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東京都の地盤が強い地域・弱い地域

地盤 地震 東京都 2022.01.11

東京の地盤は、山地・丘陵地、山の手の台地と、下町の沖積低地、そして台地を刻む谷からできている谷底低地に分類されます。
沖積低地や谷底低地は、地震が起きた場合に揺れが増幅されやすいため、比較的被害が発生しやすい地域といえます。

家を建てる場所の地盤を知ることが大切

地域ごとに強弱のある地盤ですが、地盤の弱い地域と言われる全ての場所が、弱いとも限りません。強い地盤の地域も同様です。

「その場所」の地盤がどうなのか、ということを確認することも大切です。そのためにも良い地盤がどのようなものか知っておくことが必要になります。

理想の地盤は「高い場所にあり、歴史があり、土地そのものが固い」こと。
また地盤には種類があり、その種類によって災害発生リスクが変わるので知っておきたいところです。

【地盤について詳しく知る↓】

「山手」と「下町」

「山手」「下町」という言葉がありますが、この名称は場所の標高の高さが由来となっています。

【山手】… 台地で標高が高い場所
【下町】… 沖積低地で標高が低い場所

昔から山手は高級住宅街、下町は庶民の住んでいる地域というイメージがあります。これは江戸時代に地盤の強い山手には大名など、下町には職人や商人などが住んでいたことから、そのイメージが今でもあると考えられます。

山手の台地にも谷底低地は点在

強固な地盤と思われる山手の台地にも谷底低地は点在しているため、山手エリアだからといって地震に強いとは一概には言えません。

沖積低地は東東京に広く分布していて、厚み10m以上の軟弱地盤が続いている地域も多く存在します。

ただし、弱い地盤の土地でも、程度によっては地盤改良で地震に強い家を建てることが可能になります。 土地を選ぶ際は、地盤改良の費用と地価とを付き合わせて、トータルで考えるようにしましょう。

東部は全体的に「ゼロメートル地帯」

ゼロメートル地帯とは海抜0m以下の土地のことであり、海面と同じ高さかそれ以下であることを示しています。

もともと低地だった東京の東部ですが、その範囲は江戸時代の川の整備や埋め立てによる土地開発によって、次第に拡張していきました。

また明治時代以降の産業の発展に伴って地下水の汲み上げが過剰に行われた影響で、地盤沈下が起こり、ゼロメートル地帯が増えたともいわれています。

ゼロメートル地帯は他の地域よりも水害による悪影響を受けやすい傾向があり、状況によってはゼロメートル地帯全体が水没してしまう危険性があります。

23区の東部(足立区、葛飾区、江戸川区、墨田区、江東区、中央区)及び東京湾岸地域、品川区、板橋区には水没や液状化が発生しやすい地域が多く集まっており、いざという時のために排水ポンプを設置したり、住民の避難訓練、さらに救助体制の構築が求められたりする地域にもなっています。

中央部から西部にかけて広がる台地は「武蔵野台地」

東京は低地と台地が多い地域なので、台地の中に高台が存在します。

武蔵野台地自体が低地より標高が高いのですが、その中でも高台として有名な地域が「新宿周辺」です。この地域は「淀橋台」と「豊島台」と呼ばれている2つの高台の上にあり、関東大震災でも被害の少なかった地域として知られています。

新宿周辺のほかに高台として知られているのは、「大田区の北西部」です。 大田区は区内の北西側が台地になっており、この地域には高級住宅地である「田園調布」があります。

東京都の地盤の強さランキング

東京で地盤の強い地域は東京西部です。23区内のTOPは練馬区。武蔵野台地に重なっている地域のため地盤が強いようです。

市区町村の全体のランキング

【1位】国分寺市
【2位】西多摩郡瑞穂町
【3位】小平市
【4位】小金井市
【5位】立川市
【6位】武蔵野市

いずれも武蔵野台地エリアで、特に国分寺市は市内の大部分が平坦で安定しているため地盤が強いとされています。

23区のランキング

【1位】練馬区
【2位】杉並区
【3位】豊島区
【4位】世田谷区
【5位】中野区
【6位】新宿区

23区ではトップとなっている練馬区でも、東京全体から見るとそこまで地盤が良いとされているわけではありません。土地を決める前に、その土地がしっかりしたものかどうかを確認しましょう。

【参照】東京都区市町村「いい地盤ランキング」発表 | 地盤ネット株式会社

23区のワーストランキング

23区内では以下の順番で地盤が悪いと言われています。

  • 江東区
  • 中央区
  • 墨田区
  • 荒川区
  • 江戸川区
  • 台東区
  • 足立区
  • 葛飾区

住みたい街では人気のエリアである江東区といった湾岸エリアは、地盤の強さでいうと最下位という結果でした。
元々海だった場所であること、低地であることに加え人工地盤であり、地盤が弱い傾向にあります。

また中央区や墨田区などの沿岸部や川沿いもリスクが高い地域となっています。

豊洲(江東区)、月島(中央区)、葛西(江戸川区)といった湾岸部は特に危険度が高い地域です。
これらの地域は不動産価格は上昇しているものの地盤リスクが大きい土地が多いです。地盤の良し悪しと不動産価格がリンクしているわけではないことが、このことから分かります。

人気のエリアでも、災害時には液状化現象が起こりやすいということは覚えておきましょう。

「新しく開発されている地域より、古くから人が住んでいる地域の方が地盤は良い」ということも地盤の良し悪しを考えるときに大切なポイントです。

東京都が発表している地震による地域危険度調査もあるので、こちらも参考にしてください。

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/home.htm
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/home.htm

地盤調査結果サービスやハザードマップをチェックしよう

家を建てたいと思った地域が「もし大規模災害が起こった時にどんな危険があるのか」ということを調べておきましょう。

地盤が強いとされているエリアでも、さらに詳細な地域を見てみると弱い地盤であったり、災害リスクは高い地域であることも…
一概に高いから安全・低いから危険だということではないようです。
土地を決める前にしっかりと事前調査をしておくことをおすすめします。

全国の地盤調査結果を知ることができるサービスに「地盤カルテ」というものがあります。
調べたい住所を入力すると、その土地の災害リスクを採点してくれます。(申し込みに名前やメールアドレス、用途が必要になります)

各市区町村のWebサイトでも防災マップや水害マップなど、地震による被害を地域別で予測したマップを公開しています。
こういった情報をしっかりチェックしておきましょう。

都道府県別 地盤の特徴と強弱

関東エリアの地盤が強い地域・弱い地域をまとめています。他に気になるエリアがあればぜひチェックしてください。