グレーの家で失敗しないための6つの外壁選びポイント
2025.05.29本ページはプロモーションが含まれています。

「グレーの家に憧れるけれど、本当に汚れにくいの?外壁材や費用、色味の選び方まで分からず後悔しないか心配…」そう思う方もいるかもしれません。グレーの家を成功させるカギは〈汚れにくさ・景観調和・外壁材コスト・色調選定・塗料耐久性・資産価値〉の6つを比較し、住まいに合った最適な組み合わせを選ぶことです。
このコラムでは、これら6つの判断基準を軸に、グレーの家のメリット・デメリット、外壁材別コスト比較、明度別カラーコーディネート、塗料とメンテナンスのコツ、さらに活用できる補助金まで分かりやすく解説します。
グレーの家のメリット・デメリット
グレーの家にする上で、メリット・デメリットの把握は欠かせません。ここでは、グレーの家のメリット・デメリットについて解説します。
メリット:汚れが目立ちにくい
グレーの家の最大のメリットは、汚れや経年劣化が目立ちにくいことです。外壁に付着するホコリや雨だれ、カビ・コケ、排気ガスなどの汚れは黒っぽいものが多く、中間色のグレーなら塗膜劣化や微細な汚れが目立ちにくいです。白い外壁だと雨水の筋や黒カビがくっきり見えてしまいますが、グレーであればそれらが壁の色に紛れて気になりません。
デメリット:選び方によっては地味な印象になりやすい
デメリットとして、グレーは万能である反面、地味な印象になりやすいです。周囲には道路のアスファルトやコンクリートブロック塀などグレーの要素が多く存在するため、建物まで全てグレー系統にすると単調に感じられることもあります。そのため建物スタイルや周囲環境との調和を考慮して、明るめのグレーや他の差し色と組み合わせたメリハリが大切です。
外壁材とコスト比較:グレーの家に適した4タイプ
限られた予算がある以上、外壁コストが気になりますよね。ここではグレーの家に向いている代表的な4種類の外壁材について、それぞれの特徴と費用目安を解説します。
窯業系サイディングの特徴と費用
窯業系サイディングは日本の新築戸建てで最も多く使われている外壁材で、グレー系を含む好みの外観デザインを低コストで実現しやすいです。セメントと繊維質を混ぜ板状に成形した素材で、価格の安さとデザインの豊富さが大きなメリットになります。費用相場は1㎡あたり4,000〜6,000円程度で、30坪(約100㎡)ほどの住宅なら外壁工事費用の目安は150〜300万円とされています。
塗り壁(モルタル)の特徴と費用
塗り壁(モルタル外壁)は職人がコテで仕上げる伝統的な工法で、近年はおしゃれな塗り壁仕上げも人気です。セメントに砂と水を混ぜたモルタルを下地に、左官職人が多彩なパターン模様を作ることで世界に一つだけの外壁デザインに仕上げられます。
費用相場は、新築の場合は建築費に含まれるため細かな相場は出しづらいですが、少なくとも200万円以上はかかります。一方、リフォームの場合は1㎡あたり1,500〜5,000円程度が相場で、30坪の住宅なら総額60〜120万円ほどが目安です。
金属サイディングの特徴と費用
金属系サイディングは表面がガルバリウム鋼板やアルミ板でできた外壁材です。内部に断熱材を貼り合わせた構造で、外壁材の中では最も軽量で、耐震性にも優れているのが特徴です。
費用相場は1㎡あたり3,500〜7,000円程度で、30坪の住宅で約150〜230万円が目安です。初期費用は窯業サイディングと同程度か少し高い程度ですが、断熱一体型のため施工性が良くリフォームで重ね張り(カバー工法)する場合も工期が短く済みます。
タイル外壁の特徴と費用
タイル外壁はセラミックタイルを外壁下地に張り付ける高級仕上げです。光沢のある焼き物の質感が美しく、他の素材にはない重厚感と高級感を与えてくれます。タイル自体は耐久性・耐候性が非常に高く、耐用年数は30〜50年とサイディングやモルタルに比べ長寿命です。
一般的な相場で1㎡あたり10,000〜50,000円と高額ですが、美しさと耐久性を両立させたい方にはタイル外壁がおすすめです。
各外壁材を比較した図は以下のとおりです。

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カラー選定:明るさ別グレーと配色コーディネート
同じグレーでも明るさによって随分印象が変わりますよね。ここではライトグレー・中間グレー・ダークグレーそれぞれの特徴と配色のコツを紹介します。
ライトグレーの印象と注意点
ライトグレーは白に近い柔らかな色調で、家全体を明るく穏やかな印象にしてくれます。光を多く反射するため外観が軽やかで爽やかになり、周囲の空間を広く見せる効果もあります。都会的で洗練された雰囲気を求める方には、明るめのグレーがマッチするでしょう。
注意点として、白に近すぎるグレーは新品なのに薄汚れたように見えてしまうことがある点です。真っ白ではなく微妙に灰色がかった壁色は、人によっては「汚れた白」のように映る恐れがあります。せっかく新築や塗り替えで綺麗にしても、明る過ぎると意図が伝わりづらいこともあるので注意しましょう。
中間グレーの印象と注意点
中間的な明るさのグレーは最もバランスが取れており、多くの住宅で採用される定番色です。明るすぎず暗すぎない中間グレーは、汚れや色あせが目立ちにくく安心感があります。注意点は癖がないぶん単調になりやすいことです。例えば、周囲が緑豊かな環境なら少しグリーンがかったグレーにするなど、建物の形や素材感を活かして変化をつけることを心がけましょう。
ダークグレーの印象と注意点
ダークグレーは黒に近い深みのある色合いで、外観に重厚感とモダンな高級感をもたらします。ダークグレーの外壁は引き締まったスタイリッシュな印象を与え、周囲にもひときわ存在感を放ちます。白や淡色では得られないクールな迫力が、ダークグレーの魅力です。
注意点は、黒に近いグレーは圧迫感を与える恐れがあることです。特に建物が大きい場合や周囲の家が明るい色合いの場合、濃灰色の家だけが重々しく目立ってしまうかもしれません。また、濃い色の外壁は色あせが目立ちやすいので、対策として耐候性の高い塗料を使うことで色あせを遅らせられます。
屋根・ドア・窓枠との色合わせ
屋根や玄関ドア、窓枠との組み合わせにも気を配りましょう。例えば、屋根を濃色に外壁をライトグレーにすると、上部と下部でメリハリがついて引き締まったデザインになります。
玄関ドアや窓枠(サッシ)の色合わせも重要です。グレーの家はどんな色を合わせても大きく喧嘩しませんが、配色で印象が変わるため、仕上げたいテイストに合わせて選びましょう。
グレー外壁の配色シミュレーションと屋根・ドアパターン選択例は以下のとおりです。

塗料選びとメンテナンスで美観を長持ちさせる
グレーの家を美しく保つには、塗料選びとメンテナンスも大切です。ここでは代表的な塗料の耐久年数とコスト、おすすめの高耐久塗料について解説します。
シリコン塗料の耐久年数とコスト
現在の外壁塗装で主流となっているのがシリコン塗料です。シリコン塗料はウレタン塗料の後継として開発され、価格と耐久性のバランスに優れた定番塗料となっています。費用は1㎡あたり2,500~3,000円前後が目安で、30坪の住宅なら材料費+施工費で約70〜100万円程度が見込まれます。
耐用年数は10〜15年程度で、安価な塗料より長持ちするため長期的に見てコストパフォーマンスが高いです。シリコン塗料は住宅外壁では最も採用実績が多く、費用を抑えつつ耐久性も重視したい方に適した選択と言えるでしょう。
フッ素・無機塗料でメンテナンス周期を延ばす
「グレーの家にするならできるだけ長持ちさせたい」という方には、フッ素塗料や無機塗料など高耐久塗料の使用がおすすめです。フッ素樹脂塗料はシリコンよりワンランク上のグレードで、耐用年数は12~20年程度とされます。価格は1㎡あたり3,000~5,000円前後と少々高めですが、そのぶん紫外線や風雨に強く色あせしにくい特性があります。
快適性とエコ:外壁色が与える温度環境への影響
外壁の色次第で家の暑さ・寒さが変わります。 ここでは外壁色(特に明暗)が建物の表面温度や室内環境に与える影響を解説します。
外壁色と屋根表面温度の関係
外壁や屋根の表面温度は色によって大きく変化します。一般に明るい色は熱を反射し、暗い色は熱を吸収しやすいです。真夏の炎天下では、黒い外壁は白い外壁よりも表面温度が大幅に高くなります。実際「外壁を黒にすると白より10℃以上も温度差が出る」と言われ、場合によっては15~25℃もの差になるとも報告されています。
暗色と明色で変わる室内温度の違い
外壁色の違いだけで室内温度に5℃以上の差が生まれます。断熱性能が低い家や屋根裏が直射日光で焼けるような状況では、黒い外壁の家は白い外壁の家よりも室温が大幅に高くなるケースがあります。特に、2階やロフト空間など屋根に近い場所では影響がはっきり出るでしょう。

新築で活用できる補助金・税制優遇
新築でグレーの家にする時に補助金が使えたら嬉しいですよね。ここでは新築住宅の取得で活用できる国の補助金制度や税制上の優遇策について紹介します。
こどもエコすまい支援とZEH補助金
まず注目したいのが、国土交通省などが実施しているこどもエコすまい支援事業です。これは高い省エネ性能を持つ住宅の新築取得やリフォームに対し補助金を交付する制度で、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象としています。新築住宅の場合、一定の省エネ基準(断熱等級4以上など)を満たせば1戸あたり定額100万円の補助が受けられます。
次にZEH補助金です。ZEH(ゼッチ)とはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、断熱性・省エネ性を高め太陽光発電等でエネルギー収支ゼロを目指す住宅を指します。補助額は年度や区分によって異なります。2025年度では「ZEH基準(Nearly ZEH含む)で55万円、さらに高いZEH+基準なら90万円」の補助が用意されています。
長期優良住宅で固定資産税を軽減
新築時には税制面の優遇も検討しましょう。長期優良住宅の認定を取得すると、代表的なものとして固定資産税の減額措置が受けられます。新築住宅は本来、一定期間固定資産税(建物分)が半額に減額されますが、認定長期優良住宅の場合は減額される期間が一般住宅より延長されます。
これら制度は時期によって内容が変わるため、最新情報を確認しつつ賢く活用しましょう。
資産価値を守るグレーの家の選び方
グレーの家にするなら家を長持ちさせる工夫が重要です。ここでは、資産価値を維持するために押さえておきたいグレー外壁選びのポイントを紹介します。
退色しにくい中間グレーの安心感
資産価値を守るには、まず外壁の美観を長く保つことが大切です。その点で中間色のグレーは退色や汚れが目立ちにくく安心感があります。ライトグレーは汚れが目立ちやすく、ダークグレーは色あせが目につきやすいですが、中間的なグレーなら多少の変色や汚れもあまり気になりません。
また、グレーは流行に左右されにくいカラーでもあります。派手すぎず地味すぎないグレーの家は資産価値維持の面でも安心感が高いでしょう。
超低汚染塗料を選ぶメリット
超低汚染塗料を使うメリットは、外壁の美観を長期間維持できる点です。雨だれの黒筋汚れがつきにくく、カビや藻類も付着しづらいため、塗装後数年で外壁がまだらに汚れる心配が減ります。汚れが付きにくいことで長期間建物の美観を保てるのがポイントです。
将来のカラーチェンジを見据えた計画
資産価値を考える上では、将来的な外壁のカラーチェンジについても視野に入れておくと良いでしょう。例えば、窯業系サイディングや塗り壁モルタルであればいくらでも色替えが可能です。ところがタイル外壁のように材料そのものに着色されたものだと、後から色を変えるのは難しいので。「将来また違う色にしてみたい」という想いが少しでもあるなら、最初から塗り替えで色変更できる外壁材を選びましょう。
将来のトレンドも大切です。10年後20年後には違う色味が人気になっている可能性もあります。グレーはベースカラーとして優秀なので、上手に活かしつつ柔軟にイメージチェンジできる計画を立てておくと安心です。
プロ相談を上手に活用するコツ
自分だけで色を決めるのが不安な時もあるでしょう。ここでは、ハウスメーカーや塗装業者が提供するプロの無料カラー相談やシミュレーションサービスを活用するコツを紹介します。
ハウスメーカー・工務店の無料カラー提案を活用
家づくりのプロであるハウスメーカーや工務店には、外壁のカラーコーディネートについてのコーディネーターがいます。グレー系で迷っている場合も、「明るめのシルバーグレーに木目の軒天を合わせてみては?」といった具体的なアドバイスを受けられるでしょう。
また、塗装専門業者に外壁塗装を依頼する場合も無料のカラー提案サービスがあります。希望すればサンプル板に実際の塗料を塗って作ったミニチュア壁を作成してくれる業者もあるので、ぜひ頼んでみましょう。
カラーシミュレーションで完成イメージを確認
カラーシミュレーションを使って、完成イメージを視覚的に把握して後悔を減らす効果は絶大です。例えば、「思ったより暗すぎる」「サッシの色が浮いて見える」といった点を事前にシミュレーション段階で気付ければ、事前に配色プランを修正できます。シミュレーションを活用して綿密にイメージ確認することで、「思っていたのと違う」という失敗を防ぎ、納得の外壁に仕上げられます。
グレーの家の具体的なプランを比較するには?
「どの会社に相談すべきか分からない」「グレーの家の間取りや資金計画をまとめて比べたい」という人には、全国1,150社以上のハウスメーカー・工務店にたった3分の入力で一括資料請求できる「タウンライフ家づくり」が便利です。各社から間取り提案・見積もり・土地情報が無料で届くので、自宅にいながら最適プランを手間なく比較できます。
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【サブ】施工事例でイメージを掴もう
グレーの家の施工事例を明るい色と暗い色それぞれ見て、デザインの参考にしてみましょう。
ライトグレー外壁の参考例

ライトグレーを使ったおしゃれな事例として、ツートンカラーで部分的に別色を取り入れた家があります。1階を淡いブルーグレー・2階を白にしたデザインは、単色よりも表情が生まれます。黒帯が上下グレー系ツートンにメリハリをつけ、外壁をぐっと引き締める効果を上げています。
ダークグレー外壁の参考例
ダークグレーの事例では、外壁全体はオレンジ系としつつ、アクセント的に一部をグレーに塗ったデザインがあります。オレンジ系の外観にグレーの差し色を使い、暖色系の中にグレーがアクセントとなってモダンさをプラスしています。このようにグレーは面積を調整して使うこともでき、部分的に用いても効果的におしゃれ度を上げられるカラーです。
まとめ
このコラムでは、グレーの家の魅力や注意点から、外壁材の選び方、塗料やメンテナンス、配色の工夫、補助金制度の活用まで、あらゆるポイントを総合的に解説しました。ぜひこのコラムを参考に、納得のいくグレー外壁プランを練り上げてください。落ち着きと洗練を兼ね備えたグレーの家が、きっとあなたの長く愛せる家の顔となってくれるでしょう。