウィンドウ)もアーリーアメリカンの特徴。

他にも、ガレージを内包するガレージスタイルや西海岸リゾートを彷彿させる古材などを使ったカリフォルニアスタイルなどがあります。

北欧スタイル

インテリアでも人気の北欧スタイル。北欧はスウェーデン・ノルウェー・フィンランド・デンマークを指します。

夜が長く、寒い土地であることから、内装は白やベージュといったナチュラルカラーで明るい色をベースにすることが多く、そこにアクセントとして青や黄色などはっきりとした色を取り入れます。
寒くても温かみを感じられるように自然素材を使っているのも特徴で、無垢床や漆喰壁などを取り入れています。

雪が多い土地のため、屋根は三角屋根や大屋根などの落雪屋根、日照時間の短さから屋内には明るさを求めて大きな窓を設置しているのが特徴です。

デザインは大きく分けるとカントリーとモダンの2つ。

「ノルディック」「スカンジナビアン」と呼ばれるモダン北欧スタイルは、レンガや木、塗り壁を用いた素朴な外観が特徴。

カントリーは、厳しい寒さから普段身近に感じられない自然を感じられるような温かみを大切にしたデザイン。三角屋根や腰折れ屋根・中折れ屋根(マンサード屋根)が一般的です。

英国スタイル

英国スタイルは英国の歴史や伝統を感じさせる重厚感あるデザインが特徴です。長年使われたような木材とレンガ使った外観が伝統的な雰囲気を醸し出します。

英国スタイルもデザインが多様です。

ジョージアンスタイル三角形の切妻壁や柱など古典的な装飾要素を含むシンメトリーデザイン
チューダースタイル外部に露出した木造骨組みにレンガ・石・漆喰などを埋めた「ハーフティンバー」が有名
コッツウォルズスタイルはちみつ色の石・ハニーストーンを使った外壁が特徴

南欧スタイル

「プロヴァンス」、「スパニッシュ」と呼ばれるこのスタイルは、地中海地方の真っ白な塗り壁と、オレンジの屋根といった外観に代表される、ナチュラルで可愛らしいデザインが特徴です。

まとめ

輸入住宅はデザイン性を優先した結果、後悔することが多いようです。見た目だけでなく実用性やサイズ感、建築後のメンテナンスなど先々のことも考えた上で設備や部材を決めていきましょう。

メリット・デメリットどちらも把握した上で、自分の求める条件や好みに合った後悔しない輸入住宅を建ててください。

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