環境と住宅

「ZEH(ゼッチ)」とは? 話題のエコ住宅を学ぼう2018【入門編】

公開日 2019/03/26(火)

更新日 2019/04/23(火)

この記事のポイント

  • 「ZEH」とは一次エネルギー消費量がおおむねゼロの家のこと
  • エネルギーを自給自足し、一年中快適に生活できる
  • 鍵は高気密・高断熱と自然エネルギー

「ZEH」とは一次エネルギー消費量がおおむねゼロの家のこと

「ZEH」は政府主導の省エネ・創エネ住宅

「ZEH(ゼッチ)」とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、住まいの年間一次エネルギー消費量がおおむねゼロになる家を指します。
高い断熱性や気密性による省エネ機能と、太陽光発電などによる創エネ機能を組み合わせ、日々の生活に必要なエネルギーを自給自足するというもので、国が普及を進めているエコロジー住宅です。

ZEHの背景には国内のエネルギー問題改善という目的がある

ZEH推進の背景には、日本のCO2排出量削減と、エネルギー自給率アップという2つの目的があります。
2015年に発効されたパリ協定で、日本は地球温暖化を防ぐため、2030年までにCO2など温室効果ガスの排出量の26%削減を目標としました(2013年比)。この達成のために住宅分野で取り組み始めた施策のひとつがZEHなのです。

自給自足で日本のエネルギー自給率を上げる狙いも

日本はエネルギー自給率が先進国の中でも非常に低く、国内で消費しているエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っています。
しかし世間では東日本大震災をきっかけに、原子力や火力に頼らないエネルギー供給や、自分たちでエネルギーをつくり出すといった創エネへの関心が高まりました。こうした背景もZEHの普及を後押ししています。

格言

エネルギーを自給自足し、一年中快適に生活できる

ZEHは高い断熱性と気密性による省エネ、そして創エネといった要素を組み合わせ、エネルギーを自給自足するエコ住宅です。
一年を通じて少ないエネルギー量で室内環境を快適に保つため、光熱費の節約に大いに役立ちます。また家全体を適温に保つ効果によって、冬場のヒートショックの防止など、住む人の体にも優しいといわれています。

合わせて知っておきたい豆知識

鍵は高気密・高断熱と自然エネルギー

省エネをサポートする「気密と断熱」2つの性能

ZEHが実現する省エネのポイントは、住宅の気密性と断熱性の2つです。高気密で高断熱な家は室内から外に漏れる熱、外から室内に入り込む熱が少なく、気候に左右されず室内の温度を快適に保てます。
冷暖房に頼り切らずに過ごせるため、無駄なエネルギー消費を抑えつつ夏は涼しく冬は暖かいというように、健康的に生活できるのです。

自然エネルギーを生かす「パッシブデザイン」

省エネで気密性や断熱性と同じくらい大切なのが、太陽や風の力を生かす「パッシブデザイン」という設計手法です。これはエアコンや照明といった機械設備だけでなく、自然エネルギーを効果的に使い、快適に生活できるデザインを指します。
ZEHはこの設計と創エネ機能を組み合わせた、住む人にも環境にも優しい新しい住まいなのです。

ZEH普及に向けた各種優遇制度も要チェック

経済産業省は、2020年までにハウスメーカー、工務店などが建築する注文戸建住宅の「過半数でZEHの実現」を目標に掲げました。普及に向けた取り組みとして補助金の交付、また上位条件に適合した場合は税制優遇の制度も設けられています。
補助金などを受けるには条件がありますが、ZEHの導入を検討するのに好材料であることは確かです。

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